12日、行政安全部によると、ソウルの一般飲食店のうち、今年1~10月のうち577カ所の和食堂が閉業した。同じ期間中の食堂(407カ所)、カフェ(158カ所)よりも多くの数字だ。ソウルで寿司屋10か所以上を運営して有名になった「リユン」は今年に入って白木、寿司伊藤、寿司料仙などの扉を閉めた。国内おまかせ寿司の元祖である「寿司孝」は今月16日に蚕原店を、12月31日貿易センター店を閉店する。
一時、予約を選り分けるほど鼻が高かったすし屋だったが、客が目立って減ると値下げに乗り出すところもある。ソウル江南区三成洞(カンナムグ·サムソンドン)のある寿司屋は、下半期からディナーおまかせの価格を18万ウォンから9万ウォンに下方修正した。ソレマウルのもう一つの寿司おまかせ専門店もキャッチテーブルアプリを通じて10〜30%常時割引した価格でコースを運営している。 (中略)
高金利基調、急激な物価上昇による消費萎縮の余波をそのまま迎えた後は状況が変わった。消費者の財布が閉ざされたうえに寿司おまかせは「日本旅行」という強力な代替材までできた。
(引用ここまで)
寿司の提供方法で「おまかせ」は世界言語になっていまして。
アメリカでも「omakase」は高級寿司屋での合い言葉みたいになっています。
んで、それが韓国にも伝播しているのですね。こちらは寿司にかぎらずさまざまなものが「おまかせ」とされていたようです。
中にはただのコース料理を「おまかせ」にして高級感を演出したものなんかもあるようです。
コロナ禍で流行したのだそうですが。
それが一気に潰れつつある。
なぜ潰れたのかについて「消費者のヒモがきつくなった」とされています。
楽韓Webでも何度か話しているように、現在の韓国経済は日本から見るよりも不景気が根深いという部分が少なからずあるのは間違いないでしょうね。
その一方で朝鮮日報の記事では「日本旅行に行けるようになったので必要なくなった」と潰れている原因を考察しています。
「ミドル級おまかせ」が次々と廃業する理由は?(朝鮮日報・朝鮮語)
おまかせを流行させた寿司屋の中で特に「ミドル級」食堂が急速に消えている。外食業界で働くチョン·ドンファンさん(41)は自他とも認める寿司マニアだが、最近ソウルにある寿司屋に行ったことがない。"日本によく行きますからね。コロナでしばらく行けませんでしたが、今年は3回も日本に行ってきました」
彼が8月、東京のある寿司屋で一行1人と一緒にした夕食の領収書を見せた。1万6390円(約14万8000ウォン)と表示されていた。「1人当たり7万4000ウォン、多めに見積もっても8万ウォンです。このお金なら国内で『ミドル級』寿司屋のランチおまかせ価格です。満足度はもっと高かったです。なぜソウルで寿司おまかせを食べますか?」
(引用ここまで)
要は「代替日本」「韓国国内での贅沢」であった「韓国国内のおまかせ」は消滅し、実際の日本に行って食べる層が多くなったと。
「なぜ韓国人が海外、特に日本に行くのか」って話の理由でしょうね。
韓国人が国内ではなく海外で財布を開くのはなぜなのか(朝鮮日報)
すぐそばに日本がなければ「本物」を知ることもなく、韓国国内で楽しめてたでしょうにね。
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