ハイパーチューブは空気抵抗のない亜真空(0.001~0.01気圧)チューブ内で磁力で列車を浮上させ時速1200kmの速度を出す新交通手段だ。2013年にイーロン・マスクが公開した「ハイパーループ」のような概念で、すでに世界各地で技術開発に飛び込んだ状態だ。
米国は2017年の無人試験で時速387㎞を達成したのに続き、2020年には時速172㎞の有人試験にも成功した。欧州連合(EU)も長さ2.5キロの試験線建設に取り組んでいる。日本は空気と摩擦がある状態で運営され、ハイパーループとは多少距離があるが、東京~名古屋区間に2027年開通を目標とした時速500km級のリニアモーターカー路線を建設している。
韓国もまた、韓国鉄道技術研究院が2020年ハイパーループを17分の1に縮小した模型試験を通じて時速1019㎞の走行に成功したことがある。
カギはハイパーチューブ核心技術の確保を通じたグローバル市場の先取りだ。KTXは世界4番目の高速鉄道開発だったにもかかわらず、先導技術が障壁として作用し、輸出に困難を来たしたためだ。
政府は今年10月12日、科学技術情報通信部の予備妥当性調査を通過すれば、1次的に2025年全羅北道セマングムなどテストベッドで短い区間試験などを行う計画だ。以後、2次段階では12kmの本試験線路を建設する1兆ウォン規模の事業を進め、関連技術を確保するという計画だ。
第3段階に達すると、新しい敷地を選定し、路線を新たに建設する方針だ。政府はハイパーチューブの大まかな導入時期を2040年と見ている。
(引用ここまで・太字引用者)
いまだに韓国は完成でハイパーループ(韓国ではハイパーチューブと呼称)をやっているってアレ。
2025年に試験路線を建設、2040年には実用路線を……としていますが。
これまでできたのは17分の1スケールで時速1019kmを出しただけ。
ちなみにこの「17分の1スケールで時速1019km」っていうのは、1/17の模型で時速60kmを出しただけで。
スケールに従って、それを17倍にしたというだけの話。別に亜音速を出した実績はありません。
日本のリニアモーターカー、L0の全高が3.1m、車体幅が2.9mですから。
ざっくり高さ20cmていどの模型と、それを取り囲む亜真空チューブで作ったんでしょうね。
それでもなんとしてでも「源泉特許を取得したい」ということで進めているようです。
ちなみに記事タイトルで「イーロン・マスクがとりこになった」ってしていますが、すでにイーロン・マスクがやっていたハイパーループ用の試験走行用チューブはすべて取り壊されてスペースXの社員が使う駐車場になっています。
リチャード・ブランソンのバージングループはハイパーループを都市間の急速貨物運搬手段として扱う模様です。
超高速で医薬品や臓器、ハードディスクや資料を運ぶって用途はあるか。
貨物をしっかり気密性の容器に入れればいいわけですから。
貨物ならいける。逆に「人間を運ぶには安全性にかける」との判断がされているようですね。
いま、国家規模でチェックしているのは中国と韓国だけ。
なるほど。高速鉄道を埋める国と、鉄筋を抜いて知らんふりをする国。
この二カ国ならいけるかもしれない。安全性が低くても。
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