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2023年04月

韓国政府、アメリカ政府に「韓国半導体企業の中国工場での増産を」とお願いするものの、アメリカ側の要求は無視……そういうとこだぞ?

韓国政府、米国に「補助金受けても中国で半導体増産10%まで許容を」(中央日報)
韓国政府が米国に半導体法(CHIPS法)補助金を受ける企業が中国国内の半導体生産能力を拡張できる範囲を倍に増やしてほしいと米政府に要請した。

23日(現地時間)の米政府官報によると、韓国政府は米商務省が3月に公開した半導体法ガードレール(安全装置)条項細部規定案に対する意見書で「半導体法ガードレール条項が米国に投資する企業に不合理な負担を賦課する方式で施行されてはいけないと考える」と明らかにした。続いて「こうした脈絡で韓国は米政府の規定案にある『実質的な拡張(material espansion)』と『汎用半導体』(legacy semiconductor)、その他の主要用語の定義を再検討することを要請する」とした。また韓国政府は中国など「懸念企業」と共同研究や技術ライセンシング(特許使用契約)をすれば補助金を払い戻さなければいけない「技術返還」(technology clawback)条項に基づき制限される活動の範囲も明確にしてほしいと伝えた。

これに先立ち米商務省は3月21日、米国に投資する半導体企業が米政府補助金を受ける場合、その後10年間、中国など懸念国家で半導体生産能力を「実質的に拡張」すれば補助金全額を返還するという内容のガードレール条項を公開した。「先端半導体」は10年間に5%以上、「(過去世代)汎用半導体」は10%以上増やす場合、補助金を返還しなければいけない。

(中略)

韓国政府が中国で生産能力拡張の道がふさがった国内半導体業界の立場を考慮し、増産許容を米国に要請したという分析が出ている。
(引用ここまで)


 今月頭の米韓首脳会談の後に、CHIPS法で韓国企業の中国工場への措置として行われていた1年猶予が延長されたとの報道がありまして。
 詳しくはシンシアリーさんのところでご覧ください。

日本効果(?)か、マイクロン効果か・・FT、「米国がサムスン電子とSKハイニックスへの猶予措置を1年延長」と報道(シンシアリーのブログ)

 「1年間の猶予」というのは機材の納入のことで、去年の10月から今年の10月までの猶予。
 とはいえ、1年間の猶予では半導体製造についてはなにもできない。
 製造装置オーダーしても設置まで1年では絶対に無理。

 というわけでかなり早いうちから「猶予の1年延長」を求めてたのですね。
 ただし、いままで叶っていません。


 現状、韓国企業の中国工場に許されているのは先端半導体で5%、過去世代では10%の生産増のみ。
 んで、韓国政府はどうにかしてこれを先端半導体でも10%にしてほしいと言いだしている。

 まあ、先端半導体でのウエハベースでの5%増はけっこう大きいですけどね。
 なので、その要求も分からないでもないですが。

 「日韓関係も米韓関係も良好だ。韓国の立場はかつてないほど高くなっている」って設定なのに、猶予の1年間延長もできない。
 ウエハベースでの増産も認めてもらえていない。

 そんな中、アメリカのマイクロンが中国市場から閉め出しを喰らってまして。
 アメリカ政府は「韓国企業はマイクロンの不足分を補わないように」としていました。

米国、中国がマイクロン制裁の場合、韓国は不足分を補わないよう要求(ハンギョレ)
焦点:マイクロン調達禁止で米中対立激化、半導体企業に試練(ロイター)

 ただ、韓国政府は「民間企業の事業だ」と無視する模様。
 ……じゃあ、韓国側のお願いも受け容れられないわな。
 そういうとこだぞ?

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「韓国に生まれなくてよかった」とまで書いた元駐韓日本大使が「ムン・ジェインのドキュメント映画が大コケ、支持者もいなくなったんだ!」との半ば虚偽を書いてしまう理由

映画『文在寅です』が大コケ、実は不人気なのが露呈してしまった韓国前大統領(JBPress)
 それに引き換え、国民からの人気が目に見えて暴落しているのが、前大統領の文在寅氏だ。対北朝鮮外交に没頭し、欧米の首脳の信頼を喪失した文前大統領は、どうやら国民からそっぽを向かれ、現職当時の政策の失敗が次々に露呈し、悲惨な老後を迎えることになりそうである。

 文在寅政権は自身の政策を自画自賛することで、その失敗が国民の目に移らないよう腐心してきた。しかし、韓国で現在公開中の、同氏の自画自賛をテーマにしたドキュメンタリー映画『文在寅です』が驚くほどの不人気ぶりを見せている。これは、そうしたごまかしがもはや通じなくなったことを実証しているのであろう。
(引用ここまで)


 元在韓日本大使であった武藤正敏氏のコラム。
 曰く「映画『ムン・ジェインです』の不入りがひどい。これは現政権に支持が集まり、ムン・ジェインへの支持が失われてきた証拠だ」とするものなのですが。
 うーん、違う……かなぁ。

 映画の「ムン・ジェインです」はドキュメントで、同じく「ノ・ムヒョンです」という「韓国のドキュメンタリー映画史上、最速で入場者100万人を達成した映画」されています。
 ポスター、こちら。

nomuhyondesu.jpeg

 ついでに「ムン・ジェインです」のポスターも貼っておくか。あと予告編も。

文在寅です.jpg


 んで、コケた理由ですが。


 ムン派(ムン・ジェイン派)とされている支持者がボイコット運動をしているからです。
 曰く「この映画の監督はイ・ジェミョン支持派ではないか。そんなヤツの作った映画を見にいってたまるか!」と。

ムン支持者たちが「ムン・ジェインです」のボイコット運動……なぜ? 「イ・ジェミョン支持者が作った映画」(文化日報・朝鮮語)

 ムン派にとってイ・ジェミョンは敵なのです。
 大統領選前になっても「誰でもいいけど、イ・ジェミョンだけはやだ。あいつに投票するくらいなら国民の力の候補に投票する」と公言していたムン派も少なくありませんでした。
 というわけで「ムン派はまだまだ少なくないけども、映画自体が嫌われている」が実際なのですね。

 武藤氏がなんでこんなコラムを書いたかというと。
 おそらくですが「悪いのはすべてムン・ジェインで、政権交代したいまの韓国は日本のパートナーだ」くらいの気分だからじゃないかと思われます。
 そのムン・ジェインは悪だったので人気も凋落したと。
 少なくともそうした視点が感じられます。

 あれだけ優れた洞察をしてきた人でも立場のゆらぎでこうなってしまうのだなぁ……と思わざるを得ないところ。
 ちょっと悲しい。

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韓国メディア「今回の広島G7で韓国のG8への道は整った。次回のイタリアではG8だ!」……せやろか

「事実上核共有」と語った与党、今回は「心理的G8国家に仲間入り」(プレシアン・朝鮮語)
国民の力である金ミンス報道官は20日、「祖国大韓民国、広島原爆同胞の方々に心強い垣根になってG8国家に進む」と題した論評を出し、尹大統領が初めて日本広島で韓国人原爆被害同胞に会ったことなどを強調し、「国家が国民生命と安全を守れなかった民族史的悲劇はこれ以上繰り返されてはならない。大韓民国が今からでも原爆被害同胞の方々の心強い垣根にならなければならない」と話した。

金報道官は続いて「今、G7首脳会議、韓米日首脳会談など外交スーパーウィークに突入した。大韓民国は心理的G8国家に仲間入りした」と尹大統領の今回の首脳外交を評価した。 (中略)

政府の一部では今回の首脳会談で韓国がG7に含まれ「G8」に拡大する議論がなされると期待したが、特別な議論はなかったと知られた。

これに先立って国民の力はユン・ソンニョル大統領の米国国賓訪問当時「ワシントン宣言」について「事実上核共有」と主張したが、ホワイトハウス側は「事実上核共有とは見ない」と反論している。
(引用ここまで)


 「韓国は心理的G8国家に仲間入りした」発言、けっこう韓国人が赤面しているようで。
 事実上G8も恥ずかしいし、心理的G8も恥ずかしいわな。
 さすがに今回のG7を見て「日本よりも韓国!」とは言えないってところもあるか。
 主要なシーンに韓国、ほとんど出てきませんでしたからね。

 冒頭記事は「ちょっと前は『事実上の核共有』で、今回は『心理的G8』かよ……」って感じの呆れているもの。
 まあ……事実上の核共有→米高官即座に否定のコンボも相当にアレでしたが。
 今回の「心理的G8」はムン政権の「事実上G8」に張り合ったものなのでしょうね。


 ただまあ、メディアの中には「これでG8への道が整った」としているようなところもありまして。
 たとえばこの記事。

G8への道を築いたユン大統領のG7成果[韓国の窓](韓国日報・朝鮮語)
新冷戦時代を迎えた状況で、韓国が名実共にG8国家に飛躍する機会がきた。韓国は世界10大経済大国だ。核兵器だけがないだけで、軍事力も世界10位圏だ。グローバル半導体供給の中心にあり、Kカルチャーを前面に出したソフトパワーとしても文化世界をリードしている。さらに韓国は価値と法治に基づく国際秩序構築をG7国家と一緒にしている。

資格は十分ですが、G7に参加するには、既存の加盟国のすべての同意が必要です。今回の広島G7会議でユン大統領が見せた親和力はそれで意味が大きいのだ。

既存の国際秩序解体を図る露中北連帯に直面しているG7も外縁拡張の必要性を実感していたことから、2024年イタリアで開催されるG7首脳会議の時は、大韓民国が必ずG8加盟国に跳躍して先進国立地を固めることになるできることを期待する。
(引用ここまで)

 この「資格は十分だ」という認識は韓国人に共通しているものといえます。
 ……いや、なんでかは知らないけどそう思っているんですよ。
 虚偽のランキングを使ってまでそう主張している経済団体まであるくらいですから。

 そして「G7がメンバー拡大を目論んでいるに違いない」というのも共通見解。
 中止になったアメリカG7前にトランプ大統領がそういったことがあるくらい。
 あるいは「D10を別途設立しよう」と言い出したイギリスくらいか。
 中途半端になるって批判されてすぐ引っこめたのですけどね。

 ここ最近ではG7はG7のままって考えでいるように見えます。その時々のサミットにオブザーバー国を足していこうと。
 それ以外ではクアッド、AUKUSのように目的別でそれぞれが枠を作ればいい、といった方向性ですね。
 つまり、先日紹介した朝日新聞によるこの図が活きてきてしまうのです。

スクリーンショット 2023-05-20 19.46.25.png
(画像引用元・朝日新聞記事より画面キャプチャ

 すでに韓国は広島G7コミュニケにある「対中国のサプライチェーン構築協議体」に加わらないとの判断をしていますので。
 この図のような方向性で行くのではないでしょうかね。

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楽韓さん、本日の動向 - 「その中立はマキャベリの言う『滅ぶ君主』が選ぶ中立」なんだよな……と言っても通じないアレ

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 いや、ひどいひどいとは思っていたけど、れいわは本当にひどいな。



 ここで述べられている中立こそ、まさに韓国が(特に政権交代前に)やろうとしていた「中立」で、かつマキャベリのいうところの「勝った側からも負けた側からも恨まれる中立」そのものなんだよね。
 まあ、彼らにマキャベリなんて通じないから納得させることはできないんだけど。
 これを「素晴らしい質問だ!」ってやっているのを見ると「アレによるアレのためのアレな政治」だなぁ……ってほとほと思いますね。
 参政党は「カシコによるアレのためのアレな政治」だけど。人口に確実にいるアレ向きの話をするのは少数議席を狙うのであれば確実な手法なんだよなぁ……。

 最新版のほったらかし投資術が50%ポイント還元。とりあえず投資をはじめるのに読んでおいたほうがいい一冊ではあると思います。流し読み可。オールカントリー、全世界株式でいいのでは。

全面改訂 第3版 ほったらかし投資術 (朝日新書)
水瀬 ケンイチ
朝日新聞出版
2022-03-11


 あと気になる書籍が出てたので買った。まだ読んでません。



 あと慰安婦運動 聖域から広場へが50%ポイント還元。正義連とナヌムの家の所業が分かる一冊。ひどい。



 コミックスだと商人勇者は異世界を牛耳る! ~栽培スキルでなんでも増やしちゃいます~が1巻無料、7巻まで50%ポイント還元。けっこう読めます。1巻もらって、それで向き不向きを判断かな。



 昨日はまだ引きこもりが続いているので冷凍のエリックサウスのエリックチキンとホウレンソウと豆のカレー。
 当然ですがお店と同じ味。エリックチキンのS&B版、本当に健闘しているのがよく分かったりもします。

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老けない人が食べているもの
工藤 あき
アスコム
2022-05-26