韓国型戦闘機KF-21ポラメの初期生産数を40機から20機に減らさなければならないという事業妥当性調査内容が伝えられ、議論が起きている中、政府が折衷案を模索した。
韓国国防研究院(KIDA)の事業妥当性調査で当初来年量産契約締結後、2026〜2028年にも量産で確保しようとした40機を20機に減らさなければならないという暫定結論が出て憂慮の声が高まるや収拾に乗り出したものと分析される。
政府関係者は7日「KIDA事業妥当性報告書の字句を調整中だと理解している」として「まず20機の初期量産を進行するが、今後の武装試験結果を見て20機を追加し計40機を確保する方案に進むことができる」と明らかにした。
この関係者は続けて「条件付きではあるが、防衛産業企業等は当初の計画どおり40機を基準に事業を進行できるだろう」と話した。
(引用ここまで)
「韓国の独自技術で設計製造されている」との建前になっているKF-21ですが、政府の事業妥当性調査で「初期生産数は40機ではなく、20機にすべき」とされています。
実際の調査結果を見ると「初期生産分は対空装備も怪しいし、対地攻撃もできない。北朝鮮から攻撃があった時にも対応できない」と正論そのもの。
ただ、韓国空軍は「40機製造しないと単価上昇がやばい」としています。
開発費+40機製造費用で割り勘できていたものが、20機でしか割れないと単価が上がりますからね。
単価が上がると輸出もできなくなって、なおのこと単価が下がらない。
というわけで「初期生産数は20機でいいから、残りの20機は武装試験をしてからの許可でお願いしたい」と言いだした模様。
で、なんかイ・ジェミョンが口を出してきています。
イ・ジェミョン「KF-21初期生産数減らせば輸出悪影響‥政府、やるべきだ」(MBC・朝鮮語)
なんでおまえが口出ししてんだって感じですけどね。
どうも韓国政府、予算編成が厳しいのではないかとの感触があります。
空中給油機の導入もキャンセルしています。競争入札ができないから、ということになってますけどね。
ユン政府、空中給油機の追加導入をあきらめる(アジア経済・朝鮮語)
そして「10月末までに開発分担金の支払計画を韓国に伝える」としていたインドネシアは開発分担金の滞納が1兆ウォンを超えたとの話。
インドネシアKF-21未納金「1兆ウォン」を超えて… 納付計画はまだない(ニュース1・朝鮮語)
「インドネシアの代わりにポーランドも興味を持っている」って話もあるのですが、ポーランドが興味あるのはバッチ2(地上攻撃が可能になるバージョン)との報道もちらとありまして。
そりゃ対地攻撃できないバージョンとか誰も欲しくないってオチです。
事業妥当性検討の結果、正しいって話ですね。
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