公共機関が江南の高価マンションを安値で売却するという資料を配布し、投資家を集める詐欺が再び登場している。 江南の住宅価格が大幅に上がった状況で数千億台の詐欺被害者を量産する恐れがあるという憂慮が出て、公共機関側は留意を要請する状況だ。
10日、不動産業界によると、最近ソウル住宅都市公社(SH公社)が買入賃貸または長期貸切住宅として提供している江南アパートを3100億ウォンで売却するという噂が流れている。 盤浦、蚕室一帯の高級マンションにある賃貸住宅を非常に安い価格で売るという内容だ。
噂の中心にある売却資料によれば、松坡区蚕室洞の「トリジウム」占有84平米200世帯が1500億ウォン(1世帯当り7億5000万ウォン)、瑞草区盤浦洞の「レミアンファステージ」占有84平米200世帯が1600億ウォン(1世帯当り8億ウォン)で計3100億ウォンだ。 現在、これらのアパートの最近の実取引価格は蚕室トリジウムの場合、先月占有84平米が22億5000万ウォンであり、盤浦レミアンファステージの場合、6月占有84平米が34億5000万ウォンで取り引きされた。 言い換えれば、売却金額は相場対比24〜33%水準であるわけだ。
しかし、これは10年以上市場に登場しているとんでもないうわさであることが確認された。 また、詐欺師たちはこのような資料を根拠に利益を得ようとしているという。 SH公社は買入入隊など公社が持っている賃貸住宅を売却または分譲転換する計画が全くない。SH公社関係者は「数年間続いているうわさだが、公社は所有している賃貸住宅を売却する計画がまだなく、配布されている資料も公社文書様式と全く違う」として「投資家が誤ったうわさで被害に遭う恐れがあるので注意しなければならない」と説明した。
(引用ここまで)
韓国の不動産が下落している、というニュースはここのところ集中してお伝えしています。
ソウルの一部のマンションでは半分になっているようなところも少なからずあります。
ユン・ソンニョル政権が不動産ローンの規制を撤廃していたためにまたぞろプチバブルが起きていたのですが、時限法制で終了したと同時にあっさり萎みました。
韓国ソウルのマンション価格、あっという間に半額になってしまう……準新築レベルの建物でも一気に下落(楽韓Web過去エントリ)
まあ、ムン・ジェイン政権時代が異常だったのでその揺り返しがきているに過ぎないのですけどね。
5年で倍になるのはさすがに異常。
で、そんな不動産価格が下落基調の中、「35億ウォンの高級マンションが8億ウォンで!」みたいな詐欺手法が出ているそうです。
韓国では伝統的なものなんですけどね。
韓国では「上層はうまいことやっているに違いない。それにありつけることができれば人生が一変する」みたいな妄想がなぜか通用していまして。
「大統領の地下金庫番」が定番の詐欺としてあるんですよ。「私は地下金庫番なのだが、投資を限定的に求めてる」ってアレ。
そうした手法で詐欺をして、集めたお金をまったく同じ詐欺手段で奪われるなんてコメディめいたことまで起きるほど。
「あなただけに特別にお教えします!」って言われると「そういうこともあるのかも!」ってなってしまう。
「いま飛びつかないと売り切れたら終わりですよ」って言葉に弱い。特に不動産では。
ま、韓国の日常風景ですね。
Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex