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2023年11月

韓国で初のメジャーリーグ公式戦に韓国人は出場せず、日本人が大活躍の可能性も……興行、成り立ちますかね?

「ソウルシリーズに韓国選手ゼロ?」日本メディアも「キム・ハソントレード説」に関心を示している(エクスポーツニュース・朝鮮語)
来年3月、ソウルシリーズに日本選手が大挙出場するものと予想される中、サンディエゴ·パドレスのキム・ハソンのトレード説が提起されると、日本のマスコミも大きな関心を示している。

最近、米現地メディアはキム・ハソンのトレード説を絶えず提起している。 確かに金ハソンは最高の活躍を見せたが、サンディエゴ球団の劣悪な財政状況のためだ。

サンディエゴ球団のニュースを扱うメディア「フライヤーズ・オン・ベース」は、「金ハソンは昨年サンディエゴで大きく成長し、レベルの高い守備力を発揮した。 来年は比較的安い年俸700万ドルをもらう。 今年見せたパフォーマンスを考慮すれば、トレードで迎え入れる価値は十分ある」と評価した。
(引用ここまで)


 おや、キム・ハソンにトレードの話が出ているそうです。
 日本球界でもトレードについてそこまでネガティブでもない話になりつつありますが、アメリカではもっともっとドライ。
 なんなら球団運営のためには必要不可欠だとしているところもあるくらい。

 かつてオークランド・アスレチックスがクローザーを1年ごとにとっかえひっかえトレードで出して、他球団の有望な若手を受け取っていましたが。
 あれは「クローザーは特別な役職じゃない、誰でもできる」ってセイバーメトリクスに基づく戦略だったとの話。
 閑話休題。

 でもって、来年の3月にソウルシリーズとして韓国ではじめてのメジャーリーグ公式戦が行われるそうなのですが。
 例の高尺スカイドームでやるそうですね。あのクソ狭スタジアムでやるのか。
 野球ではないのですが、このスタジアムの訪問記があるのでそちらもどうぞ。


 さて、なんで韓国で「ロサンゼルスドジャース VS. サンディエゴパドレス」の試合が行われるかというと。
 サンディエゴは上記の通りにキム・ハソンの所属チーム。トレードでいなくなるかもしれませんが。
 そして、ドジャースは「韓国の国民的チーム」だからなのです。

 いや、少なくとも韓国人はそのように認識しているんですよ。
 パク・チャンホが在籍して「彼の登板日はソウルから人がいなくなった」とされるほどの人気を誇り、その後にもリュ・ヒョンジンが在籍し、あと今年高校卒業の有望株がドジャースと契約したとの話です。
 そしてさらに一時期は韓国政府がドジャースの経営に参画しようとしたこともあるほど(後に参画の意向を撤回)。

 というわけで韓国に来るのであればドジャース……といった部分も少なからずあったと思われます。
 ところがドジャースに大谷が移籍し、さらに山本がポスティングで契約。
 日本人の活躍を見せられることになってしまうわけです。大谷が3月の時点で出場するかどうかは分かりませんし、山本が投げるかどうかも微妙なところですが。

 ま、韓国人が出ないソウルシリーズもありなんじゃないですかね。
 韓国の場合、それで興行が成り立つかは微妙だとは思いますけども。

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韓国メディア「ついに中国に対して貿易赤字を計上することになってしまった。もう韓国には中国に売れるものがないからだ」

中国に売るものがなくなった韓国、対中貿易収支が国交樹立後31年で初の赤字に【独自】(朝鮮日報)
今年の韓国の対中貿易収支が31年ぶりに赤字に転じる見通しとなった。韓国が中国と国交を樹立した1992年に10億ドルの貿易赤字を出して以来初めてだ。韓国の輸出の4分の1ほどを占め、韓国経済の一軸を担ってきた対中貿易の構図が変わりつつある。

 韓国貿易協会、韓国産業通商資源部によると、今年1~11月の韓国の対中輸出は1140億ドル、輸入は1320億ドルで、貿易収支は180億ドルの赤字だった。対中貿易収支は1月の39億ドルの赤字に始まり、年初来一貫して赤字だ。

 今年対中貿易で記録した180億ドルの赤字は、最大の原油輸入先であるサウジアラビアに対する224億ドルの赤字(1~10月)に次ぐ規模だ。2003年から18年までの16年間、08年を除き韓国に最も多額の貿易黒字をもたらした中国だが、今は立場が逆転した。過去2番目に大幅な対中貿易黒字を記録した18年には、韓国の貿易黒字全体の80%を占めるほど、中国は韓国にとって重要な貿易相手国だ。

 対中貿易収支が大幅な赤字に転じたのは、これまで韓国が輸出した中間財を加工して世界市場に売っていた中国がかなりの製品を自給することができるようになり、韓国が売る物がなくなったからだ。逆に韓国は急成長する電池市場に必須な素材、鉱物を中国から大量輸入しなければならない立場だ。さらに、対中輸出を支えてきた半導体の輸出も市況低迷で減少し、対中貿易収支が31年ぶりに赤字に転じた格好だ。韓国貿易協会のチョ・サンヒョン国際貿易通商研究院長は「半導体黒字という錯視効果に隠れていた対中貿易構造の変化が完全に表出した。今後新しい貿易の枠組みを構築すべきだ」と話した。 (中略)

半導体を除いた対中貿易黒字は18年の197億ドルから20年には25億ドルに急減した。21年には26億ドルの赤字に転落した。今年も半導体黒字を除けば、対中貿易赤字は300億ドルを超える。半導体黒字に隠れて対中貿易収支は黒字のように見えたが、他業種では既に赤字に転じていたのだ。
(引用ここまで)


 韓国が対中貿易で31年ぶりの貿易赤字を計上。
 31年ぶりのことだそうですよ。今世紀に入ってはじめてともいえるかな。

 原因は3つ。
 ひとつは中国の経済が再起動しないこと。リスタートするってかけ声だけでいつまで経っても本格的に立ち上がらない。
 内需が枯れきってて、ものがだぶついているのですね。
 そのせいで中国国内で売れないEVとか鉄鋼に輸出ブーストがかかっています。
 もうね、アホほど安く売り払ってますから。これ、しばらくしたら焼け野原になるんじゃないかってレベルでの安売り。

 もうひとつは半導体不況。
 中国にDRAMを売ったところでどうにもならないくらいに価格が安かったですからね。
 最近になってどうにかメモリ価格が上がってきましたが。黒字を稼げている唯一の部門が萎れたらそりゃ全体も赤字になるでしょうよっていう。  


 で、最大の問題が「韓国は中国になにも売るものがない」という部分。
 楽韓Webでは2010年くらいから「韓国にできることは中国にもできる」と言い続けてきました。
 超絶先端技術であれば無理ですが、韓国のやっていることであればだいたいできる。
 実際できた。
 結果として中国にDRAM以外に売れるものがなくなってしまったわけです。

 リーマンショック後の中国は脇目も振らずに内需拡大をしようと不動産関連企業に力を入れまくっていました。まあ、これがいまの不動産バブル破裂をなおのことひどい状況にした遠因なのですが。
 当時、韓国製の鉄鋼とか中国に向けて右から左に売れていたのです。おかげで一足早くに韓国は不況から抜け出すことができた(ように見えていた)のでした。

 で、リーマンショックから一息ついた時に中国も「これではいかん」となったわけです。
 中国は部材の内製に取り組んで、ほとんどこなせるようになってしまったわけです。
 半導体関連だけはダメですけどね。少なくともいまのところは。

 というわけで、韓国が対中国で赤字を計上したのは当然といえば当然。
 DRAM価格、中国のDRAM開発進捗度合いにもよりますが、ここからはこの構造があるていど固定されることになるんじゃないかなぁ……。

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