先月10日、ワシントンで開かれた日米首脳会談を一言でまとめると、日本を軍事大国にして米国を支援し、中国と北朝鮮の牽制に乗り出すということだ。 日本は、50年近く国内総生産(GDP)の1%にとどまっていた国防費を2%引き上げることで応えた。 新しい時代を開く歴史的会談だった。
日米関係をこれまでとは違って新しい関係に強化させ、さらにはミサイルも共同開発することで合意するほど、新しい歴史が書かれている。 (中略)
米航空宇宙局(NASA)の有人月探査プロジェクトに、日本人宇宙飛行士2人が参加することになっている。 アメリカ人を除いて、日本人宇宙飛行士が月に着陸するのは史上初めてのこととなるだろう。 日本はこのために有人月面探査車「ルナクルーザー」を開発し提供することにしたが、2028年頃に月着陸が可能になると予想される。
日米軍事協力は、これまでとは違って動いている。 防衛産業協力・獲得・支援に関するフォーラム(DICAS)を新設し、米軍艦と空母を日本で修理し、第4世代戦闘機を日本で生産することで合意した。 これまで規制が厳しかった武器輸出規定も緩和し、輸出も可能になった。 (中略)
日本は2つの空母軍団を作る計画だが、韓国はまだ何も決まっていない。 潜水艦も4000トン級のそうりゅう級を主軸に、日本は22隻を保有することになるが、韓国では3000トン級の1番艦である島山安昌浩艦が作られただけだ。
米国が韓国と日本を相手にする基準が一変したことを、我々はよく知らなければならない。 日本は将来、軍事、安保、経済の面で真の強国として接しようとし、韓国は準強国として接する可能性が高くなると評価される。 経済力で日本より弱いため、高価な米国の兵器を天文学的な金で買い入れる日本のようにはできないとしても、相対的に優勢な兵器体系を整えることが望ましい。
日本にはない原子力潜水艦で3面の海を囲めば、自主防衛にもなり、韓米日3国間の安保協力も可能になる。 韓米同盟をさらに強化させ、日米同盟に劣らない同盟関係を創出し、日米同盟に押されない韓米同盟で国家安保を守っていかなければならない。
(引用ここまで)
先月、日米首脳会談で「これまでとは次元の異なる日米協力関係」が結ばれました。
専門家筋も「方向性は見えていたけども、ここまで強く踏みこんでくるとは思わなかった」との評価で一致しています。
ざっと目についたものだけでこんな感じ。
・日本のAUKUSピラー2への参加
・ミサイルの共同開発
・次期訓練機の共同開発
・日本での米軍艦艇の修理、メンテナンスの実施
・自衛隊と在日米軍の相互運用
・レアメタルなどのサプライチェーン強化
・AI、量子、脱炭素でも協力
・有人月面探査で協力。日本人宇宙飛行士も月面着陸へ
外務省が配布したファクトシートを見ると70項目に渡って協力が謳われています。
ファクトシート:岸田総理大臣の国賓待遇での米国公式訪問(外務省)
で、韓国メディアはそれに対して「日本が軍事大国への野望を露わにした」と言い出しているのですね。
韓国メディア「日本はアメリカを盾にして軍事大国への野望を叶えようとしている」……あの日米首脳会談を見た感想がそれかぁ(楽韓Web過去エントリ)
韓国では「中国の拡大志向を言い訳にして、日本が軍事大国の道をひた走ろうとしている」って話をさかんにしています。
今回の日米首脳会談を見てそう受け取れるのだから、独自路線よな。
今回のコラムもほとんど同じ話なのですが、どうにかこうにか「それもアメリカが望んだことだ」ってちょっと進歩してますね。
で、それに対して「韓国も日米同盟に押されないよう、深化させていくべきだ」って提案もしているのですが。
んー、無理じゃない?
次期政権、たぶんムン・ジェインの時と同じかそれ以下の米韓関係になりますよ。
反日反米でどうしようもなくなる。
アメリカがパートナーとして韓国を選ばなかったのは、「いつでもムン・ジェイン政権レベルに戻る可能性がある」ことを考慮した部分も確実あるはず。
そして遅くとも3年後にはそれはかなりの確率で起きるんだよね……。
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