#ソウル江南区の都市型生活住宅「ワンエディション江南」の分譲契約者たちは最近、事前点検の過程で分譲広告をする時にはなかった「半地下ビュー」を確認した。 分譲当時の広報資料は家とテラスが水平を成しているが、実際に現場に行ってみるとテラスが部屋の内部より高く上がっていた。 テラスが窓の3分の1以上高く建てられ、眺望を遮っているわけだ。 一部の契約者は「半地下の眺望権を得るために6億ウォンをさらに払ったのではないか」として悔しさを爆発させている。 また「プライベートテラス」として広報したが、「実は共用テラスだった」と指摘した。 一方、施工会社側は図面と同じだという点を根拠に問題がないという立場だ。
#ソウル瑞草区方背シンソンビラを再建築した「方背セントレビルフリーゼ」は団地のすぐ前の擁壁を巡り区庁側と葛藤を生じさせている。 契約者たちは、団地を囲む丘に擁壁が設置されておらず、土砂崩壊の危険に苦しんでいると主張した。 高さ4mのメボンジェ山の斜面が団地と2mしか離れておらず、崩壊の危険だけでなく眺望権も侵害されているということだ。 一方、区役所は第3者が保有している土地を無断で毀損したとし、組合側が原状復旧をしなければならないという立場だ。 分譲当時、案内を受けられずに契約した契約者だけが損をすることになったわけだ。
最近、マンション施工の前・後が異なり「瑕疵問題」を巡り葛藤を生じさせる事例が絶えない。 施工前に見た鳥瞰図、団地配置図、平面図などと施工後の姿が違うならば契約取り消しや訴訟が可能だろうか。 正解から言えば、契約取り消しはややこしいとしても、損害賠償を受ける可能性は高い。 (中略)
一方、施工会社側が勝訴した事例もある。 京畿道坡州の交河新都市Dアパートの受分譲者のキム某氏などは、アパート共同施行会社5ヶ所を相手に損害賠償請求訴訟を提起し敗訴した。 「エレベーターの位置が2·4号ラインの前に設置されると知っていたが、1·3号ラインに設置され私生活が侵害され騒音が発生している」と言ったが受け入れられなかった。
原告は実際の位置がマンションのホームページとカタログとは違うと主張したが、裁判所は▲カタログにエレベーターの位置が誤って表示されたことは分譲契約締結可否に重大な影響を及ぼす要素ではなく、▲カタログに誤って表現されたことは関連業者の単純なミスだと判断した。
(引用ここまで)
「これはひどい」案件。
江南のマンションで「テラスビューです。窓からは庭が拡がり、あなただけの庭になります」って売り出していた物件が。
実際のマンションができてみたらテラスビューどころか半地下で。
かつ、庭はマンション住人全員の共有スペースだったっていう。
画像もあるので出しておきましょうか。
(画像引用元・冒頭記事から画面キャプチャ)
右側が施行企業が「完成予想図」として出していた住居の床と庭がフラットになっている様子。
この半地下ビューはひどい(笑)。
韓国では半地下はそれだけでちょっと別の意味を持ちますからね。
実際の「半地下」はこんなもんじゃなくて、部屋の3/4は埋まっていますけどね。
それにしても江南のマンションでこれはひどい。
あと「プライベートテラス」って言っておいて実は共有スペースだったっていうのもなかなかの切れ味。
こうしたマンションに関する瑕疵審査・紛争調停委員会があるのですが。
年間に3000〜4000件も審査、調停依頼があるそうですよ。
パク・クネ政権の後半頃から異常なほどのマンションブームに加速がついてきたのですが、そうしたバブルの様相を呈してきた結果がこれ。
ちなみに韓国のマンションでは1階は最上階と共に人気がなかったりします。
その理由はどちらも寒さ。1階は地面の凍るような寒さが直に伝わりますし、最上階は天井の上に断熱スペースがないので寒い。
あと角部屋も断熱スペースが少ないことから嫌われます。
この「テラスビュー」はそんな嫌われる1階になんとかして付加価値をつけようって考えだったのでしょう。
よりによって半地下になってしまうっていう。
個人的にはだいぶ好きなニュースですね。
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