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2023年11月

韓国尿素水大乱:中国「韓国を苦しめようとはしていない。たまたまだ」……それを信じるほど周辺国はナイーブじゃないよなぁ→韓国政府「政治的背景はないと確認した」……信じちゃったか

カテゴリ:尿素大乱 コメント:(54)
韓国行きの尿素輸出を阻止し、「意図はない」という中国…「さりげない力自慢を狙っただろう」(韓国日報・朝鮮語)
韓国メーカーが輸入する予定だった要素について、中国政府が先月、船積みを阻止したのは意図的だろうか。 結果から言えば、力を誇示しようとする意図が敷かれた措置である可能性が高い。 「国内要素需要のため」というのが中国の説明だが、核心原材料供給網掌握力を誇示しようとする内心が作用したという分析が多い。 中国は2021年、韓国の「尿素水大乱」を目撃した。

4日、韓国産業通商資源部(産資部)と駐中韓国大使館によると、先月末、国内企業が輸入しようとしていた要素の相当量が、中国海関総署(税関)の指示で船積み作業が中断された。 通関検査まで終えた後だった。 輸出が決まった物品の船積みを中断させたのは異例のことだ。 ある外交筋は「中国政府に背景を問い合わせ、通関物量の早期船積みを積極的に要請している」と伝えた。

韓国政府は、今回の中国措置に外交的意図があった可能性は大きくないと見ている。 (中略)

「国内備蓄量のため」という中国の釈明をありのまま受け入れるのは難しいという指摘もある。 韓国では2021年11月、中国の要素輸出制限で車両用要素数大乱が起きた。 中国産輸入比重が20%以下で、低い肥料用要素とは異なり、車両用要素に主に使われる産業用要素の中国輸入依存度は約90%に達する。 当時、韓国政府は中国に緊急交渉などを要請し、辛うじて予定されていた輸入物量を持ち込んだ。 今回の船積み中断が韓国に及ぼす影響を中国が認知しているという話だ。

尿素水大乱当時、中国は「特定国を狙った措置ではない」としながらも核心資源に対する支配力を誇示する態度を示した。 北京の産業界関係者は「今回も中国は『現措置が特定国を狙ったものではない』と言うだろうが、中国に対する韓国の経済依存度を密かに浮き彫りにする機会にすることができる」と見通した。
(引用ここまで)


 尿素大乱の続報。
 中国当局は「政治的な意図はない」「国内備蓄のためで経済的要因でしかない」としている、とのニュース。
 韓国政府もそれを受けて「政治的背景はないことを確認した」と言っているのだそうですが。

 まあ……そういう話があったのは確かなんでしょう。
 あと一昨年の尿素不足の時も中国からは「別に意図はない」って言われてたんですよね。
 ただ、実際に大騒動になったことは間違いありません。
 韓国の業者が日本にアドブルーの買付に来たくらいでしたからね。


 まあ、実際にそれが中国の輸出制限 × ムン・ジェイン政権の無能で偶発的に起きたものだったとしても。
 中国は「韓国に尿素輸出制限が効く」ことを把握しているわけですよ。
 今回の輸出制限がどこまでの意図を持って行われているのかは不明ですが。

 中国がテストパターンとしてやっていてもまったく不思議ではないですね。
 いざとなった時に、どれが効くのかっていうチェックをしている可能性を考えるべきではないかと。
 黒鉛、ガリウム、ゲルマニウム、尿素。
 別に対象は韓国に限らずね。どれも韓国には効いている気がしますが。

 というか、ホントにサプライチェーンをちゃんと意識して再構築しよう?
 なんで弱点の強度を増してるの……。

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ニューヨークタイムズ「韓国の人口が減りすぎ。軍の維持が不可能になれば北朝鮮からの侵攻すらあり得る」

韓国は消失しつつあるのか?(ニューヨークタイムズ・英語)
ここしばらく、韓国は先進国に蔓延する人口減少問題における顕著な事例となっている。(中略)

2023年の第3四半期には、女性1人当たりの出生数はわずか0.7人にまで減少する。 (中略)

それが何を意味するのかを紐解いてみる価値はあるでしょう。こうしたレベルの出生率を維持した国は、ある世代で200人であった人口が、次の世代では70人になることになり、14世紀に黒死病がヨーロッパにもたらした人口の減少を超えることになる。第 2 世代の入れ替わりを通じて実験を実行すると、元の 200 人の人口は 25 人を下回ります。もう一度実行すると、スティーヴン・キングの「ザ・スタンド」に登場する架空のスーパー伝染病によって引き起こされる人口クラッシュのような状態に近づきます。

新聞コラムニストの基準から言えば、私は少子化警鐘論者であるものの、ある意味では自分自身を楽観主義者だと考えている。1960年代と1970年代の人口過剰パニックが、適応のないままでトレンドが単に上昇し続けるだろうと誤って仮定したのと同じように、出生率の下降軌道に対する深い悲観論(たとえばアーミッシュが支配する22世紀のアメリカを想像するようなもの)ではないかと私は疑っています。人間の適応力、人口減少の中で繁栄する人口が、出生率の高い将来をモデル化し、時間の経過とともに改宗者を引きつけるように。

楽観主義の精神に基づき、私は韓国の出生率がこのまま何十年も続くとは思わないし、人口が現在の約5,100万人から、私の思考実験が示唆する一桁万人まで減少するとは思わない。

しかし、2060年代後半には3,500万人以下にまで落ち込むという予測は信じている。

年齢ピラミッドが急速に逆転し、経済が急降下するのを受け入れるか、すでに西ヨーロッパを不安定にしている移民をはるかに上回る規模の移民を迎え入れようとするかの選択を迫られるだろう。高齢者が見捨てられ、広大なゴーストタウンや廃墟と化した高層ビルが立ち並び、引退後のコミュニティの管理人として将来を見いだせない若者たちが移住することは避けられないだろう。そしてある時点で、北朝鮮(現在の出生率:1.8)からの侵攻があるかもしれない。もし南の隣国がその有能な軍隊を維持するのに苦労するのであるのなら。
(引用ここまで)


 ニューヨークタイムズが韓国の少子化、そして少子化が及ぼす急激な減少について言及しています。
 曰く「いまの200人の人口がその次の世代では70人になり、その次の世代では25人を下回る……とまでは行かないだろう。どこかで適応して率自体は回復するはずだ」と。
 ただし、「2060年には3500万人以下になるのは確実だ」とも。
 そんな韓国に対して、「韓国が有能な軍隊を維持することができなければ、北朝鮮は韓国への侵攻を起こすかもしれない」との大胆な予想まで行っています。

 なるほど、人口減での軍隊弱体化が可能性としてあるわけか。
 ちょうどいいので、具体的な徴兵の状況を見てみましょうか。

 2022年の徴兵率は8割超といったところ。
 かつては「世帯が経済的に困窮しているので働き手を失わせることができない」という理由で40%くらいが兵役に赴かなかったのですが。
 現在では経済的な理由がほぼ認められなくなっているので、徴兵率が高くなっているとのこと。

 具体的な兵役未達率はこんな感じ。

1940~49年生まれ38.5%
1950~59年生まれ33.8%
1960~69年生まれ30.5%
1970~79年生まれ18.3%

 現在の60歳過ぎ以降の世代は右にも左にも兵役免除がいたのですが、50代以下はかなり狭まり、現在では男性の9割弱が徴兵されていると。
 ま、そりゃBTSなんかも兵役に行かされるわけです。有名人であるからと特別扱いをしたらどこまでも特別扱いの連鎖が続きますからね。


 ただ、もはや徴兵率は限界に達している。
 身体的問題で兵役には向かない人もいることから考えても率を増やすことは無理。
 ということは絶対数が減少するわけです。

 それを考慮すると特に陸軍の人員不足は確実で、「軍事境界線に戦車をずらりと並べて北朝鮮に対抗する」というドクトリンはもはや通用しないと見たほうがいいかな。
 量を保てなくなった時がやがてくるわけですが、どのような代替ドクトリンを採用するのか。
 16式機動戦闘車と同様な機動力のある戦闘車両が増えるのかもしれませんね。

 ただ、その隙を縫って北朝鮮側の侵攻なぁ……。
 どうだろ。北朝鮮の、というかキム王家が指向しているのはは「キム王朝を存続させる」一点だけですからね。
 その意味でよけいなことをしないと感じます。

 経済拡大をしたいっていうならムン・ジェイン大統領やトランプ大統領(共に当時)の「開国を進めれば利益がある」って呼びかけにもっと乗っているはずです。
 韓国の領土とかむしろ必要ないと思っているのではないか、と感じますね。
 中国の台湾侵攻とタイミングを合わせて、米軍の力を分散させるためなら可能性はあるとも思いますが。
 それであってもやりたくてやるのではなく、渋々でしょうけども。

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韓国、2年前の尿素水不足後も中国産尿素の輸入シェアを増やしていた……なんと71%→91%に。またも中国が輸出制限で「第2の尿素水不足だ!」と大騒ぎ

「尿素水の痛い記憶、もう忘れたのか」···2年経ったが、中国シェア91%(毎日経済・朝鮮語)
2021年「尿素水事態」を体験してわずか2年ぶりに中国が尿素輸出を防ぎ、韓国の尿素業者が緊張している。 政府が中国依存度を下げると公言したが、対中国尿素依存度は2年間でむしろ大きくなったことが分かった。 専門家たちはサプライチェーン危機が深刻化する状況で、中国依存度を下げる根本的な対策が必要だと口をそろえる。

中国通関が先月末、国内に入ってくる尿素輸出を阻止したのは、中国内部でも尿素需給が円滑でないためと見られる。 尿素市場「大手」であるインドが全世界主要国の尿素を大挙買い入れると、中国が他国に輸出する物量を減らしたと分析される。

国内の尿素水メーカーは、中国産の尿素にほとんど依存している。 国内企業は中国などから尿素を導入し、尿素水を作る。 尿素水は主にディーゼル車が噴き出す窒素酸化物を減らすのに使われる。

2021年の尿素水事態以降、取引先の多角化に努めてきた韓国企業は、今年に入って再び中国産尿素に目を向けた。 関税庁によると、2021年の全体輸入額で71%を占めていた中国産尿素は2022年67%まで下がった。 しかし、中国産尿素の輸入額は今年に入って91%まで高騰した。 ベトナムやオーストラリアをはじめとする他の要素生産国より近くて価格が安い中国産要素を探すしかなかったためだ。

政府は現在、国内には約3ヵ月間、尿素水を生産できる尿素原材料を備蓄していることを確認した。尿素は長く備蓄すれば商品性が落ち、3ヵ月程度だけ物量を備蓄する。 民間在庫のほか、調達庁も要素備蓄分を増やす案を検討している。
(引用ここまで)


 またも中国が尿素の輸出を制限していることから、韓国では「第2の尿素水大乱が起こる!」と戦々恐々の状況。
 今回の中国の尿素輸出制限は自国内の肥料需要を満たすためであるとされています。
 火力発電所やディーゼルエンジンの廃棄から窒素化合物を取り除くために必要となるのが尿素水、商品名はアドブルーですね。

 2021年の11月頃に韓国ではこのアドブルーが払底してしまい、いわゆる「尿素大乱」が起きました。

韓国政府「このままでは物流が途絶える!」……ディーゼル用の尿素水輸入がゼロになって韓国のトラックが立ち往生へ……(楽韓Web過去エントリ)

 当時、韓国では尿素を全量輸入していまして。
 ところが中国がオーストラリアからの石炭輸入を制限して、自国の石炭を発電等に廻したために石炭から製造される尿素の製造も絞られたとされています。
 結果、中国産の尿素が71%と大きなシェアを誇っていた韓国では大パニックになったわけですね。
 車両用尿素に至っては97%だったとされています。


 当時のムン・ジェイン政権は産業界から「石炭不足で尿素が足りなくなるけど多角化しなくて大丈夫か?」と打診されていながら、なにも積極的な行動を起こさずに後の尿素水大乱を招いたとされています。
 ムン・ジェイン政権、本当にすごかったな……。

韓国企業「(夏頃から)石炭不足で中国産尿素が輸入されなくなるのでは?」→韓国政府「尿素不足は先月21日に把握して対策をはじめた」……ダメだ、この国……(楽韓Web過去エントリ)
韓国政府高官「尿素水、肥料のことだと思ってた」……省庁も知らされるまでなにも行動できず……ダメだ、この国(楽韓Web過去エントリ)

 日本でも一瞬、尿素水不足が起きましたが基本的にアンモニアを自国供給できている日本は尿素水を需要の半分ていどは製造できていたためにそこまでの混乱は起きずに済みました。

 さて、この尿素大乱を受けて韓国ではサプライチェーンの再構築をしようと2022年には中国産尿素の輸入割合を71%から67%にまで減らしたのだそうですよ。
 で、その結果「やっぱり輸送料の安い中国産がいいっすわ」ってなって、2023年のここまでで中国産のシェアが91%になったっていう。
 ……どうして。

 で、中国が輸出制限して「備蓄が3ヶ月あるというけど尽きたらどうなる?」ってやっているっていう。
 すでに韓国向けのコンテナに積んだものすら搬出を阻んでいるって話です。

 中国は相当に「中国国内の肥料需要」を重く見ているのだろうな、と。
 「国内で食糧需要をすべて完結しようとしている」様子が見られるようになっています。ちょっといろいろと黄信号。
 ちなみに日本は肥料としての尿素についてはマレーシアからの輸入が多くを占めているそうです。

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楽韓さん、本日の動向 - 今回のKindleセールはなかなか強火

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 中国経済でちょっとチェックしておきたい記事があったので備忘録に。

中国の経済政策、銀行収益圧迫 利ざや「警戒ライン」割れ(日経新聞)
 散々「中国は日本のバブル崩壊を研究しているから不動産市場の崩壊はない」とかされていたのに、このていたらくよ……。
 銀行を勝手気ままに使って使い潰しそうですね。

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 多い。
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