グローバル人工知能(AI)ラリーをリードしているNVIDIAの実績発表を控え、半導体銘柄の株価が大幅に上昇し、恩恵を受けている。 しかし、国内の代表的な半導体メーカーであるサムスン電子の株価は横ばいだ。
22日、国内証券市場で午後3時現在、三星電子は0.77%下落した7万7800ウォンで取引中だ。 一時は1.40%下がった7万7300ウォンまで値下がりした。
これは国内のライバル会社であるSKハイニックスの株価とは全く対照的な流れだ。 SKハイニックスは同日、一時3%近く値上がりした19万7600ウォンをタッチし、1日で史上最高値の記録を塗り替えた。
高帯域幅メモリー(HBM)納品実績が、これらの銘柄の株価の行方を分けたものと見られる。 HBMは、NVIDIAが作るAI演算用グラフィック処理装置(GPU)に入るメモリー半導体だ。 SKハイニックスは、エヌビディアに第4世代HBM(HBM3)を事実上独占供給している。 今年3月にはメモリーメーカーの中で初めて第5世代HBM(HBM3E)の納品を開始した。
逆に、三星電子はエヌビディアに対してこれといった納品実績を上げられない状態だ。 HBM3E 12段製品の品質テストを進行中だが、通過したかどうかは知られていない。
これと関連してユアンタ証券のカン·デソク研究員は「サムスン電子に対する最も大きな市場の憂慮はHBMをはじめとするAI力量に対する疑問」とし「SKハイニックスに比べては相対的に劣位にある」と分析した。
(引用ここまで)
サムスン電子が半導体関連株を高値張り付きにさせているAI旋風に乗れていない、とのニュース。
大手のDRAMメーカとしてサムスン電子、SKハイニックス、マイクロンテクノロジーの3社がありまして。
それぞれのここ1年における株価推移はこんな感じ。
・SKハイニックス 9万7900ウォン→19万7700ウォン
・マイクロン 66.23USD→126.95USD
・サムスン電子 6万8400ウォン→7万7700ウォン
SKハイニックス、マイクロンはほぼ2倍。
サムスン電子は13%ほど上昇。
以前、「ギャラクシーシリーズにAIチップが搭載された。iPhoneも倒せる」みたいなことを言っていたのですが、市場はそのようには受け取らなかった模様。
韓国メディア「ついにサムスン電子のギャラクシーシリーズにAI機能が搭載される。これでiPhoneを倒せるぞ!」……せやろか?(楽韓Web過去エントリ)
それ以外のAI関連企業の株価をさくっと見てみると──
・TSMC 530TWD → 864TWD(+63%)
・アプライドマテリアルズ 126.55USD → 218.07USD(+91.52%)
・ASML 698.64USD → 927.60USD(+32.77%)
・nVidia 311.76USD → 949.28USD(+204.53%)
・東京エレクトロン 1万8180円 → 3万6180円(+99.01%)
サムスン電子はこれらの企業に比べると「低迷」しているといっても過言ではないですかね。
メモリメーカーとしてしか期待されておらず、その面において出遅れていると株式市場判断していると。
メモリ不況から脱したらもう株価なんて上がり放題って感じの予測が多かったのですけどね。
まあ、AI関連に加われない者はどうにもならない……ってことか。
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