長期不況に陥った日本証券市場が反騰し、日本株式に関心が高まったが、国内投資家が日本株式に投資するためには越えなければならない進入障壁が大きいことが分かった。その上、期待収益と投資安定性を考慮すれば、日本の株式より米国や中国に投資した方が良いと判断する投資家が多いと分析される。
このような状況のため、日本の日経指数が33年ぶりに史上最高値を記録したというニュースにも関わらず、投資熱気は冷ややかな様子だ。証券会社も米国や中国と違って、日本市場に投資する関連商品の開発や営業に消極的な雰囲気だ。 (中略)
日本の証券市場が活況を見せる背景には、低いバリュエーション(企業価値)、円安局面の仕上げ、上場企業の支配構造改善などが位置している。日本経済新聞(日経)は、中国投資資金が日本証券市場に流入し、株価を引き上げているとも分析した。
特に「投資の鬼才」と呼ばれるバークシャー·ハサウェイのウォーレン・バフェット会長が日本株式に投資したと知られ、日本に対する国内投資家の関心も大きくなった。預託決済院によると、今年5月に日本株を買入した国内投資額は1億6757万ドル(約2223億ウォン)で、前月(8700万ドル)の2倍に増えた。ただ買入、売却する取引量が増えただけで、保管金額は似ている。
日本の株式買収金額が増えたが、よく見れば日本上場企業に投資したと見ることは難しい。先月、国内投資家は日本上場指数ファンド(ETF)に主に投資したが、最も多くの資金が入ったのは円差益を狙う米国市場投資商品だった。国内投資家が最も多く買った日本銘柄は「グローバルXジャパン半導体ETF」、「アイシェアーズ20年以上US国債JPYヘッジファンド」、「ネクストファンドナスダック100(R)(UNHEDGED)ETF」等だった。1位は半導体業種に投資する商品で、2~3位は米国債、ナスダック100指数に追従する商品だ。
このため、国内証券会社も日本の投資商品に大きな力を入れていない。
(引用ここまで)
日本の株式市場がゴールデンウィーク前くらいからえらいことになっているのは土曜日の投資短信等でお伝えしていますね。
個人的にも「日本株が上昇したらアホほど高くなる」という楽天日本株ブル4.3倍という投資信託をちょこっと買って「さーて、いつ売ろうかな」と考えていたりします。
この上昇具合はそもそも日本企業が体質改善を続けてきたこと、そしてそれをウォーレン・バフェットのアンテナが拾ったことが大きな理由。
なにしろPBR0.5倍とかの企業が山ほどあって、そんな企業が経常利益で1兆円稼いでいたりするわけですから(EX.三菱UFJFG)。
まあ、宝の山に見えますわな。特にバフェットが「日本企業への投資を継続する」って言ってからこっち、明らかに海外勢の動向が変わっています。
ちなみに日経平均と韓国のKOSPIを1年間で比較するとこんな感じ。
オレンジが日経平均、青がKOSPI。
韓国企業はようやく半導体価格がどうにかなるのではないかという目星がついた、といったところですかね。

さて、韓国にもその日本株の話は伝わっているのだけども、資金流入はしていない。
なぜなら「日本は活力がない国だからだ」だそうですが。
そう思うのであればそれでよいんじゃないかな。
確かに個別株に投資する場合、購入単位が100株っていうのは障壁になっているとは思いますけども(韓国は1株単位)。
無駄に日本株価ってあとで下落したときに怨嗟の声を上げるなんてことがないほうがよいに決まってますからね。
個人的には韓国人投資家がバフェットよりも賢いとは思えないのですが。
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証券会社に口座作ってNISAの届け出だけはしておいたほうがいいと思います。真面目な話。