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2024年02月

韓国の「医学部定員増」に反対した医療ストライキ、政府の大勝利で終わる模様

「本当にやるとは」…7000人の免許停止に専攻医の心境「複雑」(国民日報・朝鮮語)
政府が「専攻の復帰」デッドラインに定めた期限が過ぎるやいなや専攻医数千人に対する免許停止措置に突入した。 医療界は表面的には「免許停止をしても構わない」と毅然とした姿を維持しているが、内部的には検察の召喚調査に同行する弁護士を探すなど生存法を探している。

4日、チュ・スホ医協非常対策委言論広報委員長は「政府の行政処分などで専攻医が実際に不利益を受けることになる瞬間、その怒りは耐えられなくなるだろう」とし「すべての医師が政府と大きく戦わざるを得ない状況が生じかねない。 政府はこの辺で止めなければならない」と述べた。

医協側のこのような発言は、この日の保健福祉部の「強硬対応」方針に対する反応と見られる。

この日、パク・ミンス第2次官は定例ブリーフィングで「政府は現場を点検し、違反事項に対して法と原則に従って対応する」とし、「特に医療現場の混乱を招いた集団行動の核心関係者に対しては厳正かつ迅速に措置する」と明らかにした。

パク次官は「政府の業務開始命令に違反すれば少なくとも3ヶ月の免許停止処分が避けられない」として「3ヶ月免許停止処分を受ければ専攻医修練期間を充足できず専門医資格取得時期が1年以上遅れる。 また、行政処分履歴とその理由は記録されるので、今後各種就職に不利益を受ける可能性もある」と警告した。

パク次官は、医療現場を離脱した人々に対して善処のない免許停止処分が行われると予告した。 (中略)

それと共に「先月29日が処罰を免れるデッドラインだったが、今日から現場点検をするので、その前に復帰したとすれば処分にかなり考慮されるだろう」とし「今日の点検で不在が確認されれば明日すぐに事前通知をする予定」と説明した。

パク次官が言及した「業務開始命令違反」専攻医数は7854人に達する。 (中略)

過去の医師既得権を巡る紛争がある度に、政府と戦って勝利してきた経験が今回は通じないという危機感が頭をもたげる雰囲気だ。 (中略)

最近、集団行動のレベルでインターンを辞めたある医師は、「医師は代替不可能な職域であり、私たちがいない時間が長くなるほど医療界の混乱が大きくなるということを政府も知っているので、絶対に大々的な司法処理ができないという雰囲気が大きい」とし、「もし不利益を被ることになっても、何とか救済してくれるという信頼があったが、今の雰囲気を見れば、皆が救済を受けることはできないかもしれないと思う」と国民日報に話した。
(引用ここまで)


 医療ストライキがクライマックスを迎えつつあります。
 今回、医療ストライキに参加して辞表を提出した専攻医(日本での研修医相当)で、かつ韓国政府が設定した期限(昨日)までに復帰しなかったのが7854人。
 このすべてに韓国政府は「医師免許停止3ヶ月」の処分を行うだろうとアナウンスしました。

 医師協会側、韓国政府側のどちらも強硬姿勢を崩さないままでした。
 医師側は3日に4万人参加(団体発表。警察発表は1万2000人)のデモが行われました。

韓国、医学部定員増で反対集会 医師ら4万人参加(日経新聞)



 記事にもありますが、これまで医師側は「医療ストライキをすれば全戦全勝」でした。
 7000人以上の研修医に処罰はできないだろうと高をくくっていたっぽいですね。


 実際、これまで覚えているだけでも2回くらい医療ストがあったと思いますが、ほぼ医師協会側の勝利で終わっていました。
 記事中にあるようにムン・ジェイン政権時代にも同じように定員増員をやろうとして引っこめさせたことがありますね。

 ただし、今回の韓国政府は断固として「医大・医学部の定員増加をする」政策を引っこめませんでした。
 ムン政権ではできなかったことを、って部分もあるのかな。
 すでに大学側に来年の定員増を要請しているとのこと。

 で、「患者を放置した医者を許すわけにはいかない」として、辞表を出した上で現場から離脱した医師を3ヶ月の免許停止。
 ただし、「これから現場のチェックに入って、いなかったら免許停止」なので駆け込みで現場復帰する可能性もまだあるかな。

 今回、韓国政府がここまで強硬姿勢を崩さなかったのはちょっと意外でした。
 ユン政権だからこそできたって部分もあるのだろうなぁ……。

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韓国メディア「日本もアメリカも欧州もAI景気で株式市場が盛況。だが、半導体大国の韓国だけは置いていかれてしまっている……なぜだろう」

半導体が揺るがした3大陸証券市場…[社説]三星はなぜ疎外されたのか(韓経ビジネス・朝鮮語)
ひとつの企業が全世界の証券市場をひっくり返した。 AI時代の半導体ルールを決めるNVIDIAがその主人公だ。 グラフィック保存装置(GPU)を事実上独占するNVIDIAは絶対権力になった。

全盛期のインテル程度を除けば、コンピューター中央処理装置(CPU)やスマートフォンの頭脳であるアプリケーションプロセッサー(AP)設計企業は、これほどの地位を持ったことがない。

NVIDIAの業績発表一発で、米国、日本、欧州の証券市場がいずれも高点を記録した。 韓国はなぜグローバル半導体ラリーから疎外されたのか。 31年間続いた三星電子のメモリー長期執権がそのヒントを提供してくれる。

韓国は半導体の頭脳(プロセッサー)を持ったことはない。 CPUはインテルが、APはクアルコムが、GPUはNVIDIAが主導した。 韓国は30年間、DラムとNANDフラッシュが二分するメモリー半導体市場を占領し、サムスン電子はファウンドリー(半導体委託生産)まで領域を広げ、システム半導体「生産主権」をかろうじて守った。

韓国を支えてきたこの産業構造が今回のラリーでは悪材料として作用した。 莫大な設備投資を通じて生産規模を確保し、原価競争力を前面に押し出さなければならないメモリー半導体は、価格の乱高下が激しい。 半導体設計だけをする米国企業やファウンドリー技術力を前面に出して需要を吸い込むTSMCほどの高い営業利益率は期待できない。

昨年、エヌビディアの営業利益率は58%だった。 最盛期のアップルより高かった。 第4四半期だけを見れば、営業利益率が66.7%に達する。 システム半導体の製造を担当するTSMCも昨年42.6%の営業利益率を記録した。

サンミョン大学システム半導体学科のイ・ジョンファン教授は「韓国企業はメモリー半導体の実績があまりにも良くなかったし、非メモリー事業でもTSMCほどの競争力がない状況で未来技術に対する圧倒的優位も持てなかったために投資魅力が減り続けているのは事実」と話した。 (中略)

ファウンドリー需要は増えているのに、サムスン電子のシェアは着実に減っているのも悪材料だ。 NVIDIAが「独走」体制を整えるには半導体需要に比べて生産力が不足したためだ。 需要は溢れているのに供給が制限され、価格が天井知らずに急騰したのだ。

3ナノ以下の超微細工程半導体はTSMCと三星電子だけが生産可能だ。 これさえもASMLの最先端装備が必要である。 ビッグテックの需要がNVIDIAに押し寄せているが、これを作り出す製造企業の生産ラインは限られているという話だ。

しかし、顧客会社のトップは常にTSMCだった。 昨年の売上基準ファウンドリー占有率はTSMCが59%、サムスン電子が11%だった。 今年はこの格差がさらに広がる可能性があるという展望が出ている。 NVIDIAだけでなくAMD、ブロードコムなど米国半導体企業の大部分がTSMCに生産を任せている。

TSMC製造工程でボトルネック現象が発生すれば、これをサムスン電子が受け取ることができるが、問題が生じた。 インテルがファウンドリー復帰を宣言した。 インテルの目標は「2030年までにファウンドリー2位」を獲得することだ。 三星電子を追い出すという宣戦布告だ。
(引用ここまで)


 韓国側(サムスン電子)から見た現在の半導体情勢といっていい記事になっています。
 メモリ分野ではHBM(高帯域メモリ)でSKハイニックスが先行しているものの、8段積層のHBMでマイクロンが追いつきつつある。台湾、日本に工場のあるマイクロンは後工程の面で優位にある。
 サムスン電子は12段積層を開発成功をアナウンスしたけど、まだ需要がどうなるかも分からない。

 各企業から受託しているファウンドリ事業では圧倒的なTSMCが「超えられない壁」として存在しています。
 nVidiaのAIチップであるA100、H100、H200等々はTSMCだけが作っています。
 RTX3000シリーズはサムスン電子が受託していたのですが、歩留まりが上がらなかったためにRTX4000シリーズ、AIチップはTSMCがすべてを製造している状況。

 かつファウンドリ事業にはインテルが大々的に参入をアナウンスして、マイクロソフトと協業を発表済。
 AIチップ製造でマイクロソフト(ChatGPT)とインテルが再度結集するわけですね。
 インテルはサムスンを抜いてファウンドリ事業2位になるとも宣言していました。


 とまあ、世界ではAI狂騒曲が奏でられているけど、韓国勢はいまひとつ乗り切れていない。
 SKハイニックスがHBMで利益を受けているくらいですかね。
 韓国経済の背骨であるサムスン電子がまるで存在感がない。

 あと半導体関連の素材、装置についての日本企業が躍進している。
 東エレ、信越化、JSR等々ですね。
 このあたりについては韓国の存在感はほぼなし。

 というわけで、韓国の株式市場は日米台のそうした動きから取り残されている……って話なんですが。
 うーん。
 ほぼメモリ専業でやってきたのが韓国の選択だったわけで。
 AI景気に携われないっていうのは当然ではないですかね。

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韓国発の「ウェブトゥーン」は5年後に4兆円市場になって日本の漫画を追い抜くだろう……あー、またその話を垂れ流しているんだ

韓国発の「ウェブトゥーン」が日本漫画を追い抜く?スマホ画面に最適化、市場規模は約4兆円予測(FLASH)
 漫画大国・日本に静かな危機が迫っている。

 理由は、次世代のデジタル漫画「ウェブトゥーン」の台頭だ。聞き慣れない言葉かもしれないが、ウェブトゥーンは英語の「Web(ウェブ)」と漫画を意味する「Cartoon(カートゥーン)」を組み合わせた造語になる。スマートフォンで読むことを前提に描かれた新たな漫画の表現形式で、IT先進国の韓国で発展した。

 最大の特徴は縦長のスマホ画面に合わせて、コマを縦一列に並べて配置している点になる。見開きの紙面を想定した日本の漫画はスマホで見づらいという声があるが、ウェブトゥーンは一つ一つのコマが画面いっぱいに表示されるおかげで絵が大きく、全面カラーなので迫力も満点だ。

 セリフは少なめで画面を拡大することなく上下にスクロールするだけで軽快に読み進めることができる。動画アプリ「ユーチューブ」や「ティックトック」などとの余暇時間の奪い合いが激化する中、短時間で快適に楽しめるように設計されている。

 それゆえに、内容の薄い「スナックカルチャー」と揶揄されることが多いが、デジタルネイティブのZ世代(1990年中盤~2000年代生まれの若い世代)から絶大な支持を集める。

 1話数十円で読めるので、懐に余裕のない若者でも試しやすい。新型コロナウイルス禍の巣ごもり需要を追い風にして、直近の数年間で日本での読者数を大きく増やした。

 ウェブトゥーン作品を数多くそろえる韓国系アプリの「LINEマンガ」と「ピッコマ」のシェアは、国内の漫画アプリ市場で半分近くに達し、日本勢を圧倒している。

 日韓だけでなく、アジアや北米、欧州でも人気はとどまることを知らない。中国の調査会社は2023年に発表したレポートで、ウェブトゥーンの世界市場が2029年に22年比7倍の275億ドル規模に急成長すると予測した。

 2023年末時点の為替レートで円換算すると、約3兆8000億円。国内の漫画市場(約6700億円)をはるかに上回る巨大ビジネスが誕生することを意味する。
(引用ここまで)


 さて、いつものウェブトーン関連のニュース。今回は韓国からではなく、日本からのもの。
 記事中の4兆円達すると予測されている、って文言は100%のウソではないですが。
 誇張するための数字といってしまっていいのではないですかね。

 現状、ウェブトゥーン市場って日本と韓国くらいにしかないのですが。あと中国。ビリビリ動画がウェブトゥーンをやっているとの話を聞きますね。
 この4兆円云々っていうのはウェブトゥーンが全世界規模で飛躍して、現在は不毛の地である北米で課金が大成功し、映画やアニメ化での二次使用やグッズ展開でも大成功したとの想定での上の「4兆円」。

 取らぬ狸の皮算用。
 韓国風にいうのであればキムチ汁から飲む、ってアレです。


 まあ、そんな華々しい未来が待ち受けているのかどうかは分かりませんが。
 数字だけが独り歩きしている事実は否めませんね。
 ここのところウェブトゥーンからもさかんにアニメ化をしているのですが、これといって覇権を握ることもなく。
 「枯れ木も山の賑わい」レベルで終わっています。

 現状では「読み捨てられておしまい」の作品がほとんどでしかない。
 「数十円から読める」ものは、数十円の価値しかないって話になってしまうのですね。

 「市場規模が4兆円になるとの予測がある」のは本当であっても、そうなるかどうかはさっぱり分からない、が事実です。
 以前も適当なことしか書かない記事があったので叩きましたが。

韓国人「韓国のウェブトゥーンが日本の電子書籍市場の8割を占めている!」→嘘でした(楽韓Web過去エントリ)

 ウェブトゥーン関連については誇張が大きすぎるので、関連記事が出る度に叩いておいたほうがいいと判断しているので毎度毎度ピックアップしておきます。

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楽韓さん、本日の動向 - 日経平均株価が4万円超え

【PR】Kindle Unlimitedが2ヶ月99円のキャンペーン中です

 日経平均株価が4万円超え。
 その割には熱狂感というか、熱気があまりないかな……と感じています。

日経平均株価、終値も4万円台 史上初(日経新聞)




 今回の上げほど「半導体のことをそれなりに勉強しておいてよかった」って思ったことはないですね。
 信越化学工業を9000円台(分割されたので1400円台)、TSMCを40ドル、AMATを32ドルで仕込めましたから。
 まあ、ASMLとnVidiaは選べませんでしたけども。

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 Amazonの新生活セール4日目。
 いつものようにいくつかオススメ商品を出しますが、下のバナーをクリックかタップしてから買ってもらえれば楽韓Webに小銭が入ります。

sinseikatusale.png

 パスタ、ソースとかそのあたりで行ってみましょうか。

 ちょっと話題になったマ・マーの早ゆで高たんぱくタイプ。たぶん、大豆由来のたんぱく質を足していると思うのですが、そのおかげもあって日本人好みのもっちりとした食感になっています。
 まあ、バリラやディチェコみたいにうまいかというと、そうではないのですが。
 これだけ入っててこの値段で早ゆで対応だったらよいのでは。
 バリラもディチェコもセールになってますので、そちらも。ディチェコの食べ比べセットはちょっと惹かれます。





 ソースは青の洞窟の食べ比べセットがおいしそう。どれ買っても間違いないんですよね、青の洞窟シリーズは。
 あとGRAZIAの3種類セットも。GRAZIAは青の洞窟の高級路線。
 ついでにクラフトのパルメザンチーズもちょい安なので。





 個人的に買ったのはAnkerのUSB 4.0対応のSDカードリーダー。
 明らかに3.1対応のよりも一段早いです。6100万画素のミラーレスカメラを買ってしまったので、これがあるおかげで取りこみがちょっと早くなりました。



 あと森下仁丹の鼻・のど甜茶飴、かなりおすすめ。ただののど飴よりも花粉症がだいぶ楽になりますよ。
 黒いほうは赤いほうの1.5倍の大きさで長持ち。



 あとミノキシジル含有のアレ。AmazonのとリアップX5、X5プラスネオ。Amazonのは3184円。X5は4980円。X5プラスネオは7020円。





 今日のKindle日替りセールからのピックアップこちら。