100万点以上の展示品を所蔵する世界で最も大きく重要な非ヨーロッパ文化専門博物館の一つであるドイツ·フンボルトフォーラム内のアジア芸術·民族学博物館が、韓国遺物特別展の展示物の説明を大々的に見直しながらも誤りがあったとは認めていない。 (中略)
「アリラン-閉鎖された王国に対する魅惑」と名付けられた特別展では、プロイセン文化遺産財団人類学博物館に所蔵された、これまで公開されなかった朝鮮時代(1392~1910)などの韓国遺物1800点余りのうち120点を選別し、来年4月21日まで展示中だ。
ヤン・サングン駐ドイツ文化院長は「フンボルトフォーラムアジア芸術博物館側と国立中央博物館側が要請した16件の修正要求を全て反映することで協議を終えた」とし「ただし、内部担当者の病気休暇などの事情で是正が全て直ちに行われることは難しいものと見られる」と明らかにした。
聯合ニュースが3日、特別展の現場を確認した結果、16件の修正要求のうち、すでに撤去された韓国のかんざしだと紹介した日本の髪飾りと胸を表わした朝鮮女性の写真の他に、計6件の修正要求が反映された。 (中略)
フンボルトフォーラムアジア芸術·人類学博物館のラス·クリスティアン·コッホ館長は展示物撤去以後、連合ニュースと会い「これは韓国国立中央博物館などのフィードバックに対する私たちの対応で両側の研究結果を合わせ展示説明を変えていく」とし「フンボルトフォーラムは対話のためのプラットフォームであるため、これは望ましい」と話した。
彼は「所蔵品が非常に多いので私たちは柔軟に展示物を交替することもでき、外で話す話に対して対応できる」とし「このような特別展内容を固定する必要はないと見る」と話した。
今回の展示を企画した韓国館専担キュレーターのマリア·ソボトカ氏は、どのように特別展展示物の説明に誤りが16件に達することになったのかという連合ニュースの質問に対し、「これは誤りではない」とし、「学界では討論が慣例であり、その過程で特定主題に対して様々な専門的な意見がある。展示開幕後、もし展示物に対するフィードバックがある場合、これについては国立中央博物館の同僚たちと協議する」と説明した。 (中略)
ソボトカ氏は胸を表わした朝鮮女性の写真に「誇らしい母親たち」という題名の下、朝鮮時代の女性たちが息子を産むと非常に誇りに思い胸を表わしたという西欧人たちの俗説を記載した根拠としては、04年に発表された淑明女子大学のハン·ヒスク教授の論文を提示した。だが、戦時当時の説明にはこの論文前後になされたこのような俗説に対する論難が含まれなかった。
(引用ここまで)
韓国文化の特別展「アリアリラン」を開催しているドイツのフンボルトフォーラムが韓国文化院の申し出を受け入れて、展示物の解説をいくつかすでに入れ替えた、もしくはこれから入れ替えるとのこと。
まあ……しょうがないんじゃないですかね。
ドイツに韓国文化の専門家なんて数えるくらいしかいないでしょうし。
絶対的な理解度が足りないんじゃないかと思います。
そもそもフンボルトフォーラムには韓国関連の文化財が180点ほどしか収蔵されていないって話でしたし。
ちなみに日本も中国もその100倍の収蔵品があるそうです。
もっとも大きなエラーは「日本人女性が使っていたかんざしを韓国のもの」として展示していたこと。
そして「産後に胸を出した服を着ていた女性を展示していたこと」のようですね。
2度ほど楽韓Webでもこの件を扱っています。
ドイツの博物館が「韓国の乳を放り出した李氏朝鮮時代の女性」の写真を展示→韓国国会議員「日本の陰謀だ、撤去しろ!」(楽韓Web過去エントリ)
韓国国会議員「我々の文化財が欧米で評価されていないのは問題だ!」「評価の間違いを正すべきだ!」と糾弾(楽韓Web過去エントリ)
その中で解説したのですが、韓国では「このような風習はなかった」とする方向性を見せています。
今回の聯合ニュースでも同様ですね。
「西洋の俗説」と切り捨てていますから。
最初に取り上げたエントリでも「日本人が朝鮮文化を貶めるために製作した写真」って言っている議員がいましたね。
「そのような風習がなかった」ことにしたいのです。あくまで。
なんなら「日本の陰謀」「西洋の俗説」とまでしたい。
まあ、それで覆い隠すことはできないとは思いますけどね。日本にはそれなりに研究者が揃っているので。
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