日本政府の異例的な行政指導に触発されたいわゆる「ラインヤフー事態」は世界的に情報技術(IT)分野で遅れた日本がラインプラットフォームに対する欲で起こしたという分析が出てきた。
IT公正と正義のための市民連帯のウィ・ジョンヒョン準備委員長(中央大学ダ·ヴィンチ仮想大学長)は24日、国会で共に民主党のチョン・ヨンギ議員、コンテンツ未来融合フォーラム、コンテンツ経営研究所などが主催した「ライン事態緊急討論会」でこのように主張した。
ウィ委員長は討論会基調発表で「この事態の最も本質的な原因は日本がIT後進国という点」とし「30年余り前に日本がサムスン電子やLG電子を強奪しようと試みただろうか」と指摘した。
続けて「日本は今年2月までフロッピーディスクを使用した唯一の国家で、主要IT企業とビジネスモデルが全て海外輸入と海外企業によって主導されている」と診断した。
また「日本IT企業の沈没と言っても過言ではない状況で、日本はラインプラットフォームを強奪しようとする欲求を持っている」として「日本が最近事態を長い間準備したもの」と分析した。
(引用ここまで)
LINE騒動について、韓国側の見方をとりあえず紹介しておきましょうかね。
「日本はIT後進国であり、優れたIT強国である韓国のLINEを強奪しようと欲している」
……いや、ホントの話。
韓国はご存じのように自称・IT強国なのですが。
IT業界に対してなにか爪痕を残したなんてことはまったくありません。
5Gの標準化には多少関わってはいないかな、といったところ。
アップルとサムスン電子の法的抗争でも「我々は豊富な特許を持っているのでアップルに対抗できる」って対抗措置を執ることを宣言しました。
ですが、実際にやったことは「この特許、みなさんで使ってください。特許料は安くしておきます」って差し出すFRAND特許を再値付けしようとしたものでした。
サムスン電子、iPhone4Sの販売差し止め申請は「標準特許」の再値付け(楽韓Web過去エントリ)
で、フランス、ドイツ、オランダで徹底的に負けました。
なんならフランスでは裁判所から「こんな裁判起こしたらダメですからね」くらいに言われてましたからね。
さらにアメリカ、EUからは独禁法で調査されてしまう始末。
スマホとメモリでシェアが高い、ADSLで世界に先んじて高速回線が設置できていたってくらいで、IT関連でこれといった爪痕を残すことはできていないのです。
emojiとかQRコードのような標準を取ったものもこれといってない。
これといった発明もないんじゃないんじゃないかなぁ。これだけ韓国のことを報じているうちですら知らないんですよ。
そんな中、LINEは「メッセージアプリ」として世界でそこそこ戦えている。
日本だけでなく、台湾やタイでもシェアが高いという韓国製では珍しいアプリなのですね。
なので「韓国のIT成果であるLINE」を、「日本が奪おうと画策している」って飛躍した論理にすがりついているのです。
「IT後進国の日本がIT強国の韓国からLINEを奪おうとしている」って構図にしたいのですね。
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