国策研究機関である韓国開発研究院(KDI)まで、韓国の今年の経済成長率展望値を従来の1.8%から1.5%に下方修正した。上半期の半導体景気低迷が2001年情報技術(IT)バブル崩壊、2008年グローバル金融危機水準で非常に深刻だと診断した。KDIは半導体景気と中国経済回復がシナリオと違って進めば、今年の経済成長率が1%台前半まで下がりかねないと警告した。ただ、消費者物価は2023年と2024年にそれぞれ3.4%、2.4%上昇に下方修正されると予想した。
KDIは11日、「2023年上半期経済展望」で、今年の韓国経済は民間消費の回復にも輸出不振で既存展望値(1.8%)比0.3%p下方修正した1.5%成長に止まると明らかにした。これは2022年(2.6%)に比べて成長の勢いが大きく鈍化するものと予想されたものだ。 (中略)
特に上半期の半導体萎縮が01年ITバブル崩壊、08年度グローバル金融危機水準であるため、経済成長率の低い上低下高が明確だということだ。このため、韓国の上半期の成長率は0.9%を記録した後、下半期の中国経済回復と半導体不振緩和で2.1%成長するものと予想した。 (中略)
KDIの展望値は、昨年12月に発表した政府展望値(1.6%)と今年2月の韓国銀行展望値(1.6%)より0.1%ポイント低い。4月のIMF(1.5%)、3月のOECD(1.6%)予測と同じか小幅に低い水準だ。最近1.1%と発表したスタンダード·アンド·プアーズ(S&P)とは0.7%の差だ。
(引用ここまで)
KDI、韓国開発研究院が韓国の今年の経済成長率を1.5%に下方修正した、とのニュース。
スタンダード・アンド・プアーズは「韓国の成長率は1.1%にまで下落する」との報告書を出しています。
S. Korea's economy expected to grow 1.1 pct in 2023: S&P economist(聯合ニュース・英語)
S&P曰く、金利上昇、中国のリスタート遅れ、世界経済の低迷などで貿易条件が悪化することから経済成長率は大きく下落すると。
KDIの予想ではさらに半導体市場が下半期には戻ってくるだろうして、上半期は0.9%、下半期に2.1%で都合1.5%の経済成長になるとの予測。
……どうなんですかねー。
なんかこう、いつまで経ってもメモリ相場上がってこない。というか底につきそうでついていない。いわゆるL字型の様相を呈している。
しかも、L字の下の線がゆるく下がっている。
以前は「第2四半期には反騰するだろう」としていた予想が、下半期に延びました。
現状は「本当に下半期に延びるの?」って疑問符だらけ。世界経済の後退局面、いわゆるリセッションが起きるのではないかと危惧されているくらいですからね。
韓国が主として製造しているメモリ関連は特に景気に敏感な部材ですから。
個人的にも「いや、これもうわっかんねーな」ってのが実際。
SSDとかもうアホほど安くなってます。
たとえば以前に1万円を切ったっておおはしゃぎして買ってたバッファローの外付けSSD、いまじゃ楽天市場で7000円台半ば、1000ポイントつきで売ってますからね……。
いくら一時期に比べて円高に振れているとはいえ、NANDフラッシュの安さは異常。
あとDRAMもDDR4はぐっと下がってきてますしね。
これ、ホントに上昇局面に転じるのいつなんよって感じです。コロナ禍で市場を先取りしすぎたんでしょうけども……。
メモリ相場が韓国経済の命運を握っているとか明らかにやりすぎなんですけどね。
もうちょっと平準化できるようにした方がいいのでは。
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