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2023年08月

ムン・ジェイン政権、自分に都合の悪い数字は片っ端から改竄してきた……「非正規雇用が90万人増えました」→「彼らは自分が非正規雇用であると勘違いしているだけだ」

カテゴリ:ムン・ジェイン コメント:(77)
【コラム】「統計改ざんは国民と経済を実験対象とした犯罪」=韓国(中央日報)
文在寅(ムン・ジェイン)政府で起きた統計改ざんと歪曲(わいきょく)実態が監査院の監査を通じて明らかになった。監査院は関連者に対する捜査も依頼した。これが事実なら国基紊乱犯罪が汎政府次元で組織的に行われていた衝撃的な事件だ。 (中略)

文政府はなぜこのように想像することさえ難しい犯罪を敢行したのだろうか。その出発線上に文政府の国政哲学が位置する。「所得主導成長」だ。所得は生産や革新、すなわち成長の対価だ。前後関係がはっきりしている。所得主導成長はこの順序をひっくり返した。 (中略)

その最初の実験対象は最低賃金だった。2017年文政府が発足してその翌年に適用する最低賃金を16.8%も急激に引き上げた。すぐに労働市場が動揺した。外食・宿泊業はもちろん、製造業就業者も後退するなど雇用が大きな衝撃を受けた。「雇用惨事」という用語が日常化した。

初めての実験の結果が失敗の兆しを見せると政府が切った次なるカードは「雇用安定資金」だった。国家が企業に雇用された労働者の賃金を代わりに支給するという、世界中どんな国でも見たことのない珍しい政策だ。 (中略)

解決のために選んだのが雇用統計という政策“問診票”をゆがめることだった。張夏成(チャン・ハソン)当時青瓦台政策室長は「最低賃金が上がった後、労働時間は減ったが、雇用は減らなかった」と話した。あきれる論理だ。雇用総量は雇用人員(n)に労働時間(h)をかけて算出する。したがって労働時間が減ったというのは雇用が減ったということだ。 (中略)

こうなると文政府はまた別の政策アリバイ探しに出た。2018年8月文前大統領は「雇用の量と質が改善された」と話した。「常用職が増えた」という解釈を付けながらだ。言葉だけ聞くと正規職のような良質な雇用が増えたような気がする。とんでもない話だ。 (中略)

常用職は臨時職や日雇いと区分する概念にすぎないため正規職とは何の関係もない。1年以上働けば全員常用職に分類される。労働期間が3カ月なら臨時職、一日ならば日雇いだ。アルバイトを1年以上やっても常用職で、飲食店で働く人、環境美化員、家事手伝い(メイド)も常用職であるのは同じだ。これが雇用の質と何の関連があるのか、理解できない。
(引用ここまで)


 ムン・ジェイン政権のやってきた雇用統計、経済統計、不動産価格統計の改竄についてのコラム。
 いや、詳細が分かるにつれて苦笑すら出なくなってきますね。
 唖然としてしまうレベル。
 引用外の(2)にある「非正規職が90万人を上回るほど急増したという統計が出てくると『回答した労働者が非正規職と勘違いした』としながら質問に誠実に応じた国民のせいにさえした」ってのは味があるわ。
 「回答した労働者が(自分を)非正規職と勘違いした」……うん、ムン・ジェイン政権を象徴するような言葉ですね。

 ただ、なぜそうした「統計改竄に手をつけたのか」との理由は語られていません。
 前もちょっとだけ書きましたが、ムン・ジェイン政権は誤りがあってはいけない政権であったのです。
 そうした設定上に成り立っていた政権だった、というべきですかね。そのほうがより実態を正確に描写できていると思われます。

 すなわち、パク・クネ政権を弾劾で打倒し、絶対的な正義の政権としてムン・ジェイン政権は誕生したわけですね。
 悪を倒し、正義が生まれた。ムン・ジェインが破邪顕正を果たしたのです。 


 さて、よく言われていることですが、韓国の政権交代は基本的に易姓革命としての側面を強く持ちます。前政権をすべて否定した上に成り立つのですね。
 ましてやムン政権は「世界4大革命に含まれるべきろうそくデモ……いや、ろうそく革命を経て生まれた民主主義の粋」として生まれたわけです。

韓国人「ろうそくデモは名誉革命、米独立革命、フランス革命に次ぐ世界4大革命となった!」(楽韓Web過去エントリ)
韓国人「この平和なデモを『ろうそく革命』と呼ぶべきだ、『最高の国民』による真の市民社会の到来だ」(楽韓Web過去エントリ)

 なので経済政策でも雇用政策でも間違いを犯すことはあってはならない事態だったのです。
 (設定上は)一切誤謬のない政権、それがムン・ジェイン政権だったのです。

 なにしろムン・ジェインは「我こそは雇用大統領なり」と名乗っていたほどで、大統領室に雇用状況をリアルタイムで示すパネルを持ちこんでいたほどですから。
 ただ、所得主導成長政策などというシャツのボタンをひとつめからかけ違えた政策を掲げていたので、すべてが失敗に終わったのですけどね。
 リアルタイムで自分の雇用政策が失敗だったって知る気分ってどんなもんだったんでしょうね。

 失敗に終わったものの、彼らは「誤謬のない政権」なので間違っているのは数字や現実であるとの結論にたどり着き、統計を改竄したのです。
 彼らの成功を彩ることができる数字だけが本当の数字ですからね。

 これら以外にもさまざまな統計改竄を行っているでしょう。
 統計庁長の首が差し替えられた後、どのようなことが起きたのかを知りたいですね。いや、楽しみですわ。

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データは騙る 改竄・捏造・不正を見抜く統計学
ゲアリー スミス
早川書房
2019-02-28

「夢の常温超伝導物質」とされた韓国のLK-99、世界からの追試失敗に対して「近日中に立場を表明する」としていた製造元はいまだに沈黙中。ただ、特許権、商標権獲得だけは進んでいる模様

カテゴリ:LK-99 コメント:(55)
タグ: LK-99 内紛
内部葛藤だけ点火…···常温超伝導体「LK99」竜頭蛇尾となるか(日曜新聞・朝鮮語)
LK99は超伝導体ではないと断定することはできない。論文に欠陥があったり再現実験は失敗したとしても、クォンタムエネルギー研究所で直接作ったLK99は超伝導体である可能性があるためだ。再現は大変だとしても常温常圧超伝導体を偶然にでも作ったとすれば莫大な成果だ。

しかし、クォンタムエネルギー研究所は7月22日の論文公開以来、2ヵ月以上潜行を続けている。当初、クォンタムエネルギー研究所はLK99検証結果と超伝導体理論体系などを総合し、8月末から9月初めに公開的に発表すると複数のマスコミに明らかにした。しかし、9月末になってもクォンタムエネルギー研究所は何の発表もしなかった。日曜新聞は9月25日、クォンタムエネルギー研究所の関係者に連絡したが、何の返事も来なかった。

LK99開発論難が静まった間にうわさだけが飛び交っていたクォンタムエネルギー研究所内部葛藤が表面化した。権教授が7月22日、LK99論文を公開した後、数時間後に権教授の名前を除いたLK99論文が再び公開され、内部葛藤説が浮上した。LK99論文に参加した米国ウィリアムアンドメリー大学のキム・ヒョンタク教授は「クォン教授が他の研究陣の同意なしに論文を公開した」として「クォン教授が公開した論文は二重出版であり自己盗作」と8月8日ウィリアムアンドメリー大学の学報新聞インタビューで明らかにした。

論文だけでなく特許紛争も本格化した。クォン教授はLK99論文公開9日後の7月31日、特許庁に「超伝導体を含む低抵抗セラミック化合物」等、クォンタムエネルギー研究所が出願した特許に自身が出願人として含まれなければならないという内容の文書を出した。クォン教授は、イ・ソクベ代表などクォンタムエネルギー研究所側に自分の特許権利を譲渡したことがないと主張した。

クォンタムエネルギー研究所の特許発明者はイ代表、キム・ジフン研究所長、クォン教授の3人だ。クォンタムエネルギー研究所は2022年8月12日、特許庁に補正書を提出し、クォン教授を発明者として追加した。一方、出願人はクォンタムエネルギー研究所単独となっている。特許権は出願人が持つ。発明者には何の権利もない。

特許庁は8月28日、クォン教授の意見を受け入れた。特許法により発明者全員が共同で特許を出願しなければならないという理由からだった。それと共に特許庁は特許出願者を発明者全員にしたり特許権利譲渡を証明する書類を提出しなければ特許登録拒絶理由に該当すると指摘した。

クォンタムエネルギー研究所は「クォン教授には出願人適格がない」と反論した。クォンタムエネルギー研究所側は「クォン教授は高麗大に在職している」として「高麗大の他の教授たちと同じように特許を受けられる権利は高麗大にあるのでクォン教授は出願人適格がないことが自明だ」と9月20日特許庁に送った疎明書で主張した。それと共に「高麗大当局と協議している」として「協議が終結し次第協議案により高麗大を共同出願人とする書面やクォンタムエネルギー研究所単独出願に同意する書面を提出する予定」と明らかにした。

クォンタムエネルギー研究所はクォン教授との紛争が始まった後、商標権確保に乗り出した。クォンタムエネルギー研究所は「クォンタムエネルギー研究所」「Quantum Energy Research Centre」「QCentre」「QE」などの商標を特許庁に8月3~4日出願した。クォンタムエネルギー研究所は2008年7月に会社を設立してから15年ぶりに商標を出願した。
(引用ここまで)


 LK-99は常温超伝導体ではないことがほぼ確定しています。
 まあ、99.99999%くらいは確定しているというだけで、わずかながらもまだ「実際には常温超伝導体である可能性もないとはいえない」って感じですかね。
 科学的態度で見るのであれば。
 一般的な理解としては「ただの絶縁体だった」で騒動は終了しています。

 なにせネイチャー、サイエンスと2大科学雑誌から「LK-99は超伝導物質ではなかった」とする記事が上げったくらいですからね。
 逆にいえば注目度がそれだけ高かったともいえますが。

ネイチャー誌に続いてサイエンス誌も「LK-99は超伝導物質ではないのでは」との記事を掲載、誕生からわずか2週間ですべて終了に(楽韓Web過去エントリ)

 セミと同じくらいの寿命で終わりました。
 ただ、韓国ではLK-99をダシにして関連株が上がったの下がったのをいまだにやっていたりもしますが。


 まあ、「8月の終わりから9月にかけて我々の立場を表明する」って話していた、クオンタムエネルギーセンターが9月も終わろうとしているのに沈黙を続けているのがなによりの証拠ですかね。
 いまだに論文執筆者のひとりは「LK-99は超伝導体だ、ネイチャーの記事なんて信用すべきではない」とか鼻息があらいのですが。

 真贋論争の代わりに持ち上がってきたのが「なぜあのタイミングでLK-99の論文をarXivに上げたのか」という話で。
 どうやら研究者同士の諍いがあるようだと。
 高麗大学に所属している教授が先駆けて論文をarXivに上げ、その数時間後に高麗大学の教授を除いた連名でほぼ同じ論文が上げられたっていう時点で主導権争いをしているのが見え見えでしたから。

 で、特許権でも件の教授を含めるのか否かで紛争中。
 なんとも「らしい」ですね。
 ちなみにES細胞を患者毎にカスタマイズして好き勝手に作れるって豪語していたファン・ウソクも論文を捏造した理由は「ES細胞を作れるというだけでは特許が取れないから」でした。
 歴史は繰り返す(韓国のなかでだけ)ってヤツかぁ……。

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楽韓さん、本日の動向 - そういえばふるさと納税がなんか変わるらしいっすよ

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 ウクライナの反転攻勢についてのお話。これも自分用メモだなー。



 冬の前にアメリカのM1A1(改)が導入できたのはちょっと注目しています。

 なんでも10月からふるさと納税の料率が下がるとのことなので、9月中にするつもりがあればどうぞということで。
 品物だけじゃなくてさまざまな経費も組み入れて料率を計算しろ、とのことらしい。



 まあ、うちは言うほどやっていないのですが。それよりも赤十字に寄付しちゃう。

 文春文庫のセールから世にも奇妙な人体実験の歴史を。科学者が自分の身体で実験してしまうというあれ。
 前にも紹介しましたっけね。ジョン・ハンターの詳しい話を知れたのはよかった。よかったのか?

世にも奇妙な人体実験の歴史 (文春文庫)
トレヴァー・ノートン
文藝春秋
2016-11-18


 いかにして円谷プロのどんぶり勘定からバンダイがウルトラマンを救ったのかの詳細が書かれている、ウルトラマンが泣いているが60%オフくらい。



 あと塔の管理をしてみようは1〜3巻が100円台、以降16巻まで30%オフ。
 最強出涸らし皇子の暗躍帝位争いも3巻まで110円、4〜5巻は半額。どちらもけっこう読めます。

塔の管理をしてみよう 1 (MFC)
盧恩&雪笠(Friendly Land)
KADOKAWA
2018-07-23



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 昨日はアーンドラダイニング大門店に。
 御徒町とか渋谷にあるアーンドラダイニングの新店舗。ディナーでベジミールス。

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 なんだろう、全部の皿がひとつひとつおいしい。シェフがよほど卓越した人なのかなぁ。
 サンバールもラッサムスープも普通の味なんだけど、明白に一回り上のおいしさ。
 あとひよこ豆のカレーと茄子のカレーもホントにおいしかった。
 とりあえず南インド料理のお店、おすすめを1店舗だけ挙げろっていわれたらいまはここになるかもってくらい。

https://tabelog.com/tokyo/A1314/A131401/13286567/

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 今日のKindle日替りセールからのピックアップこちら。
メガバンク銀行員ぐだぐだ日記
目黒 冬弥
三五館シンシャ
2022-09-17

韓国経済:ついに中流階級が債務整理に転落開始……今年の7月までですでに整理対象が去年全体を超える

借金に転落した中産層「月300万ウォン以上稼いでも返済できない」(韓国経済新聞・朝鮮語)
借金を返済できず、個人債務調整を申請した中産層以上の債務者が今年に入って急増したことが分かった。1〜7月の月所得が300万ウォンを越える個人債務調整申請者はすでに昨年一年間の申請者数を越え、2020年と比較すると2倍規模に増えた。全体個人債務調整申請者の中で月所得が300万ウォンを超える債務者の比重は3年間で2倍以上の水準に上がった。

個人債務調整は信用回復委員会が借金を返済する能力のない借主を対象に償還期間延長、利率調整などの方法で貸出償還条件を変更する私的債務調整制度だ。昨年から続いた高金利基調が長期化する兆しを見せ、中産層の元利金償還負担が本格的に家計を圧迫しているという解釈が出ている。

信用回復委員会が25日、共に民主党のユン·ヨンドク議員に提出した資料によると、1~7月に個人債務調整を申請した月所得300万ウォン超過債務者は1万1601人で、昨年の年間(1〜12月)申請者(1万1435人)を越えたことが分かった。

全体個人債務調整申請者の中で月所得が300万ウォンを越える中産層が占める比重は今年1〜7月基準で10.8%で、昨年の8.3%と比べて2.5%ポイント上昇した。2020年には月所得300万ウォン超過中産層の比重が4.5%に止まったが、3年間で2倍以上の水準に上がった。
(引用ここまで)


 月の所得が300万ウォン以上で「中産層」とされている人々が債務整理に追いこまれている、とのニュース。
 すでに1〜7月までで去年の全体の数を突破。
 年末に向かうに連れて多くなると考えられることから、去年の倍くらいになっても不思議じゃないですね。
 最大の問題は政策金利が上に貼りついていること。

 変動金利が7%に到達して元利払いが300万ウォンを超えるようになってきている。
 金利上昇にこれまでなんとか耐えてきた人々がギブアップをはじめている、ということですね。

 アメリカの政策金利が年後半に下落するのではないかと予測されていたこともあって、家計債務はまた上昇基調なのですよ。
 あと不動産開発貸出であるプロジェクトファイナンスの不安に向けても韓国政府と金融機関が21兆ウォン以上の追加支援策を発表して、信用不安問題をどうにかしようとしています。

PF貸出保証15兆→25兆···動脈硬化の解消(韓国経済新聞・朝鮮語)

 もちろん、負債総額は増えるしかないのですが、とりあえずは問題の先送りができると。


 もし、不動産価格がこのまま上昇するのであれば1年くらいは問題を先送りできるのです。
 ま、それをやっちゃうとバブルを延々と育て続けなくちゃいけないハメに陥るんですけどね。  ちなみにその最終的な行方は恒大集団と同じです。あそこまでの規模にできたら逆にすごいですけどね。

 中国の場合は不動産開発企業が負債の多くを背負っていますが。
 韓国の場合は家計負債が増えることで消費者から苦しくなるであろうことが目に見えている。
 はっ、所得主導成長政策の「下から盛り上がる経済」とはこれだったのか。

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韓国で試運転中に水没事故を揚陸水陸両用車、開発中にもかかわらずまともな酸素供給装置すらなかった……

カテゴリ:軍事 コメント:(126)
タグ: KAAV-2 軍事
[単独]浦項2人の死亡した浸水装甲車、酸素供給装置がなかった(韓国日報・朝鮮語)
27日の韓国日報の取材を総合すると、前日午後3時ごろ、浦項市南区東海面(ナムグ·トンヘミョン)の都区海水浴場近くの海兵隊第1師団訓練場で試運転中だった上陸突撃装甲車(KAAV-Ⅱ)は、1筒に10〜20分ほど耐えられる小さな酸素ボンベを3つ備え、海に入った。この装甲車は海上浸透作戦に投入される装備で、海と陸地を行き来する水陸両用に開発された。装甲車が水中に完全に沈んだ後、相当な時間が経っても出てこないため、陸地でこれを見守っていた国防科学研究所(ADD)関係者などが軍と海洋警察などに知らせ、約40分後に消防などが連絡を受けて現場に到着した。

しかし、装甲車の位置把握だけでも相当な時間がかかった。海軍特殊部隊まで動員され肉眼で水中捜索に乗り出し、1時間が過ぎて海水浴場から約1km離れた水深10m余りの地点で装甲車を発見したという。十分な酸素供給装備なしに装甲車が長時間水中に沈んでいたため、特殊部隊の隊員たちが装甲車を発見してハッチ(蓋)を開けた時、防衛産業会社の職員2人は心停止状態だったという。ADDなどは事故装甲車をまだ水の外に回収できていない。

救助当局の関係者は「水中では水圧のためドアをすぐに開けることができず、搭乗者がドアを開けたり救助されるまで耐えられる酸素供給装備があるかを救助当時に確認したが、なかった」と話した。海兵隊も上陸装甲車大隊の海上機動訓練を行う際、火災や浸水などの非常事態に備えて酸素呼吸器の使い方を身につけ、非常脱出訓練を実施しているというが、問題の装甲車に酸素供給を行うほどの装備はなかった。 (中略)

これに対し防衛産業会社の関係者は「今回の試作品試験は安全規定により酸素ボンベ3個が配置されており、人によって差があるだろうが、搭乗者1人が1時間前後を耐えられる状況だった」とし「位置追跡も搭乗者が着用したネックレス型の信号発生器で探すことができ、肉眼だけに依存したものではなかった」と説明した。しかし、この関係者は「事故当時、信号発生器がまともに作動したかなどは調査中」と話した。
(引用ここまで)


 先日、韓国軍が開発中の水陸両用車KAAV-II(KAAV-2)が水没事故を起こしまして。
 試運転を行っていた開発元の社員2名が亡くなったそうです。
 こうした開発中の事故はどうしてもなくせないものだよなぁ……くらいに見ていたのですが。
 だいぶ「お笑い韓国軍」仕様の事故だったことが判明しつつあります。

 水陸両用の装甲兵員輸送車、揚陸するためのものなのですが水没はしません。
 陸上自衛隊が保有するアメリカのAAV-7での訓練風景の動画があったのでご覧ください。



 上部が浮いているのが分かると思います。
 KAAV-2がこれと同様なのかどうかは分かりませんが、少なくとも「水没」は異常事態。


 で、その異常事態が起きてから軍と海洋警察に知らせて、1時間後に水没したKAAV-IIのハッチを開けて操縦者を「救出」したそうですわ。
 もちろん、心肺停止状態。
 なお、まともな酸素供給装置はなし。

 沈む可能性をゼロと認識してのテストですよね、これ。
 引き上げる装備なし、酸素ボンベも最低限のものだけ。
 通信回線も常時開けていない。
 沈んだあとの位置把握すらできていない。
 現場猫が受話器を持って「なんで沈まないって思ったんですか」って言っている風景しか思い浮かばないですわ。

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