ソウルだけで古紙・古鉄などを拾って生計を維持する老人が3000人余りであることが把握された。 彼らの月平均所得額は89万5000ウォンで、80代以上(1412人)が全体の半分の47%水準だった。
ソウル市はこのような内容を盛り込んだ「ソウル市古紙収集老人現況」を10日公開した。 これは、市が去る2月から5月24日まで全数調査した結果を保健福祉部に提出した後、自主的に補完調査した内容を総合したものである。
市によると、ソウル市内の古紙収集老人は計3007人(男性1168人・女性1839人)だった。 10人中5人は80代以上(47%)で、次は70代(41%)・60代(12%)だった。 基礎生活保障受給者は23%、65歳以上の基礎年金受給者は84%だった。
彼らの月平均所得は全国より12万9000ウォン高い89万5000ウォンだ。 基礎年金、古紙収集活動所得などすべての所得を合わせた金額だ。 昨年、ソウル市の実態調査で古紙収集活動による平均所得は15万1000ウォンだった。
古紙収集老人のうち1468人(49%)は、老人雇用事業に参加したと集計された。 具体的に13自治区14事業団に1253人が参加し、彼らの参加所得は30万5000ウォンだった。 この他に環境美化・スクールゾーンでの学童擁護員・老々介護など一般働き口に参加した老人は215人だった。
市は古紙を拾わなくても生計を立てていけるよう安定的な所得活動が可能な低強度の高齢者層向け働き口を提供する方針だ。 高齢者が適当な働き口を提供・斡旋を受けることができず、むやみに廃紙収集に飛び込み貧困が長期化することを防ぎ死角地帯を最小化するためだ。
(引用ここまで)
ソウル市がいわゆる古紙回収を生業としている高齢者層を調査。
結果、ソウル市だけで3000人以上がいるとの結果。
もちろん、今回のカウントから漏れている人たちもいるでしょうけども。
というか、2017年時点で170万人いたとされていたので、3000人っていうのはどうもピンとこないというか。
廃止拾うお年寄りにも課税を?(クッキーニュース・朝鮮語)
170万人のうち、30〜40万人くらいがソウルに集中していてもおかしくないかな、とは感じます。
7年ほど前に行った際のイメージとしては、「バスでソウルを回っていると15分くらいでひとりを見つける」ってところですかね。昼夜問わず。
ただ、ムン・ジェイン政権下で全国の高齢者層を軽作業での雇用を続けて失業率や就業数をごまかしていたこともあって、その影響で減っているって可能性は充分にあります。
ざっくり前政権からの比較で40万人以上、1.6倍には高齢者層の雇用を増やしていたって実績がありますから。
結果、現在でも減らせていないのですよね。高齢者雇用をやめたら失業率がとんでもないことになってしまうので。
ソウルで3000人だったら、ムン・ジェイン政権下で大号令を出して、古紙回収に「幸せ手押し車」だの「威風堂々エコ事業団」だのの名前をつけて、支援金を出して「労働者扱い(失業率低下に役立つ)」にしたりしないと思うんですよ。
とまあ、数に疑問がありはしますが、中味の数字についてはかなり「なるほどなぁ」と納得できるものになってはいます。
平均月収が89万5000ウォン。10万円ちょい。
これは古紙回収だけではなく、基礎年金(35万ウォン)や他の収入も合わせたもの。
ソウルではとても暮らせていけない額ですね。
かつ、3000人の年代内訳はおおよそ半分が80代、40%が70代、60代は10%とのこと。
こちらも納得できる数字ではあるかな。
古紙回収以外に現金収入の手段がないのでしょう。
きつい話だ。
ソウル市では「彼らに軽作業の仕事を与えたい」としていますが。
「幸せ手押し車」を運営してても幸せからほど遠い冗談みたいな話はやめてほしいもんですわ。ホント。
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