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2024年01月

韓国の合計特殊出生率が0.72に……今年の数字は0.6台突入も

韓国の少子化加速 23年出生率0.72で過去最低に(聯合ニュース)
 世界でも例のない少子化が続く韓国で、昨年の出生数と合計特殊出生率がまたも最低記録を更新した。統計庁が28日発表した2023年の出生数は前年から1万9200人(7.7%)減少した23万人で、前年に続き過去最低を記録した。1人の女性が生涯に産む子どもの数に相当する合計特殊出生率も前年比0.06ポイント下落した0.72で、過去最低となった。合計特殊出生率は15年(1.24)をピークに8年連続で下落傾向を示しており、21、22年にいずれも0.03だった下落幅が昨年には2倍に拡大するなど、下落のスピードも増している。

 昨年10~12月期の合計特殊出生率は前年比0.05ポイント下落した0.65と初めて0.70を割り込んだ。
(引用ここまで)


 韓国における昨年の合計特殊出生率が0.72と発表されました。
 数字自体は年末頃に予測されていた通りの数字が出てきたのですけどね。

韓国の人口動態、ついに「来年は合計特殊出生率が0.6人台に突入する」との予測発表……「そこから盛り返すはずだ」との予測もされてはいますが……いや、これもう無理でしょ。なぜかというと……(楽韓Web過去エントリ)

 去年の第4四半期は0.65とついに0.7すらをも割りこみました。
 一昨年と去年の四半期毎の数字はこんな感じ。
 ついでに去年の分にはソウルの数字もつけておきましょうか。

2022年
・1Q 0.87
・2Q 0.75
・3Q 0.80
・4Q 0.70
計 0.78

2023年
・1Q 0.81 / 0.63
・2Q 0.70 / 0.53
・3Q 0.70 / 0.54
・4Q 0.65 / 0.51
計 0.72

 いつもなら第2四半期から第3四半期にかけて少し数字が盛り返して、そこから年末にかけてまた減るのがいつものパターンだったのです。
 今年はその盛り返しすら「同じ数字」を出すのがやっと。

 ソウルの数字はなんなんでしょうね、これ。
 なんというか……「世界の最先端都市」って感じです。


 あ、そうだ。2018年の第2四半期の合計特殊出生率が発表された際のエントリが検索ついでに出てきたので貼っておきましょう。

韓国の合計特殊出生率、ついに1を切る……それではこれまで1.0を切った国々を見てみよう (楽韓Web過去エントリ)

 ムン・ジェイン政権になって1年、前任の政権からの影響もすっかりなくなって「ムン・ジェイン政権の成果」が出た頃の出生率なのですが。
 ついに1.0を切って「え、マジ?」って人口関連の研究をしている学者を驚愕させた頃でしたね。
 「中国返還後の香港くらいしか1.0を切ったことはないし、それが長く続いたこともない」「2010年の台湾が0.9を切ったことがある」って話をしてました。
 2018年全体の数字が0.98。  まさかそこからわずか5年で2/3になるとはさすがに想像すらしていませんでしたわ。

 「率」ですからね。基本的にはあるていどのところで下げ止まるはずなのですが。
 どこをどう見ても下げ止まる要因が「人口が充分に減ってしまった」ことくらいしかないんだよなぁ。

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イ・ジェミョン、「自分の思い通りにならなければ4月の総選挙に公認しない」方針を堅持。ムン・ジェインの側近すら公認拒否へ

「明文葛藤」にムン・ジェイン沈黙…今月初め、文氏「まずは側近整理」に李氏は答えない(東亞日報・朝鮮語)
共に民主党内の親ムン系公認脱落が続くことに対して、ムン・ジェイン元大統領は28日にも立場を出さなかった。 いわゆる「ミョンムン(李在明-文在寅)衝突」が全面戦争の様相に広がることを避けるということと分析される。

ムン・ジェイン政府大統領府出身のある親ムン関係者は電話取材に対し、「ムン前大統領はユン・ソンニョル政府に対する審判論が高いにもかかわらず、民主党の支持率が低い状況について大きく憂慮している」とし、「ただ、党内分裂の様相を増幅させる恐れがあるという憂慮に、直ちに公開的な立場を明らかにしない計画だ」と話した。

イム・ジョンソク前大統領秘書室長の「カットオフ(公認排除)」発表に続き、親ムン座長のホン・ヨンピョ議員も同日、結局、戦略党内選挙を行うことになったことをめぐり、野党では今月4日、ムン前大統領とイ・ジェミョン代表間の会合内容に再び関心が集まっている。 文元大統領は当時、慶尚南道梁山(キョンサンナムド·ヤンサン)の私邸を訪れた李代表に会い、自分の党代表時代について語り、「成功した公認になるには、代表側近を先に整理しなければならない」という趣旨で助言したという。 これに対し、李代表はこれといった返事をしなかったという。

ムン前大統領がイ代表との「30分単独面談」でイム前室長をはじめとするノ・ヨンミン前大統領秘書室長の公認問題をよく調べてほしいと言ったという伝言も出ている。 チェ・ジェソン元大統領政務首席秘書官は「(会合当時、李代表に)一種の注文があったと聞いている」と話した。 ユン・ヨンチャン議員も「前大統領の立場では非常に切実なお願いだっただろう」と述べた。

親ムン陣営では「李代表が自分が必要な時は梁山を訪ねてムン前大統領に助けを求めたが、いざ公認シーズンになると『ミョンムン政党』の約束を一方的に破った」という反発が出ている。 ある親ムン関係者は「党が死ぬような状況となったので、今からでもムン前大統領が乗り出さなければならないのではないか」と話した。
(引用ここまで)


 韓国の総選挙まであと一ヶ月ちょっと。投票日は4月10日。
 保守政党である国民の力はほとんどの世論調査において、左派政党の共に民主党を支持率で上回っています。
 直近の調査では国民の力が43.5%、共に民主党は39.5%。

国力43.5%民主39.5%「逆転」… ユン支持率41.9%「上昇」(ニュース1・朝鮮語)

 おまけにユン大統領への支持率も40%を突破。8ヶ月ぶり。
 まだぎりぎり誤差範囲ではあるものの、大統領支持率を見てみれば国民の力が支持を集めつつあるのは間違いないところ。

 党への支持率逆転はほぼ1年ぶりですが、共に民主党への支持率は4週連続で下落中。
 実は共に民主党は自爆している部分があるのです。
 それが「非ミョン派(反イ・ジェミョン派)は公認しない」との方針。


 ムン・ジェイン前大統領の側近であろうとも公認しないとの方向性を明らかにしています。
 冒頭記事と同じ東亞日報は「イ・ジェミョンは総選挙での勝利など目指していない」とするコラムも掲載しています。

「イ・ジェミョンの目標は総選挙の勝利ではない」(東亞日報・朝鮮語)
「李在明の目標はこれ以上総選挙の勝利ではないようだ。 院内第1党も目標ではないようだ。 ひとまず党を自分の人々だけで満たし、後でどんなことが起きても、自分のやりたいように雑音なく進もうとするのが最優先順位のようだ」

先週会った共に民主党のある重鎮議員は、最近起こっている民主党の公認問題についてこのように述べました。 先月までは「151議席の多数党が総選挙の目標」としていたイ代表の目標が、もはや総選挙の勝利ではないようだということです。
(引用ここまで)

 自分のやりたいことがやりたいだけできるような党に作り替えるのが目的であって、議席数なんてどうでもいいとの意識がしっかりと見えている。
 ……との重鎮議員の言葉があったそうです。
 公認による党趨勢の操作は左右問わずにやってきたことですが、ここまで極端な「工作」とすら呼べることはいままで見たことがないですね。
 「選挙の勝利ですらどうでもいい」ように見えたことはさすがにない。
 まあ、イ・ジェミョンだったらやるでしょうね。
 そのあたりの悪辣さは信頼できる。

 側近の公認を拒否されてもムン・ジェインからはいまのところコメントはなし。
 共に民主党を根本的に割る可能性まであるから、とのことですが。

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韓国で「株価を高めるための政策が出るに違いない」との期待で株価上昇→出てきた政策は「飴も鞭もない」もので失望売りへ

[企業バリューアップ支援]証券街「ニンジンもムチもないのに誰が参加するのか」(朝鮮BIZ・朝鮮語)
政府が「コリアンディスカウント(韓国株式低評価)」を解消するとして野心的に出した企業バリューアップ(価値向上)支援方案がついに姿を現した。 しかし市場参加者たちは「時間をかけすぎたことにしては内容がない」として残念だという反応を示している。 企業の自発的な参加に焦点が当てられたが、これを可能にするインセンティブやペナルティー(不利益)が足りず、実効性がないという指摘が出ている。

26日、金融委員会が発表した企業バリューアップ支援方案によると、今回の政策には企業参加を強制できる公示義務化などが抜けた。 その代わり、年1回、上場企業のホームページや韓国取引所を通じて自主公示を行うことにした。 ガイドラインは勧告として自律的事項であり、インセンティブの提供などを通じて上場企業の自発的·積極的な参加を誘導するというものだ。

今回の支援策では重要な誘引策として挙げられた相続税引き下げ、配当所得分離課税、自社株焼却時の法人税減免など税制恩恵は除外された。 その代わり、金融委は毎年5月、企業バリューアップの表彰を行う方針だ。 表彰を受けた上場会社は、選定時の表彰日から3年間、税務調査猶予、研究開発(R&D)税額控除事前審査優待、法人税控除など5種の税政支援を受ける。

当初、市場は政府の証券市場浮揚意志がいつもより強いと見て、今回の支援方案に大きな期待をかけてきた。 金融株をはじめ、完成車メーカー·持株会社·公企業など、低(低)株価純資産比率(PBR)株(株)は、次々と上昇する循環買いが続いた。 しかし実際に支援方案が公開されると、これまで政府が明らかにした内容から大きく変わったことがなく「有名な祭りに食べ物はない」という評価が出ている。 同日、有価証券(コスピ)指数は外国人と機関の売りに1%台下落している。 (中略)

ある金融投資業界関係者は「市場はPBRが低い企業を列をなして浮揚策を探すようにさせる程度の強制力のある方案を期待した姿」とし「しかし金融委が今回の支援方案を発表し『企業バリューアップは一つや二つの措置で短期間になされるものではない』という話を継続するが、事実上実効性が大きくないということを自ら認めるのではないか」と話した。
(引用ここまで)


 年初来、KOSPIは下落を続けていたのですが、2月に入ったくらいから上げに転じました。

スクリーンショット 2024-02-28 11.24.32.png

 韓国政府が「低PBRを改善する方向性」を打ち出した日ですね。
 PBRは株価資産倍率のことで、ある企業の株価(総額)と、当該企業の持つ資産が同じなら1とされます。
 PBRが1未満であると「事業を継続するよりも、資産を売り払ってもらったほうがいい」と評価されている……といった形になります。
 株価の評価指数のひとつ。

 PBRの高い企業を見てみると、アップルは45.66倍。nVidiaは45.13倍。
 資産よりも株価のほうが高い、つまり企業の事業そのものや方針が評価されているというわけです。まあ、アップルもnVidiaも「設計はしても生産は外部に委託」するタイプの企業なので資産が軽い。
 分母が小さいのでPBRが高くても当然というべきか。
 トヨタは1.47倍、ファーストリテイリングで7.05倍。どうしても生産業は手持ちの資産自体が大きいので、PBRが低めになりがち。サムスン電子も1.5前後ですね。


 去年3月に東証は上場企業に対して「PBRが1倍未満の企業は改善するように」との要請を出しました。
 この要請に対応するためには3つほど手段が考えられます。

1)分母を小さくする=資産を縮小する
2)自社株買いを行って消却し、株価を高める
3)事業をがんばって株価を高める

 1は原則として論外ですが、2、3であれば株価が上昇することになる。
 この東証の要請を見て海外勢が買いに転じた部分も少なくないですね。
 実際にはPBR1倍未満のままであれば東証プライムからスタンダードに落ちるとかそういった罰則もないので「要請」に過ぎないのですが。

 韓国政府はこの東証の要請が効いた様子を見て、同じような政策を打ち出しています。

韓国の株価が反騰、その影には「日本の株価施策を丸パクリ」した疑惑が?(楽韓Web過去エントリ)

 PBRを高める=株価を高くするための政策、「バリューアッププログラム」が打ち出されるとの期待でKOSPIは上がっていたのですね。

 ところが、実際の政策方針が出たらなんの旨みもないものでしかなかった。
 まあ、実際のところは「株価を高めるだけの政策方針」は難しいですけどね。
 で、結果としてKOSPIが下落に転じた……と。

 「ごちそうが出るぞ!」と期待させるだけさせておいて、実際に出てきたのは「水1杯」って感じです。
 韓国の場合、最大の問題は財閥の支配構造。創業者一族で株の大半を抑えていることから「株価を上げることにメリットがない」のですよ。
 相続税が高くなるだけですからね。そこにメスが入らないかぎり、なんの意味もないでしょうね。

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楽韓さん、本日の動向 - 中国の70都市中56都市で不動産価格下落。なお、これでも好転している模様

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   定期的にチェックしている中国の不動産景況。備忘録として。

中国住宅価格、1月は主要都市の8割で下落 販売不振続く(日経新聞)

 70都市中56都市で下落。
 先月の62都市での下落に比べると好転してはいる。けども。
 あの自体でも横ばいとか値上がりしているところがあるんだな……。

 あと碧桂園(カントリーガーデン)が清算申し立てされたとのこと。
 ディベロッパーランキング1位の企業がこれじゃあね。

中国不動産の碧桂園、清算申し立てに直面-香港で5月17日審理(ブルームバーグ)

 ついでにいうとベトナムもほうほうの体だったりする。ビンコムリテールの株主としてはやれやれって感じ。 ーーーーー

 ダンジョン飯が全巻50%ポイント還元等のKindleストア ポイントキャンペーン(対象タイトル一覧)は明日まで。
 さすがに紹介できる本は少なくなってきたかな。
 でもサイゼの社長本は紹介しておこう。あとTwitter上でサイゼ関連のツイートでバズった稲田俊輔さん(エリックサウスの料理長)のサイゼ本も。社長本は50%ポイント還元、稲田さんのほうは399円。




 KADOKAWAの1巻(場合によっては2巻も)60円前後になるコミックフラッパーのセールも明日まで。
 こちらは無職転生(2巻まで61円+50%ポイント還元)とかFX戦士くるみちゃん(1巻が70円)とか盾の勇者の成り上がり(2巻まで61円)あたりが対象でした。続巻も30〜50%オフになっています。





 4巻が発売になった悪役令嬢の中の人は1巻が63%ポイント還元、2巻が49%ポイント還元、3、4巻も26%ポイント還元になっています。おすすめよ。



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