政府が尿素と黒鉛をはじめとする核心資源の特定国への輸入依存度を2030年までに50%に下げる。 全世界のサプライチェーン再編で中国のような特定国家依存度が高い場合、危機が生じれば産業に大きな打撃を与えかねないので、あらかじめ備えるという意図だ。
産業通商資源部は13日、世宗ポスコフューチャーエム第2工場でパン・ムンギュ長官主宰で産業供給網戦略会議を開き、このような内容が盛り込まれた「産業サプライチェーン3050戦略」を発表した。
政府は輸入依存度と産業に及ぼす影響、代替可能性を考慮して「供給網安定品目」185品目を選定した。 昨年、平均70%だった特定国への依存度を2030年までに50%に下げるという目標を立てた。 これは14日に施行する「素材·部品·装備およびサプライチェーン安定化特別法」後続措置だ。
今回の対策を出したのは核心資源を特定国に過度に依存すれば、いつでも「供給網危機」に見舞われかねないという危機意識のためだ。 産業部関係者は「この間、世界が平らだという前提の下で効率性を中心に運営されていたサプライチェーンが切られた」として「危機が常時化された時代、危機を定数と考えて戦略を立てる時」と話した。
(引用ここまで)
尿素、黒鉛等について中国依存が激しい韓国で、政府肝いりの会議が行われていまして。
なんとかして中国依存から脱却したいとのことで、2030年までに単独国への依存を最大でも50%にしようとの意向を示したと。
この記事に出ている中国にシェアを握られている資源等の一覧がひどいんですよ。
・マグネシウム塊 99.4%
・天然黒鉛 97.7%
・NCM前駆体 97.0%
・無水フッ酸 96.1%
・人造黒鉛 94.5%
・車両用尿素 90.3%
……ひどくない?
NCM前駆体はニッケルコバルトマンガンで二次電池の正極材料ですね。
天然黒鉛と正極材料を握られている状況。
そういえば中国から黒鉛の輸出規制が行われるって報道があってすぐに韓国の二次電池メーカーの株価が下がってましたね。
韓国企業、中国の「黒鉛の輸出管理強化」の一言で電池関連企業の株価が一気に下落……中国の材料輸出管理強化は功を奏するのか?(楽韓Web過去エントリ)
あとアメリカからは「中国の持ち分が25%以上の合弁企業は中国企業と見なしてIRA(インフレ削減法)の補助金支給対象から除外するね!」ってやられています。
中国持分25%以上の合弁会社、補助金対象外ににバッテリー業界追加負担懸念(聯合ニュース・朝鮮語)
アメリカからは「中国の手先」扱いされて、中国からは「手先になれ」と材料の輸出規制で迫られている。
これまでの韓国の振る舞いがまんま評価されている、ってことです。
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