韓国が世界3大債権指数である世界国債指数(WGBI )に今回も編入できなかった。
WGBIを管理する英国ファイナンシャルタイムズストックエクスチェンジ( FTSE )ラッセルは27日(現地時間) FTSE債権市場の国家分類を発表し、韓国の国債指数観察対象国( Watch List )の地位を維持すると明らかにした。
これは世界国債指数編入を留保するという意味だ。
FTSEラッセルは、国債発行規模、国家信用等級、市場アクセス性などを踏まえ、通常3月と9月WGBI編入の可否を定期的に決定する。
FTSEラッセルは「韓国は2022年9月にWGBI編入検討のための観察対象国に上がった」とし「韓国政府は国際投資家の国債のアクセス性を改善するための計画を進め続けている」と説明した。 (中略)
名目国内総生産(GDP)基準世界10大国のうちWGBIに編入されていない国は韓国とインドだけだ。
(引用ここまで)
韓国には目下の大目標がふたつありまして。
FTSEの世界国債指数に採用されること。
そして株ではMSCI先進国指数に編入されること。
「先進国である韓国」「実質的(心理的)G8である韓国」にふさわしい扱いをされることを求めてやまないのです。
というか、韓国人の意識としては「FTSEやMSCIが間違っている」くらいなんですよ。
コロナ禍の頃に「K防疫で韓国は世界がうらやむ先進国になった」と思ってますからね。
その後、コーンウォールG7に呼ばれて、「ついに韓国は英米と同じ列に並ぶ国家となった」のですから。
ただ、株式市場は透明性がかなり低い。
今朝も書いたことですが、一般の投資家に開かれている市場とはとても言えないんですよ。
政治的にであればあるていど妥協してもらえる部分があるんですよ。
地政学的な側面から大事だ、とか。
とりあえず譲れない部分ではないからいいかとか。
でも、経済についてはまったくそうした「妥協した」評価はできない。
変に妥協だのなんだのしたら顧客の財産を減らす結果になりかねませんから。
すなわち、「素の韓国」を評価されているわけです。
そして、素の韓国は先進国指数に編入させるにはきつい、との評価になっているわけです。
国債についても同じことで、「国債指数に入れたときにどのような影響があるか」を考慮されて、「まだその時ではない(その時がいつ来るかは不明)」となっているわけです。
「経済規模で世界10位以内に入っている国で、WGBIに入っていないのはインドと韓国だけ」なのもむべなるかな、といったところ。
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