釜山ホームプラス伽倻洞支店は取り壊し、住商複合施設を建設する。 釜山西面の真ん中にあるNCデパートも取り壊し、4~6階の住商複合ビルを建てることにした。 メガマート南川店も取り壊し、超高層住商複合施設を建設する。 釜山は広域市の中で人口流出が最も深刻な都市だ。 母親がいる大田屯山にも巨大なホームプラスがあったが、取り壊してアパートを建てる。 安養のNCデパートの跡地にも大型マンション団地が建設された。 汝矣島MBCがあった場所にも住商複合施設が建設された。 ソウル市内にはプールや屋外テニスコートを探すのも難しい。 すべてマンションや住商複合施設が建設された。
マンションだけが増えるのではない。 マンションなのにマンションとは呼べないところが、けっきょくマンションである建築物も増え続ける。 例えば、「センスク」と呼ばれる「生活型宿泊施設」も本来は宿泊施設だ。 ところが、マンションのように分譲した。 1世帯2住宅に含まれないため、固定資産税の譲渡税対象外だ。どれだけいいことか。 ここ数年間、分譲があまりにもうまくいき、いくつかにはプレミアムもついた。 オフィステルとほぼ同じだと信じて分譲を受けた高齢者も多い。 実は見た目はみんな似ているから。 このすべての「生宿」が本来の宿泊施設になれるだろうか。 政府は結局、生宿のオフィステルへの用途変更を認めた。 履行強制金を払わせようとした計画も引き続き先送りされる。
オフィステルは住宅ではないが、大半が住居用だ。 けっきょくは家なのだ。 ソウルの新婚夫婦は相当数がオフィステルで家庭を築く。 「私のお金で我が家に入って暮らしている」のに、政府が「この施設物は建築法上住居用ではなく業務施設なので、ここでラーメンを食べたり寝てはいけません」とはできないだろう。 法律では異なるが、オフィステルは厳然たる家だ。
商業地域に建設される住商複合マンションも、当初は住居50%と非住居(商業施設)50%で建設された。 ところが、みんなマンションだけを欲しがっていた。 住居の割合が次第に高くなり、今はほとんどの住商複合で住居の割合が90%になった。 (中略)
多くは最終的にアパートになるだろう。 実行力があまりにも卓越した我が民族は巨大な住居用コンクリートビルを誰よりも早く建てる。 収益性も高い。 おかげでソウルには文化施設や公園、スポーツ、教育施設の代わりに商業施設が、商業施設よりマンションだけが多く建設される。 マンションが欲しいという私たちの欲望はいつ頃止まるのだろうか。 (中略)
マンション共和国で生まれた私たちは、マンションの分譲を受けるために暮らし、より広い坪数に増やすために暮らし、より良い町のマンションに引っ越すために住んでいる。 そのように韓国人はマンションに住む方式で画一化され、どのマンションに住むかに区分される。 後進国の人々が訪れると羨ましくて、先進国の人々が訪れるととても不思議なアパート共和国。「ようこそ、『ホモ·アパタンス』は初めてでしょう?」 (中略)
「あの青い草原の上に絵のような家を建てて愛するあなたと共に百年暮らしたい」と言っていた我が民族は、今やソウルの高層マンションに集まって暮らすことにしたのか。
(引用ここまで)
時々、韓国メディアが出すマンションポエム。
我々はなぜこんな風になってしまったのだろう、みたいなことをたまに書いたりするのですが。
今回は「すべての土地がマンションになっていく。我々はマンション共和国に住むホモ・アパタンスだ」なんだそうで。
「どれだけ建てれば終わるのか」とのポエム。
だって、それが多くの韓国人の目的でしたからね。
嫌味でもなんでもなく、本当に多数の韓国人が求めるゴールがそれですから。
マンション買って、価格上昇したら差額で儲けてなんの不自由もなく暮らしたいっていう。
その競争のために大学まで延々と勉強して、「スペック」を積み続けて大企業に入るなり、医者になるなり、公務員になるなりしてきたんですよ。
それだけの成功体験を重ねてきましたからね。
2020年に気になったけど、ピックアップできなくてストックしておいた記事をいまこそ出すときか。
韓国では1980年→2020年になる40年間で、コメ価格は3倍になったけども江南の不動産は84倍になったんだそうですよ。
コメ価格3倍になる間に江南マンションは84倍に(ハンギョレ)
この成功体験が、そしてそれを傍らで見ていた人たちが不動産投機に走ったわけです。
まあ……悪いとは言い切れんわな。
それが終焉する時が来ようとしているのです。
昨日のエントリにあった「競売にマンションが急増」は本当にそのシグナルなんですよ。
ただ、下がったら下がったで「買い時になった!」って買ってそうですけどね。
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