統計庁が発表した「2023年第4四半期(11月基準)賃金勤労働き口動向」によると、昨年第4四半期の賃金勤労者は2074万9000人で、前年同期比で29万3000人増加した。
年代別でみると、60代以上で24万9000人の雇用が増え、50代は11万3000人、30代は5万2000人の雇用が増加した。その一方で、20代以下は9万7000人、40代は2万4000人の雇用が減少した。
20代以下の雇用は、新型コロナウイルス感染パンデミックが発生した2021年第2四半期以降、6四半期連続で増加傾向を示したが、2022年第4四半期以降では、5四半期連続で減少した。
統計庁は青年層の働き口減少の原因について、少子高齢化による青年人口数の減少と無関係ではないと分析する。50~60代より人口数が少ないため、そもそも青年層を想定した働き口が相対的に少ないとみている。
実際、行政安全省が発表した「2023年住民登録人口統計」によると、昨年の20代人口は619万7486人で、全住民登録人口5132万5329人の12.31%に過ぎない。
50代の場合は、869万5699人で16.94%の割合を占め、続いて40代(15.44%)、60代(14.87%)、30代(12.81%)、70代以上(12.31%)で、20代の人口がとりわけ少ない。
保健・社会福祉(10.7万)、宿泊・飲食(3.9万)、運輸・倉庫(3.8万)などの業界では、働き口の大部分を50代以上に頼っている。それに伴い、20代の働き口が相対的に減っているとみられる。
(引用ここまで)
60代以上の雇用が24万9000人増加。
50代は11万3000人増加。
30代は5万2000人増加。
40代は2万4000人減少。
20代は9万7000人減少。
30代の雇用が増えているのは、現在の30歳前後はベビーブーマーの孫でちょっとだけ人口が増えていることが原因であると思われます。
50代、60代以上も同様の理由。
40代が減っているのは人口減少もあると思うのですが、一般企業においてはちょうど「肩を叩かれる年代」だからでしょうね。
20代は人口減少率以上に減っているように感じます。
これ、韓国の雇用情勢が「経験者優遇」に大きく傾いていることが原因です。
しかも、去年からこっちにかけて「相当な不景気」でしたから、人材はあまりまくっている。
結果、20代の雇用が細っているのです。
ひとつ前のエントリで紹介したKニューディール政策のようなアフターコロナの財政出動もほぼ終わっています。
もう電気管理士の職はないんだ。あとAIラベラーも。
電気管理士についてはこの映像の12秒過ぎくらいをご覧ください。
まあ、実際に20代に必要なのはこんな電気管理士のような職ではなく、次に続けられるようなキャリアなのですけどね。
ちなみにそうした「ちゃんとしたキャリア」が望める職はざっと30大財閥とかですが、大卒者の1.6%分くらいしか枠はない。
しかも、この枠は中途採用も込みっていうね。
韓国の20代はほんと無理ゲーっすよ……。
Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex