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2024年01月

「香港ではプレイせずに日本ではプレイしたメッシ」に中国が怒りを表明している……というニュースを韓国がさかんに報じる理由とは?

「香港ノーショー」メッシ、日本戦に出場…陰謀論まで登場(SBS・朝鮮語)
東京で行われたインターマイアミとヴィッセル神戸の親善試合。
前半戦、終始ベンチを守っていたメッシが後半15分に投入されると、ファンは歓呼します。
シュートが得点に結びつくことはありませんでしたが、メッシは終了ホイッスルが鳴るまで30分間、競技場を駆け巡りました。

リオネル・メッシ(インターマイアミ)「香港でプレーできなかったのは不幸でした。 サウジアラビアでの試合で内転筋に痛みが生じ、それで試合に出られませんでした」

香港親善試合当時、1分もプレーしなかったメッシが3日後、日本の試合には出場すると、中国人が激怒しています。

中国サッカーファン「直筆サインです。 あなたたちが以前にメッシのファンであれ、これからファンであれ、私は今日から「タルドク」(メッシのファンをやめる)します。 謝罪も要りません」 (中略)

メッシが香港を離れてSNSに掲載した立場文は、中国政府の心を傷つけました。
中国語では「中国大陸と香港のサッカーファン」と書きましたが、スペイン語では「中国と香港のサッカーファン」と書いたことが禍根になりました。
中国と香港をそれぞれの国のように表記するのは、「ひとつの中国」の原則を強調する中国政府が極度に嫌う表現です。

官営メディアは陰謀論まで提起しました。
メッシが「故意に香港を困らせた」として外部勢力介入の可能性まで取り上げました。
メッシの「ノーショー」論難がスポーツを越えて一波万波大きくなる様相です。
(引用ここまで)


 アメリカのメジャーリーグサッカー・インテルマイアミがワールドツアーをやっていまして。
 その最大のセールスポイント「メッシが来る!」ってことで。
 サウジで2戦、香港で1戦、日本ではヴィッセル神戸が試合をしました。
 で、サウジのアル・ナスル戦ではロナウドとメッシの戦いが見られるかもとされていたのですが、ロナウドが欠場。
 その試合でメッシが負傷してしまい、香港では1分も出場せず。

 なんと中国国営の英字紙環球時報(Global Times)が社説を出してメッシを非難する事態になっています。

Messi is playing in a match that concerns integrity: Global Times editorial(Global Times・英語)

 「メッシはいま、誠実さという試合で試されている」んだそうですよ。
 まあ、試合に出なかったことだけじゃなくて、記事に書かれているように「香港と中国のサッカーファンの皆さん」って書いたことで中国当局のメンツをつぶしたってことなんでしょうけどね。


 で、さらに香港での試合の3日後となるヴィッセル神戸戦には出場してしまって、香港・中国からさらなるブーイングを受けることになってしまったわけです。

 ……というニュースを、こうして韓国がさかんに報じているのですね。
 これはアレだろうなぁ。
 2010年に「30分は試合に出る」との契約だったのに、メッシはわずか18分の出場で終わったこと。
 そして2019年にロナウドが訪韓しながらも試合にはいっさい出なかったことをいまだに根に持ってるんでしょうね。

バルサを招聘したもののメッシの出場が18分で「傲慢なバルセロナ」扱い。前回のバルサ訪韓で自分らがなにをしたかも忘れた模様(楽韓Web過去エントリ)
韓国人が「ロナウドが出場しなかった!」「韓国を舐めている!」と大騒ぎ……ユーベのスケジュール見たら、まともに出場しないことくらい分かりそうなもんだけど……(楽韓Web過去エントリ)

 あれで恨み骨髄に徹していて、こうして香港での不出場をいまだにぶちぶち言っているって感じられます。
 っていうか、シーズンオフのワールドツアーなんて人気選手が出てきたら儲けものくらいに思ったほうがいいですよね。
 まだ韓国も中国もそこまでサッカー文化が成熟していないというか。
 「中国(韓国)に来たら人気選手は出て当然」くらいの意識があるのでしょう。

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韓国で燃え上がる「クリンスマンが代表監督ではもう無理だ」との更迭論。問題は100億ウォンに及ぶ違約金か

韓国大邱市長「違約金を払ってでもサッカー代表監督を解任すべき」(中央日報)
洪準杓(ホン・ジュンピョ)大邱(テグ)市長が8日、サッカー韓国代表のユルゲン・クリスマン監督を更迭するべきだと繰り返し主張した。洪市長は2日連続でフェイスブックを通じて監督の解任に言及した。

洪市長はこの日、自身のフェイスブックで、更迭すれば多額の違約金を支払うことになるという報道に触れながら「違約金を支払ってでも解任すればよい」とし「その違約金は契約をしてしまったサッカー協会会長が弁償するべき」とコメントした。
(引用ここまで)


 もうひとつアジアカップがらみのニュースを。
 準決勝で力なく敗退したクリンスマン監督の更迭が叫ばれています。
 どのくらいその声があるかというと、冒頭記事にあるように大邱市長まで「違約金を払ってでも解任すべきだ」って言い出しているレベル。

 実際、最大の問題は100億ウォンともされている解任時の違約金なのだそうです。

<サッカー>韓国代表監督の更迭、しないのか、できないのか…カギは巨額の違約金(中央日報)
客観的な視点で「ベスト4」という成績を「失敗」とするのは無理がある。にもかかわらず専門家とファンが声を一つにして指揮官の交代を要求する理由は、アジアカップを通じて表れたクリンスマン監督の戦術的力量不足が2026北中米ワールドカップ(W杯)アジア予選にまで悪影響を与えるおそれがあるという懸念のためだ。
(引用ここまで)

 楽韓Webですら指摘できる「主力選手が出ずっぱりになっている問題」が大きくクローズアップされています。
 他のメディアでも「なんでターンオーバーさせなかった」って意見が多数。
 あと戦術なしで選手を泳がせているだけ(無色無臭)ってのが大きな批判要因だとのこと。


 主力出突っ張りについては監督の責任かっていったらそうでもないような。
 圧倒的な層の薄さが原因ですからね。欧州組は26人中13人。そのうち、4大リーグ所属は6人。PSGに所属しているイ・ガンインも入れるとして7人。
 この7人を使い潰さないとどうにもならないのが現実だったわけで。
 ……そこまでやっても2勝1敗3分けにしかならなかったのが問題なんでしょうね。

 ちなみに本人は「辞めない」と宣言しているそうですわ。

<アジアカップ>戦術もカラーもないクリンスマン韓国監督…屈辱的な敗退も「辞めない」(中央日報)

 最後にクリンスマンが韓国代表監督に就任した当時のドイツの報道っていうのがいまになって韓国で話題になっている、とのニュースをピックアップして終わりましょうか。

「北朝鮮の監督じゃないの? 韓国サッカー、ご愁傷様」……クリンスマン抜擢当時のドイツの反応(中央日報・朝鮮語)

 「クリンスマンを代表監督にするのかよw 韓国さん、ご愁傷様!ww」くらいに言われていた模様。
 まあ、なんであの経歴の監督をわざわざ雇ったのかとは思いましたね。

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アジアカップ準決勝、最終盤にシミュレーションでイエローをもらった韓国人FWに「ハリウッドに行け!」「VARあるのになにしてんだ」と非難囂々

サッカー:接触ないのに一人で転倒、イエローカードをもらった曺圭成に再び誹謗中傷コメント殺到 アジア杯2023(朝鮮日報)
枠内シュート0本。アジア・サッカー連盟(AFC)アジアカップ・カタール大会準決勝で韓国男子代表チームがみすぼらしい成績で脱落したのを受け、FW曺圭成(チョ・ギュソン、26)=FCミッティラン=に対しインターネット上でアンチコメントがまた殺到している。

 曺圭成はこの試合の後半11分、朴鎔宇(パク・ヨンウ、30)=アル・アインFC=と交代で投入された。期待を背負っての投入だったが、期待に応えるどころか警告を受けた。後半43分、ゴール前で突破した状況で、大げさな動作で転倒したことが問題になった。曺圭成は、タックルを試みたヨルダンDFバラ・マリの足につまずいてPKを得るものと思われたが、審判は曺圭成が「シミュレーション・ファウル」をしたとしてイエローカードを出した。 (中略)

 曺圭成のファウルに対し、ネットユーザーらは否定的な反応を示している。インターネット・コミュニティー・サイトなどには「VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)がなかった時代にやっていたプレーをしている」「負けている状況なのにハリウッド・アクション(大げさな演技)をするのか」「これを機にハリウッド進出しろ」「自分一人で倒れるのか」などのコメントが寄せられた。
(引用ここまで)


 前回のワールドカップで韓国選手としては史上初めて1試合2ゴールを挙げたことで一躍ヒーローとなったチョ・ギュソン。
 欧州移籍が期待されたものの直後の冬の移籍シーズンでは「シーズン半ばなので難しい」として消極的になり、夏に改めて移籍を模索したものの熱が冷めたためにヨーロッパの中では下位に位置するデンマークリーグのFCミッティランに移籍しました。

去年のワールドカップで2ゴールした韓国人FW、欧州移籍がほぼ決定。デンマークリーグの強豪……うわ、微妙(楽韓Web過去エントリ)

 今回のアジアカップではスーパーサブとして投入されるもののいまひとつ効果のある役割を果たせずにいました。
 唯一の見せ場はノックアウトステージ初戦でのサウジ戦、アディショナルタイム残り1分での同点ゴールでしたかね。


 んで、ヨルダン戦でも56分くらいに投入されたものの、これといってできることなく。
 87分くらいに記事のシミュレーションでイエローゲット。
 オフィシャルな動画がないので見せることはできないのですが。
 アホかってほどひどい。
 ドリブルが流れたのをこれ幸いに両手を大きく広げて転んで見せたっていう。

 いまはVARがあるので、ペナルティエリア内でのダイブとかほとんどなくなったのですね。
 「うまく演技」できてレフェリーからPKをもらえたとしても、VARであらゆる角度から検証されてしまうので。
 グループリーグ初戦でもソン・フンミンがアディショナルタイムでシミュレーションで明らかにいらないカードもらってましたけどね。

 後半になって韓国代表は完全にスタミナ切れで動きが悪かったので、最後の望みだったのでしょうけども。
 まあ、批判されてしかるべき……かな。

 ちなみに韓国ではこれがスポーツ欄ではなく一般記事として取り上げられて1800件超のコメントが寄せられています(韓国ではスポーツ欄、芸能欄はコメント禁止)。

「これを機にハリウッドへ」…接触なかったのに「一人でガタン」、チョ・ギュソン非難文またスタート(毎日経済・朝鮮語)

 ゴールを挙げれば英雄、失敗すれば非難される。それがフォワードってもんです。
 あと韓国では「パスミス」がX(Twitter)のトレンドになったそうで。

韓国Xで「パスミス」がトレンド入り! ヨルダン戦、最初の失点もバックパスを奪われ...「なんでこんなに多いの?」「練習してないのかと思うくらい」(サッカーダイジェスト)

 そのくらいひどい試合だったのです。その仕上げとなるこのシミュレーション。
 一手一手が悪手で、その頂点にチョ・ギュソンの愚行があったって感じでした。

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楽韓さん、本日の動向 - 衰退をはじめた独裁国家はより好戦的になり得る、とのコラム

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 ちょっと気になった記事をピックアップするコーナー。

How Primed for War Is China?(ForeignPolicy・英語)

 デンジャーゾーンを執筆した二人組のコラム。
 「中国は戦争にどれだけ近づいているのか」って感じのタイトルですかね。
 デンジャーゾーンは国家としての成長ピークが見えてきた時、国家はより好戦的になるとの論拠を並べたもので。
 今回のコラムはその短縮版といったところ。
 独裁者はいつでも戦争を起こすことができるし、その確率は民主主義国家よりも高い.
 かつ、中国は明白に衰退の時を迎えており、「いまやらなければもうやれない」と考えることは充分な理由になり得るとの主張。
 もちろん、すぐにでも戦争が起きるというわけではないでしょうが。
 準備は怠れないですね。

デンジャー・ゾーン 迫る中国との衝突
マイケル・ベックリー
飛鳥新社
2023-02-06

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 KADOKAWAの60〜90円くらいのセール(対象タイトル)は継続しています。
 くまみこが6巻まで60円台のセール、やがて君になるの1巻が99円なのは今日までだそうです。
 あとデンキ街の本屋さんが2巻まで61円、8巻まで半額。こちらはまだ継続。





 あと講談社が不朽の名著セール(対象タイトル一覧)をやってて、これが今日まで。
 これまでにあったさまざまな陰謀論をあげつらっていく世界の陰謀論を読み解くが413円。どんなものがあったかを知っておくと免疫つくと思います。
 個人的にも10代の頃にスピリチュアルにちょっと傾倒した経験が、いまの自分の土台になっているのは間違いないので。
 前に紹介した図解 古代・中世の超技術38はちょっと面白かった。ヨーロッパ的異世界にも応用が利くなぁ、とか思いながら読んでましたね。
 あと中世ヨーロッパの社会観は読んだことがあるようなないような……。似たようなタイトルはいっぱいありますから読んでないのか。とりあえず買っておきます。





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