中国政府が尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権に対し、台湾などの中国の核心利益を侵害したり、米日の中国封じ込め戦略に韓国が積極的に参加した場合、北朝鮮問題など様々な方面で韓中協力を行うことは難しいという、いわゆる「4不可」の方針を伝えたことが分かった。尹錫悦大統領の米国密着外交に中国が直接不快感を示したことで、中国リスクが現実化している。
韓中関係に詳しい複数の高官級の外交消息筋は先月30日、ハンギョレに「22日、中国外交部の劉勁松アジア司長(アジア担当局長)がソウルに来て、尹錫悦政権に韓中関係に関する中国政府の『4不可』方針を通知したと聞いている」と述べた。
中国政府が尹錫悦政権に伝えた「4不可」は、(台湾問題など)中国の「核心利益」を害した場合、韓中協力不可▽韓国が親米・親日一辺倒の外交政策に進む場合、協力不可▽現在のような韓中関係の緊張が続く場合、高官級交流(中国の習近平国家主席の訪韓)不可▽悪化した情勢のもとでの韓国の対北朝鮮主導権の行使不可などだという。
その席上で劉局長は、韓国外交部のチェ・ヨンサム次官補とチェ・ヨンジュン東北アジア局長に、自身の訪韓の目的が「中韓関係改善」ではなく「中韓関係の『ダメージコントロール』(追加被害防止)」であることを明らかにしたという。尹錫悦政権の発足後、急速に疎遠になった状況において、当面は関係改善は困難と判断し、中国政府の核心の関心事と「禁止ライン」を明確に伝え、追加の対立と衝突を管理するという方針を伝えたわけだ。
(引用ここまで)
中国が韓国に対して「4つの不可」を言い渡した、との左派紙ハンギョレのスクープ。
ユン・ソンニョル政権は基本的な外交方針としてアメリカ傾倒を明白にしています。
それに対して中国は何度か不快感を露わにしています。
就任前から「三不の誓いを破ることは許さない」くらいの勢いでしたからね。
覚えているかぎりで中国がユン政権をほめたのは「台湾訪問をしたペロシ議長を冷遇した」時くらいではないでしょうか。
あれで一気にアメリカ側からユン政権に対しての評価が下落したものです。
最近になって幾ばくか取り戻しているとは思いますけどね。
んで今回、中国から言い渡された4つの不可はこういった内容。
・中国の「核心利益」を害した場合、韓中協力不可
・韓国が親米・親日一辺倒の外交政策に進む場合、協力不可
・韓中関係の緊張が続く場合、高官級交流(中国の習近平国家主席の訪韓)不可
・悪化した情勢のもとでの韓国の対北朝鮮主導権の行使不可
ま、こうした政治関連のもの以外にも団体観光客の訪韓(実質)禁止なんかもありますが。
中国側が「現状の外交方針を続ける以上、習近平主席は訪韓しないよ」というのが最大の部分ですかね。
ユン政権はムン・ジェインが果たせなかった習主席の訪韓を狙っていたのですよ。
ムン政権ではくどいほどに平昌オリンピックでの訪韓を願っていたのですが、一顧だにしてませんでした。
それ以降も訪韓を願ったものの一切顧みられることなしに任期切れ。
習主席はパク・クネ政権時代に訪韓してたこともあって、その再来を願っていたっぽいのですけどね。
韓国当局は「そんな話は出ていない」としているのですが。
外交部、中国の「4大不可」通知報道に「事実ではない」(ニュース1・朝鮮語)
まあ、実際のところはどうであったのか。
まもなく分かるんじゃないでしょうかね。
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