「住んでいた家から引っ越して、次の入居者は一週間後に入ってくる予定だったのです。引越しセンターを呼んでおいたはずで、新居に合わせて電子製品も家具もきれいなものを選んで配送を合わせておいたはずなのに、新婚夫婦の目の前がどれほど真っ暗だったでしょうか」(共に民主党の李ソヨン議員)
9日、国会国土交通委員会全体会議では入居一週間前に「鉄筋漏れ」の雷に打たれた京畿道儀旺市儀旺草坪新婚希望タウン問題がまな板に上がった。
儀旺草坪(ウィワンチョピョン)A3地区は、韓国土地住宅公社(LH)が先月23日、遅れて鉄筋漏れが発見されたと発表した2団地のうちの一つだ。
LHは無量板構造アパート全数調査対象から脱落した30団地(民間参加事業適用団地含む)に対して8月から安全点検を行い、ここで鉄筋漏れが追加で発見された。
981世帯規模(公共分譲654世帯·幸福住宅327世帯)新婚希望タウンの儀旺草坪は入居開始日(10月31日)をわずか8日後に控えていた。
当初、全数調査対象だけにきちんと含まれていたとすれば8〜9月中に補強工事を進めることができたが、遅れた発表によって入居予定者は二重に被害を受けることになった。 (中略)
これと関連してLHのイ・ハンジュン社長は「他の(鉄筋漏れ)団地もあるので全般的にどうすれば入居者被害がないか内部検討中」と明らかにした。
(引用ここまで)
えーっと。
ムン・ジェイン政権が進めていた事業に「新婚希望タウン」というものがありまして。
韓国では84平米のマンションを「一人前」とする風潮があるのですが、新婚希望タウンは60平米以下だけが供給されています(面積制限は後に撤廃)。
また、入居できるのは婚姻7年以下の新婚夫婦、もしくは6歳以下の子供のいる夫婦。
もしくは直近に結婚を予定している男女か、6歳以下の子供のいるひとり親家庭。
固定金利で1.6%(当初は1.3%)というとてつもない低金利ローンが用意され、「結婚を優遇」して少子化を防ごうとする政策となっていました。
まあ、その目論見は失敗しているんですけども。
ただ、中型の「住むためのマンション」としては盛況で倍率もかなり高かったそうですよ。
ざっくりと80以上のプロジェクトがあり、小さいなもので200世帯、大きなものでは1500世帯を超えるようなマンションが建設されていました。
ちなみにムン・ジェイン政権下では盛況だったのですが、ユン政権になってからは1件の認可も下りてないとのこと。
易姓革命だなぁ。
で、その「新婚希望タウン」マンションでも鉄筋なしの「骨抜きマンション」が見つかったと。
しかも一斉点検では見つからずに入居寸前になって判明。
まあ、サイコロで1が出る確率で鉄筋の足りてないマンションが見つかるんだからそんなことがあっても不思議じゃないですけどね。
韓国人「6面サイコロを振って1が出る確率でマンションの不良施工物件がある……ってこと?」……調査の結果、91ヶ所中の15ヶ所で設計・施工の不良が判明(楽韓Web過去エントリ)
もう以前のチョンセで借りていた家も引っ越し用意万端で、なんなら次の入居予定者が待ち構えている段階。
……どうするんですかね、これ。
まあ、なんらかの形で補償はせざるを得ないんでしょうけども。
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