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2024年01月

韓国でエネルギー資源を統括する韓国石油公社、5年後にも消滅する日韓大陸棚協定の共同開発区域について「我々の知るところではない」「上部省庁か外交部に聞いてほしい」とお手上げ状態であることを示唆

石油公社、協定期限を4年後に控えた「7鉱区開発」に「産業部·外交部に聞け」(ハンコックiドットコム・朝鮮語)
韓国と日本が共同開発することにした韓日大陸棚共同開発協定(以下、7鉱区協定)が、2028年に有効期間満了を控えている。 しかし、産業通商資源部が2020年に開発事業者に指定した韓国石油公社は、生ぬるい対応で協定の延長可否はもちろん、まだ明確な事業方向さえ決められずにいる。

石油公社関係者は17日、通話で7鉱区の経済性を尋ねる質問に「やってみないと分からないのではないか」として、さらに進行状況に対しては「申し上げる部分がない」と答えた。 彼は「7鉱区問題が韓日外交問題であるため、主務部署である産業部や外交部に尋ねるのが正しい」と付け加えた。 (中略)

7鉱区の大半が日本の排他的経済水域(EEZ)内に位置し、7鉱区協定が満了すれば、日本が7鉱区を独自に開発するという可能性も提起されている。 すでに中国は、7鉱区とつながる大陸棚で原油とガスを採掘し、中国本土に送油中であるという。

1980年に試験的に7つの試錐孔を開けて3つの試錐孔から少量の石油とガスが発見された7鉱区は、2020年文在寅政府になって開発再推進を明らかにし、石油公社を開発事業者に指定したが、以後これといった進展がないという。

ただし15日、共に民主党のウィ・ソンゴン議員が政府側に7鉱区協定履行交渉に出ることを促した経緯がある。 ウィ議員は「2025年から韓国と日本、どちらからでも協定を終了させることができる」とし「1982年に採択された国連海洋法条約により第7鉱区の大部分の面積が日本領土になる可能性が高いため、日本はこれを狙って消極的に出ている」と主張した。
(引用ここまで)


 韓国内にわずかに存在したガス田や、国外の油田、ガス田からの輸入を統括する韓国石油公社。
 イ・ミョンバク政権時代に「買えるものはすべて買え」とする資源外交で、韓国が輸入する原油の10%ていどまで自国所有の(国外)油田から購入できるようになったのですが。
 採算が取れているのか……と問われると難しいところ。

 ペルー政府が「この油田、買わないほうがいいですよ」ってアドバイスしてきたものすら買収して、「360年連続で稼動できたら採算が取れる」くらいの油田を押しつけられるとかしていましたからね。

 その後、ムン・ジェイン政権では膾を吹くようにして海外の資源買収のすべてから手を引いていました。
 実際にはムン・ジェインがイ・ミョンバクを憎みすぎていて、その政策のひとつであった資源外交を否定したかったって部分もあります。


 といったわけで韓国石油公社は韓国において石油、天然ガスといった資源の統括をしています。
 韓国のEEZで発見された油田、ガス田の監理とかもしてましたね(枯渇済)。
 続けて日本海でのガス田開発もやっている模様。

東海で24孔規模の探査ボーリング…韓国石油公社、10%の可能性に挑戦(中央日報)

 その韓国石油公社ですが。
 例の「日韓大陸棚協定」で日韓の共同開発区域とされている部分にはタッチしないと宣言したとのニュース。
 メディアから取材がきたら、「我々の扱う部分ではない」と返答。
 さらに韓国石油公社の上部機構である「産業通商資源部か、日韓の外交問題でもあるので外交部に聞いてくれ」と返答したそうです。

 現状では「日韓共同開発区域」ですからね。
 開発以前に調査する場合でも共同探査を日本に申し入れて、かつ日本からの了承がなければなにもできないのが実情。
 実務側である韓国石油公社の手出しできる話じゃないんだよね、ってことでもある。

 ここ何ヶ月か話題にしている「日韓大陸棚協定」について、韓国側にできることがなにもないとの現実を見せつけた形になったと言ってもいいでしょうね。

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韓国メディア「サムスン電子はTSMCに5年で追いつく」……むしろシェアは大差をつけられている状況ですけどね

「圧倒的1位のTSMC、今年のファウンドリーのシェアはさらに増えるだろう…」 三星電子は減少(韓国日報・朝鮮語)
市場調査会社のトレンドフォースは26日、今年のファウンドリー市場規模が昨年1,174億ドル(約156兆4,000億ウォン)から今年1,316億ドル(175兆3,000億ウォン)に増えると明らかにした。 このうち、TSMCのシェアは前年比3%ポイント上昇した62%に達するものと予想した。 一方、2位の三星電子のシェアは11%から10%に落ちるものと予想された。 サムスン電子のファウンドリーの売上は2023年129億ドルから131億ドルへとやや増えるが、同期間TSMCの売上が692億ドルから815億ドルへと大幅に増え、シェアは下がるものと見られる。 国別占有率は台湾が2023年67%から2024年70%に増え、韓国と中国はそれぞれ12%→11%、9%→8%に減るものと予測された。

最近、三星電子とTSMCのファウンドリー占有率の格差は着実に拡大した。 3年前の2021年第3四半期(7〜9月)から2023年第3四半期まで、1年単位でサムスン電子のファウンドリー占有率は17.1%、15.5%、12.4%と徐々に減少した。 TSMCのシェアは同期間、53.1%、56.1%、57.9%へと伸びた。 両社間のシェア格差は36%ポイントから45.5%ポイントへと拡大した。

トレンドフォースは、TSMCの熊本第1工場の開所が両社のシェア格差をさらに早く拡大させる契機として作用する可能性があると見た。
(引用ここまで)


 23年はTSMCが半導体ファウンドリで圧倒的な1位の地位を築き上げた1年でした。
 ファウンドリとしてのシェアは2位のサムスン電子と40%ポイント以上の大差をつけています。
 まあ、それ以前から圧倒的だったといわれりゃその通りなのですが。
 もう誰も届かないところに行ってしまったと語るべき存在になったのはこの数年の出来事でした。

 かつてはサムスン電子に製造委託していたクアルコム、nVidia、テスラらがTSMCに大挙して移籍。
 3〜6ナノの最新プロセスは奪い合いが起きている状況です。

 nVidiaについてはTSMCの製造キャパが成長限界になるのではないかとのニュースも出ていますね。

「TSMC先端パッケージングボトルネック…」 NVIDIAのAI半導体供給、壁にぶつかる可能性もある」(朝鮮日報・朝鮮語)

 じゃあ、逼迫したとしてもTSMC以外に製造受託できるところがあるかっていうと……サムスン電子も含めて存在していない。
 積層技術のCoWoSも含めてTSMCの製造キャパ=ボトルネックになったままで終わりじゃないですかね。


 サムスン電子は2ナノでも先行しているって話をさかんにしているのですが。
 どうも最初の顧客は日本のAI企業からのものだったとのこと。

サムスン半導体、日本の最大AI企業PFN 2ナノチップ生産… 「5年以内にTSMCを捕まえる」(ソウル経済・朝鮮語)

 「これでサムスン電子もAIチップへの実績を積んだ」とのことですが……そうかぁ?
 PFNは日本のAIスタートアップの中では大きな企業だとは思いますが。
 そこまで誇るような受注実績かっていうと「微妙」な部類だと感じますけどね。

 とりあえず今年のTSMCは3ナノの改良版であるN3EプロセスでA18シリーズ、来年の2ナノでA19でどっちもアップルの需要でいっぱいいっぱいでしょうし。
 まあ、少なくとも2020年代はTSMCの時代ですよ。それ以降はまだ分からないけど。

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韓国建設企業、13年間工事途中で放置されていたマンションを「新築」として分譲開始してしまう

「鉄筋が雨ざらしにされたまま、13年間放置されたマンションを分譲するとは……」不安が高まる(韓国経済新聞・朝鮮語)
国内財界30位のSMグループの建設系列会社SMサムファン企業は同日、天安市ソンジョン洞(チョンアンシ·ソンジョンドン)の天安駅慶南(キョンナム)アーナスビル·アーバンハイツ特別供給(128世帯)の申し込みに突入する。 骨組み工事を終えた後分譲マンションだ。 分譲価格は専用84平方基準で4億7200万〜4億8620万ウォン、専用128平方が6億7570万ウォンだ。

1万4639平方メートルの敷地に6棟293世帯規模で造成されるこのマンションは、2007年にシンイル建設が建設中に不渡りで止まったのを金鉱建業が続けて建設する途中、金鉱建業まで不渡りになり2010年から放置されたものだ。

工程率60%の状態で止まったこのマンションは、骨組みがそのまま露出されたまま長期間放置された。 売却前に行われた構造安全診断ではB等級を受けた。 10年以上止まった現場は2021年10月、TaChoi&Cが買収した。 太初E&Cは、SMグループのウ·オヒョン会長の次女であるジヨン氏が持分100%を保有している会社だ。 施工はSMグループ建設系列会社であるSMサムファン企業が担当した。

SMサムファン企業は昨年9月、工事を再開した。 既存の骨組みにコンクリートを補強して建物の安全性を高め、13年ぶりに工事再開を明らかにした。 天安市庁も入居者募集承認時に精密救助安全診断を追加実施し安全性を確保すると公言した。

しかし、最近、入居者募集公告の承認のために行われたSMサムファン企業の自主安全診断で、このマンションはコンクリートの老朽化が深刻だという結論が出たという。 1次精密安全診断で△コンクリート亀裂、剥離、剥落/層分離、漏水/白苔、鉄筋露出項目などでC等級を受け、△コンクリート強度、コンクリート炭酸化(中性化)項目もC等級にとどまった。 総合安全性評価もC等級にとどまった。

コンクリート炭酸化はコンクリートが空気中の二酸化炭素と会って中性化する過程をいう。 コンクリートが中性化すれば内部鉄筋腐食を誘発し、鉄筋が腐食すれば建物の耐久性と強度が急速に低くなる。 そのため、建設会社は特殊塗料を開発して使用するなど、コンクリートの炭酸化を防ぐため、さまざまな努力を傾けている。

湖西大学建築土木工学部のホン·ゴンホ教授は「コンクリート強度は『直ちにこの建物が安全なのか』を、炭酸化は『今後建物寿命がいくらなのか』を判断する基準」とし「C等級が出たということは建物強度や炭酸化が一般的な基準を下回る状態と見れば良い」と説明した。

1次安全診断後、SMサムファン企業はコンクリート補強工事を行った。 ただ、2次精密安全診断でもコンクリート強度が確保されなかった。 コンクリートの割れ目を埋めて露出した鉄筋を埋め立てるなど補強を経て、当初C等級が出た△コンクリート亀裂、剥離、剥落/層分離、漏水/白苔、鉄筋露出項目はA等級に上方修正された。

しかし△コンクリート強度、コンクリート炭酸化(中性化)項目は依然としてC等級だった。 中性化が行われたコンクリートを一般的な施工で補強するには限界があり、一度低くなったコンクリート強度も戻ってこないという評価だ。 総合安全性評価は1ランク上がったBランクにとどまった。

そうした2次安全診断もいくつかの標本の中で優秀な結果だけを反映したという。 優秀な標本だけを選別的に検査したにもかかわらず、コンクリート強度が設計基準より低かったという意味だ。 客観的な検査ではより低い等級が出る可能性がある。 長期間放置されて進められたコンクリート炭酸化をめぐっても、SMサムファン企業では元に戻す方法がないという結論を下したことが分かった。
(引用ここまで)


 担当建設企業が破綻して13年間、放置されていたマンションを中堅建設企業が引き取って再工事。
 分譲をはじめたとのニュース。
 画像を見ると、あるていどはコンクリートも打設されてマンションの形にはなっていたものを再工事した……といった感じものですね。

 ただ、コンクリートを打ちっぱなしにしていたもので炭酸化は免れていない。
 強度は自己診断でC。
 マンション等の建築物の等級は──

・A 問題なく優良
・B 補助部材に軽微な欠陥
・C 主要部材に軽微な欠陥、もしくは補助部材に広範囲の欠陥
・D 主要部材に欠陥。要補修。使用制限の判断が必要
・E 建物の安全に問題。使用禁止して補強、改築が必要

 ──といったところ。橋なんかの等級とはまた異なっています(橋はBで良好)。
 なぜか韓国の建築物事情に詳しくなっているのであった。不思議ですね。


 で、13年の放置後に補修されて分譲開始しようとしているマンションが、最初からC等級になってしまったと。
 「主要部材に軽微な欠陥、もしくは補助部材に広範囲の欠陥」と判定されたわけです。
 しかも、自主安全診断でこれ。
 おまけに韓国経済新聞は「これはチェリーピッキングした上でC等級だった」ってばらされる始末。

 天安市は忠清南道の最大都市。ソウル地下鉄が延伸され、かつサムスン電子等の工場が建設されていることで中規模都市となっています。
 マンションの引き合いもそれなりにある、ということなのでしょうね。
 それにしたって、この不動産不況でこんなんやるとか……いや、すごいですね。
 いや、不動産不況だからこそ「安く済ませられる」こんなマンションを再建設しようとしたってわけか。

 ……どちらにしても想像の埒外だわ。
 韓国さんにはかなわないっす。

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楽韓さん、本日の動向 - NATO加入を認めてほしいならグリペンを売れ、か

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 ハンガリーが渋っていたスウェーデンのNATO加盟を承認。
 その影にはグリペンの売買契約があったとのこと。

スウェーデンのNATO加盟確定 ハンガリー議会が承認(日経新聞)
戦闘機4機、売却で合意 スウェーデン、ハンガリーに(朝日新聞)

 だいぶお値段も勉強させられたんでしょうね。
 C型の新品とかまだラインあったんですね。すっかりグリペンNGだけになったのかと思ったのですが、C/Dもまだ需要はあるってことか。
 まあ、C/D型のほうが運用コストも安いでしょうし。

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 KADOKAWAの50%ポイント還元セール(対象タイトル一覧)からは航宙軍士官、冒険者になるが対象でした。
 これはきっちりSF。センスオブワンダーを感じられる。
 ダンジョン飯等が対象のこのセールは明後日まで。


ダンジョン飯 14巻 (HARTA COMIX)
九井 諒子
KADOKAWA
2023-12-15


 アクションコミックスのセールからは乙女戦争が6、7巻を除いて半額。
 ここはなんかこんな感じの歯抜けセール多いんですよね。セール本体はもうちょっと掘ってみます。



 エマが5巻まで半額。6〜10巻は30%オフかな。どのセールかは不明。

エマ 1巻 (HARTA COMIX)
森 薫
KADOKAWA
2014-02-14


 あとNHKのセールから脳を鍛えるには運動しかない!最新科学でわかった脳細胞の増やし方が38%オフ。
 かつては増えないとされていた脳細胞、実は増えることが判明しています。
 ロンドンで走っているブラックキャブのタクシー運転手は海馬が発達していることが知られています。麻雀とか将棋のプレイヤーも増えているんじゃないかなぁ。定石等をストックするために。
 運動で脳機能を上げ、学習で脳細胞を増やすというコンボ。スクワットとか太腿を使う運動をおすすめします。



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 今日のKindle日替りセールからのピックアップこちら。
スティーブ・ジョブズ II
ウォルター・アイザックソン
講談社
2012-09-28