ハン・ドクス国務総理は今日、福島汚□水の試料採取は福島視察団の役割ではないと線を引きました。
ハン首相は今日、政府世宗庁舎で記者懇談会を開き、「(汚□水を)すくって検査を行うというのは国際原子力機関IAEAが行っている」とし、視察団は福島汚□水放流の「手続きや施設、計画の合理性を判断する」と述べました。
ハン総理と同席したパン・ムンギュ国務調整室長も「IAEAと全世界の研究所が試料を共有し交差検証をしているが、韓国だけが別途の試料を採取すると要求するのは過度な側面がある」として否定的な立場を示しました。 (中略)
韓首相はまた、IAEAの検証について、「世界中から4つの研究所が参加しており、そのうち韓国原子力安全技術院という韓国の研究所が参加している」としたうえで、「政府レベルでIAEAに『韓国と情報共有をしてほしい』『引き続きモニタリングをしてほしい』と要請している」と述べました。
(引用ここまで)
今日の午後、韓国の視察団がどのように「視察」するのかを決める説明会がありまして。
日本側が定めた形での視察を行わせることになりました。
「汚染水視察団」近く構成へ 日本との協議終了=韓国(聯合ニュース)
それを受けた形でハン首相が「試料採取はIAEAの役割であって、視察団の役割ではない」と言いだした……とのニュース。
うん、なんだろね。
最初から「視察以外はできない。試料採取はIAEAの役割だ」って言っていれば、韓国人も納得したのでしょうけども。
さんざっぱら「実質的には検証団」「視察団としたのは日本の立場を思いやっただけ」だのなんだの言い続けてきましたからね。
「IAEAの分析に韓国も参加している」ってことでなんとか言い逃れしようとしているのですが。
上げてから落としたことでむしろ不満は拡がりそう。
冒頭記事には500近いコメントがついています。
やっぱりだいぶ不満が拡がってますね。そりゃまあそうだわな……。
それ以外にも民間研究者、市民団体の参加はなし。
ALPSが稼働しているところも視察したいと希望しているそうですが、まあ無理だろうなぁ。
前回の説明会では日本側に「あれもこれも」と言い続けて12時間のロングランになったってことでしたが、さすがに今度は諦めたってことなのでしょう。
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