先月、京畿道城南市(キョンギド·ソンナムシ)で今年で竣工31年目を迎えた亭子橋が崩れ、人命被害が発生すると、老朽化した橋梁に対する国民の不安が高まっている。現在、5つのうち1つである老朽橋梁は、10年後の2030年には2つのうち1つに増加するだろうという予測が出た。古い橋梁が増えるほど安全事故の可能性も次第に大きくなるため、再び発生しうる人材予防のためには道路メンテナンス費用のうち老朽橋梁に使用する比重を増やさなければならないという主張が提起された。
26日、韓国建設産業研究院が発表した「老朽道路橋梁現況と展望」報告書によると、橋梁の使用年数が30年を越える時点から安全度が大きく落ちると分析された。 (中略)
国内の老朽化した橋梁が崩壊した事故は今回が初めてではない。1994年には聖水大橋が崩壊し、計49人の死傷者を出した。以後も老朽橋梁による安全事故が続いており、国土安全管理院によると30年以上経過した老朽橋梁の比重は2020年18.6%から2030年51.3%に急増する展望だ。 (中略)
規定された施設物安全等級上、緊急な補修補強と改築が必要なD、E等級は462ヶ所(0.3%)であり、このうち建築物280ヶ所(0.3%)を除いて橋梁が144ヶ所(0.5%)で最も多い比重を占めた。
建産研はD、E等級を受けた橋梁は全体の0.5%だが、過疎推計の可能性が濃厚だと推定している。盆唐区炭川橋梁は計20本で、そのうち亭子橋はC等級判定を受けたが崩壊した。今年4月、城南市が炭川を横断する橋梁のうち、亭子橋と二梅橋(2016年竣工)を除く18の橋梁に対して実施した緊急精密安全診断の結果、1993~1994年に竣工した15橋梁がDまたはE等級と確認された。
同月、京畿道が道内のC等級橋梁58ヶ所を点検したところ、55ヶ所で鉄筋露出、橋面亀裂など315件の指摘事項を発見した。京畿道は141件(37ヵ所)に対して年内補修・補強工事を実施し、残りは実施設計·予算確保後に工事に着手する予定だと発表した。これを考慮した時、厳格な精密安全診断を全国単位で実施する場合、D、E等級の橋梁が増える確率が高い。
(引用ここまで)
4月に歩道が崩壊した
韓国では築30年を超えた橋は一気に劣化する、ということになっているようで。
現状では橋のうち、0.5%だけが補修、もしくは改築が必要となるD、E等級であるとされています。
ただし、亭子橋が「通行可能、要補修」であるC等級だったのを見ても分かるように、検査がまともではないことが指摘されています。
1日あたり1本、3万円の予算で検査されていたとの話ですので推して知るべし。
そんな適当な検査の中でDとかEに指定された建築物は相当なものになっていることが分かりますけどね。
んで、30年を過ぎた橋梁についてしっかりメンテナンスしなければならない……とされているのですが。
……それができなかったから亭子橋は崩落したわけで。
これからメンテナンスが必要となる建造物は増える一方。しかし、すでに人口減少のはじまっている韓国でどこまでその負担に耐えることができるのか。
ちなみに亭子橋は1993年に建設されたものでちょうど30年。
ただし、2016年時点ですでに沈降はじまっていたとされています。
これを見ると限界は20年ちょいって感じですけどね。
ちなみに日本では「コンクリート製の橋であれば50年は持つ」とされています。
コンクリート橋の寿命と劣化原因について(株式会社ハシカンプラ)
しかも現在ではさらに伸びている、とも。
ですよね。
30年で劣化がはじまるってどういうことなの。いや、原因は明白なのですけれど。
Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex