韓国の進歩(革新)系最大野党「共に民主党」の姜敏求(カン・ミング)最高委員が19日、「民主党の父は李在明(イ・ジェミョン)」と語った。党内の一部からは「まるで北朝鮮の労働党を見ているかのようだ」という声が上がった。
民主党大邱市党委員長の姜最高委員は今月12日、指名職最高委員に任命され、19日に初めて最高委員会議に出席した。指名職最高委員は党代表が、主に地域の状況を考慮して指名する。姜最高委員は、最高委で「共に民主党の父は李在明代表様でいらっしゃいます」「一家の大人として李在明代表様は総選挙直後から嶺南民主党の発展と前進に関心を持ち続けてくださった」と発言した。姜最高委員は李代表と同じ1964年生まれだ。
さらに「(保守系与党の)国民の力が嶺南党になった今、むしろ民主党の東進戦略は続けなければならないという考えが強くなった」「その第一歩を李代表様が踏み出してくださったことに、大邱民主党の同志たちに代わって深く感謝を申し上げる」と述べた。
(引用ここまで)
イ・ジェミョンは4月の総選挙を通じて、党内を「イ・ジェミョン派」でまとめ上げることに成功しています。
自分に従うものだけに公認を出し、その結果として勝利した。
もはや共に民主党はイ・ジェミョンの私党といっても過言ではありません。
党規を自分の都合のいいように変更し、たとえ有罪判決を受けたとしても党籍を失わないようになりました。
有罪判決を受けた場合、国会議員としては失職するのですが。
ま、大統領選に出馬するためには国会議員である必要はありませんしね。
で、そうした結果、共に民主党の議員から「党の父はイ・ジェミョン」「イ代表様が踏み出してくださった」みたいな物言いが出てくるようになったと。
北の将軍様的な地位にたどり着いたわけです。
というか、朝鮮半島的にそうしたアイコン、偶像を求める気分っていうのがあるんだろうな。
先日も狙いは大統領になって不訴追特権を受けることだ、との話をしました。
大統領になったら公判中の裁判も停止されるかどうかは分からないけども……と書きましたが。
たまねぎ男ことチョ・グクから援護射撃がありました。
チョ・グク、ハン・ドンフン狙撃「大統領の裁判は進行できない」……でたらめな憲法解釈(MBC・朝鮮語)
「当然、大統領になればすべての公判が停止する」としているそうで。
ただ、チョ・グクのさまざまな疑惑について捜査を主導した検事長であったハン・ドンフン元法務部長官(法相に相当)が「たとえイ・ジェミョンが大統領になっても公判は維持される」と発言したことに対抗してのものと考えると、別にそれが通説というわけでもなさそう。
「刑事訴追から逃げるために大統領になる」って前代未聞ではあるのですが。
現状のままならイ・ジェミョンが大統領になり得る目は充分にあるからなぁ……。
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