主要7ヵ国(G7)は米国、日本、ドイツ、英国、フランス、イタリア、カナダの7ヵ国だ。一言で言えば、豊かな先進国であり大国だ。しかし、唯一日本だけがアジア国家だ。そのため、アジアで大韓民国がさらに加入できるという雰囲気が作られていることを実感するように違いない。大韓民国は世界6位の輸出大国であり、1人当たりの国内総生産(GDP)も日本と似ている。日本は韓国が追い越すのではないかと心配しているようだ。韓国がG8国家になることを心の中で一番嫌う国が日本だろう。G8国家になってこそ名実共に先進国であり、初めて大国に仲間入りするからだ。
どの国や民族にも決定的な機会が訪れることになる。それが重大な歴史になり、その機会をうまくつかむかどうかによって国運が分かれる。そして歴史の大きな幸運が訪れると、その幸運をつかむ準備ができていなければならない。そのためには国民所得が3万〜4万ドル以上になるよう全国民が努力して強固な経済力を維持しなければならないだろう。生きる価値のある国になったからといって緊張感を緩めると、あっという間に先進国入りから遠ざかることになる。人口規模も少なくとも5000万人以上は維持しなければならない。日本は1億2000万人ていどだが、国の人口が少なくとも5000万人を超えてこそレベルの高い人材が出る可能性も高くなり、内部的に消費が維持される能力が生まれる。そして、米国との堅固な安保同盟で安全保障を確実に維持してこそ、旺盛な経済活動ができ、輸出もさらに増えることができる。
今注目すべき事実は、米国が強力に日米協力を主導しているということだ。韓国としては想像もできなかった国際関係が形成されている。米国が韓国だけでなく日本を説得し、韓米日が共に軍事的情報共有だけでなく経済的にも協力しようとするのだ。このような動きは、韓国戦争の廃墟を乗り越えて立ち上がった韓国の高い地位のおかげだが、中国の過度な勢力拡張を容認しないという米国の牽制がさらに確固たる結果でもある。昨今の北東アジア情勢で台湾の民主主義に対する現状維持を希望している米国としては、韓国と日本の助けが必要だ。
このような現実なので、米国は韓国がG8国家になることを望むなら反対しない雰囲気だ。その他の国々、すなわちドイツ・フランス・英国などでも友好的な雰囲気が感知される。韓国外交の最前線にいる朴振(パク・ジン)外交部長官も、「G7諸国との交流現場で友好的な印象を受けた」と話す。ただ、日本がどう反応するかはよく分からないという。日本は唯一、アジア地域でG7国家の地位を守るという欲から、韓国が肩を並べるG8国家になることを望まないかもしれないという話だ。しかし、大勢に逆らうのは容易ではない。米国が強く韓国を支持すれば、日本も仕方なく容認するだろうという分析が支配的だ。
大韓民国に大きな歴史の機会が訪れることを筆者は確信している。日本は過去の歴史問題を終結するという気持ちで、韓国がG8国家になることに積極的に取り組み、米国と協力して韓国を助けなければならない。
(引用ここまで)
漢陽大学の教授が「韓国はG8になるべき国」「日本はその手助けをしなければならない」「日本が拒否していてもアメリカが推せば首肯せざるを得ないはず」といったコラムを執筆。
漢陽大学は韓国で10指に入る大学とはいえますかね。10指の中でもだいぶ後半というか9位か10位かって感じです。
ソウルにあるってことでだいぶかさ上げされているランキングではありますが。
あ、韓国の大学ってまず「ソウルにあるか否か」が大事になるのです。
ソウル至上主義なのですね。
んで、このコラムの面白いところは「韓国がG8にふさわしい国である」ということを1ミリも疑っていないところ。
もうG8に入ることは前提なのですよ。
ひとつとして疑っていない。
「日本以外のすべての国が絶賛する韓国」というものが確固として存在していると毫ほども疑っていないところ。
そんな強大国だったらとうの昔にG8になっているって思うのですけどね。
そもそも拡大自体が議論されていないっていうのが現状。
ただ、韓国側の認識は揺るがないのですよ。
広島G7前の国務省のプレスブリーフィングでも「アメリカはG7をG8に拡大して韓国を加入させる予定はあるか」って堂々と訊ねていたじゃないですか。
あっさりと「そういった議論があるとは聞いていない」って答えられてましたけども。
事実上のG8、もしくは心理的にG8なのです。
……まあ、心理的にG8であるっていうなら、それを止めることは日本にもできないからなぁ。
ご自由にどうぞ、ですかね。
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