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2024年06月

韓国メディア「日本の地下調整池で都市洪水は少なくなった。ソウルも見習って地下調整池を早く造成すべきだ」

カテゴリ:天災 コメント:(94)
東京には洪水を防ぐ「地下神殿」がある…1秒にプール1個分の水はけ(中央日報・朝鮮語)
「房総市加新田」という奇妙な名前に引かれて今月10日に訪れた東京北西部の埼玉県の首都圏外郭放水路。 見学が始まるところには20人あまりが集まっていた。 大半が外国人観光客で、入場料を払って事前予約した人たちだった。

彼ら一緒に「地下神殿」に入った。 約100段の鉄製階段をぐるぐる回ると、目の前に広がる風景にあちこちから嘆声が沸き起こった。 高さ18mの59本の柱が並んでいる長さ177m、幅78mの巨大な空間を見ると、ここをなぜ「神殿」と呼ぶのか実感がわいた。 薄暗い地下の真ん中にそびえ立つコンクリートの柱が照明を受けて立っている姿は見る人を圧倒した。

「地下神殿」というニックネームを持つこの空間の本当の名前は「調圧水槽」だ。 水圧を調節する水タンクを意味する。 東京を台風·集中豪雨による洪水から保護する防災システムの一部だ。 潮圧水槽は雨水トンネルを通じて入ってきた雨水の水圧を下げる役割をするが、地下に集めた雨水を外に引き出す排水の最後の段階だ。

潮圧水槽に集まった水をガスタービンで駆動される巨大なポンプ4基を利用して近くの河川に送ると、東京湾を通じて海に向かう。 毎秒200立米の水を排水することができる。 毎秒25メートルのプール1ヵ所分の水を抜くことができるということだ。 (中略)

韓国の雨水トンネルはソウル陽川区新月洞にある「新月雨水貯留排水施設」が唯一だ。 長さ4.7キロのトンネルが雨水を閉じ込めるのに、計1390億ウォンが投入され、7年にわたって完工した。 一時、常習浸水区域だった陽川区新月洞と江西区禾谷洞一帯は、施設が完工した2020年以後、豪雨による浸水被害が一度も発生しなかった。

都市の洪水予防に効果的な雨水トンネルはなかなか増えない。 11年7月、豪雨に牛眠山の山崩れで16人の人命被害が発生すると、オ・セフンソウル市長は江南や光化門など7ヵ所に、大深度排水トンネルを建設する計画を発表した。 しかし、過度な土木工事という批判、環境団体の反対にぶつかった。 莫大な工事費も問題だった。 結局、後任のパク・ウォンスン前ソウル市長は計画を大幅に修正し、新月トンネル1ヵ所だけが建設された。

22年に再当選したオ・セフン市長は、常習浸水地域の江南駅と道林川、光化門一帯に対して、2027年までに大深島排水トンネル計画を再推進することにした。 銅雀区と龍山区一帯にも2030年までにトンネルを作る計画だ。 しかし、事業の進捗は遅い方だ。 ソウル市は3つのトンネルの総事業費として1兆2000億ウォンの予算を策定したが、2度も流札された。 結局、予算を増額した後、5月に入札業者が出てきた。 まだ、着工もできていない状態なので、今年始まるとしても2028年末になってようやく完工が可能だ。
(引用ここまで)


 なにやら首都圏の外郭放水路に韓国メディアがやたら取材に入っていて、「これで首都圏は洪水の危険性を大きく減らしたのだ」ってやっています。
 冒頭記事の中央日報以外でも、ケーブルテレビニュース局のJTBC、東亞日報の系列誌が同じような体験記を掲載しています。

我が国は最初の着工もできなかったのに……洪水を防ぐ東京「地下神殿」に行ってみると(JTBC・朝鮮語)
東京地下には「巨大神殿」…住宅浸水10分の1に減らした(東亞サイエンス・朝鮮語)

 まあ、実際にこれらの調圧水槽ができたことで圧倒的に氾濫は減りましたね。
 平成の頭くらいまでは台風が来る度に神田川があふれて中野区のあたりで床下・床上浸水をしたいた記憶がありますが、環七の地下調整池ができてからはとんとあふれた覚えがありません。
 いまは石神井川のほうまで延伸工事が行われているそうです。


 んで、本来であったらソウルでも似たような施設ができる予定だったのだけども、ソウル市長がオ・セフンからパク・ウォンスンに替わった際にいつものように易姓革命してくれてしまったそうですわ。
 7つもの地下調整池を建造する予定だったのだけども、パク・ウォンスン(と支持団体の自然保護団体)によって計画縮小が行われてひとつだけになったっていう。

 その後、パク・ウォンスンがアレになってしまって、オ・セフンがソウル市長に復帰したのですがソウル市議会は共に民主党が圧倒的多数だったことから調整池事業は復活できないまま。
 要するに韓国でも「コンクリートから人へ!」をやっていたのですね。

 どうにかこうにかソウル市議会も国民の力が多数になって、ようやくこの事業が日の目を見たとのことで。
 ま、正直なところ台風がきたら江南地区で床下浸水、半地下の住民が亡くなるとか財産を失う、あるいはアンダーパスにバスが突っこんで多数が亡くなるってパターンはなんとかしてほしいところですわ。

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韓国で造成中の622兆ウォンを費やす半導体クラスタ、「工場はできても電気がない」状況になりそう……「そもそもなんで首都圏近郊にした。発電所の近くにすればよかったのでは?」

龍仁半導体の電力供給は大丈夫か…専門家「一部地方分散を」(ハンギョレ)
京畿道龍仁市処仁区遠三面一帯。 SKハイニックスの半導体クラスターが建設される産業団地に敷地造成工事が真っ最中だ。 19日現在、工程率77%を示している。 サムスン電子の半導体クラスターが建設される処仁区南沙邑とは直線距離でわずか15kmほどの距離だ。 サムスン電子とハイニックスはそれぞれ360兆ウォンと120兆ウォンを投入し、10の半導体工場(ファブ)を建設し、世界最大規模の先端半導体クラスターを構築する計画だ。 約200の半導体ファブレス・素材・部品・装備企業も一緒に入居予定だ。

半導体クラスター構築には安定的な電力供給が最大難題に挙げられる。 必要な電力はサムスン10ギガワット(GW)、ハイニックス6GWなど計16GWに達する。1GW規模の原発16基が生産する電力であり、首都圏全体の最大電力需要40GWの40%に達する莫大な規模だ。 政府は昨年12月、第4回国家先端戦略産業委員会で電力供給案を発表した。 三星の場合、第1段階として2036年までにLNG発電所6ヵ所を建設して3GWを供給し、残りの7GWは2037年以降、西南海岸と東海岸で生産した電力を長距離送電線路を通じて供給する計画だ。 ハイニックスはこれとは別に2026年までに新安省変電所~龍仁間送電線路を通じて2.83GWを供給する。 同規模の2段階電力供給案はまだ未定だ。

尹錫悦 政府は「計画通り送配電網の建設が終われば電力供給に問題はない」と話す。 しかし、送電線路建設を含め、電力供給のために解決しなければならない課題が一つや二つではない。 経済界と専門家の間では、工場を建てても電気がなくて稼動できないという懸念が消えない。 三星とハイニックスは「送配電網の建設遅延、韓電財政悪化などによる電力インフラ不足で半導体クラスターの稼動に支障が生じかねないため、政府の積極的な対応が必要だ」と話す。 炭素中立とRE100(企業が使用する電力を100%再生可能エネルギーで調達するキャンペーン)の履行に対する考慮が不十分だという指摘も多い。 (中略)

送電線路建設の三星(サムスン)に2037年以降、電力7GWを供給するためには、東海岸と西南海圏で生産された電気を引き出すための送電線路建設がカギとなる。 08年、密陽(ミルヤン)送電塔反対の強制鎮圧事態以後、送配電網の建設がさらに難しくなった。 東海岸蔚珍原発と石炭発電所で生産した電力を龍仁半導体クラスターなど首都圏に供給する東海岸~首都圏(新加平)送電線路建設の場合、完工時点が当初の2019年から2026年に延ばされたが、これさえも不透明だ。 江原道送電塔反対対策委は最近、送電線建設事業承認取り消しを要求する行政訴訟を提起した。 (中略)

送電線の建設が難しい場合、産業団地周辺に小型モジュール原発(SMR)を建設する案も取り上げられている。 尹錫悦 政府は先月発表した第11次電力需給基本計画の草案に、2038年までに新規原子力発電所(1.4GW級)3基とともにSMR1基を建設する案を盛り込んだ。 しかし、SMRはまだ技術開発中であり、住民の反対も予想される。 キム・ドンヨン京畿道知事は「原発はRE100履行に必要な新再生エネルギーに含まれない」とし「世界トレンドも知らない無知な話」と話した。

首都圏に大規模追加電力供給が容易ではないということを明らかに知りながらも、龍仁に半導体クラスターを許容し、「送電網早急建設」注文だけを唱えるのは最初から無謀だったという指摘が出ている。 エネルギー転換フォーラム専門委員(博士)は「半導体クラスター産業団地を龍仁に指定したこと自体が狂ったこと」とし「電力が余裕のある、特に再生エネルギーが豊富な湖南など南側地方に半導体クラスターを建てるべきだった」と話す。 (中略)

しかし、三星とハイニックスは半導体クラスターが地方にあれば、優秀な人材の確保が難しいと難色を示している。 サムスン電子は「単純な生産人材の確保だけでなく、海外留学生を含む優秀な研究開発人材の確保、数多くの協力会社とパートナー会社の人材確保なども総合的に考慮しなければならない」と話す。 これに対してソク・グァンフン博士は「現代自動車(蔚山)、LG(昌原)、ポスコ(浦項·光陽)など他の大企業は全て地方に事業場があるが、半導体だけが人材を確保しにくいということは理解できない」と反論した。 台湾のTSMCは首都圏に工場が集中したサムスン・ハイニックスと大きく異なる姿だ。 TSMCが稼動する桃園、新州、弥五里の周南、台中、台南など5つの工場と新築中の弥五里の東洛工場の所在地は台湾の北端から南の端まで385kmにかけて広範囲に布陣している。
(引用ここまで)


 韓国で建造(のための造成)が進んでいる半導体クラスタ。
 2047年までに622兆ウォンを費やして、製造工場を19ヶ所から32ヶ所にまで増やそうという構想。
 まだ造成だけで、着工すらできていない段階ではあるのですが。
 以前から危惧されている部分がひとつあります。

 とにかく電力が足りていない。
 日本海側に新規原発を建設していることから、そこからの電力供給を期待しているのですが、もはや韓国は送電線網をまともに作ることができない状況になっています。
 あまりにも反対運動が強いのですね。

 そこで現状ですら余りまくっている再生可能エネルギー(なんなら過剰すぎてブラックアウトを引き起こしかねない)をなんとかしてこの半導体クラスタに引き込めないかとの構想も出ているのですが。
 こっちも同様に送電線の問題があって無理との判断。


 まずは半導体クラスタ近辺にLNG火力を建てることで初期の電力需要を満たそうしているようです。
 ついでグリーン水素での発電やSMR(小型モジュール原発)での発電まで視野に入れているそうですわ。
 ……そこまで「構想」を飛ばさないとダメなところにきているってことですね。

 このままだと「工場はできたのだけども電気が来てない」なんてオチになりそう。
 シムシティのダメ市長かな?

 そもそも「ソウルにほど近い(電車でも40分ほど)首都圏近郊に半導体工場を増設する意味があったのか」との批判も出ています。
 「電気が足りないっていうならなんで発電所の近くにしなかったのか」って。
 正論パンチが過ぎる。

 まあ、すでに工場があるところのほうが面倒がないっていうのは実際でしょうね。
 熊本のTSMC(JASM)は第3工場まで同じに決まりそうだとのことですし。
 ただ、すでに韓国電力は原価以下で電気を供給させられていたことから財政的な余裕ゼロ。
 債務は200兆ウォン超え(なんだそりゃ)。

 足元の送電線騒動で想像がつかなかったかな……まあ、これまでのパターンなら政府、大統領の強権発揮でどうにかなっていましたから。
 今回もそうできる腹づもりだった気がしますね。

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「自動車市場自体はきついのに……」不況に苦しむ韓国で日本車が大躍進、ここでもハイブリッドへの見直しが要因に

「日本車、見境なく買う」...ホンダ・トヨタ、韓国販売 『苦戦せず』(毎日経済・朝鮮語)
みんな「死にそう」と言っているが、むしろ「生き甲斐」があるという自動車ブランドがある。 日本車ブランドのトヨタとホンダだ。

国内輸入車市場を掌握したBMW・ベンツ・アウディ・ポルシェなどのドイツ車は、自動車市場の不況で販売が減少したが、日本車だけは例外だった。

市場が好況の時、販売増加は目立たないが、不況で皆が厳しい時によく売れれば注目される。

19日、韓国輸入車協会(KAIDA)によると、今年上半期(1~6月)の輸入車販売台数(米国車テスラを除く)は10万8272台と集計された。 前年同期の13万689台より17.2%減少した。 (中略)

輸入車販売1位のBMWが前年同期より7.8%、2位のベンツは15.3%それぞれ減少したのが打撃を与えた。

アウディは昨年上半期の9636台から今年は3603台へと62.6%急減した。

昨年、初めて輸入車の成功指標である「年間1万台クラブ」に加入したポルシェも打撃を受けた。 今年上半期の販売台数は3563台で、前年同期の6226台より42.8%減少した。 (中略)

日本車は例外だった。

前年同期より今年上半期の販売台数は1万2197台と集計された。 前年同期の1万1501台より6.1%増加した。 (中略)

日本車ブランドの中でホンダの成長傾向が目立った。 今年上半期の販売台数は1241台で、前年同期の573台より116.6%急増した。

トヨタの販売台数は、昨年上半期の3978台より14%増えた4535台と集計された。

日本のプレミアムブランドであるレクサスの販売台数は、前年同期の6950台から今年は6421台へと7.6%減少した。 529台減少した。
(引用ここまで)


 韓国でとにかく自動車が売れていません。
 上半期の自動車販売台数(国内5社)は66万9592台で前年同期比-11.8%。
 実際の台数では10万台ほどの減少。どれだけきつい状況なのかが理解できるのではないでしょうか。

韓国、車が売れない…景気低迷で上半期の完成車内需が12%急減(ハンギョレ)

 同様に輸入車販売も低調なのですが、そんな中、日本車の販売は好調とのニュース。
 BMWが7.8%減、ベンツが15.3%減。アウディが62.6%減、ポルシェが42.8%減。
 ホンダは116.6%増、トヨタが14%増。
 レクサスは7.6%減。ただ、これも他の高級外車に比べれば減少台数は穏やか。


 要するにですね、韓国は不況なわけですよ。30〜40代という働き盛りの年代で「なにもせずに休んでいる」のが244万人もいる。
 最低賃金をもらえない労働者が300万人もいる。
 そんな中、自動車がばんばん売れていたらおかしいわなってことです。

 で、そんな中でも自動車を買おうという層はハイブリッドを選んでいる。ハイブリッドなら日本車だろってことで安定と信頼のトヨタって選択になっていると。
 韓国では自動車については「見得を優先する」傾向が強く、大型車や輸入車(ドイツ車)が強いのですが。
 そんな傾向の市場で「日本車の躍進」がどれほど異様かって話ですね。

 なんかこう、日本には本当に韓国の不況度合いが伝わっていないというか。
 たぶん、現地の韓国人に言わせたら「こんな苦しいのは20年ぶり」とかそんなレベルですよ。

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楽韓さん、本日の動向 - トランプ陣営の副大統領候補がバンスってことで「ああ、もう布陣が完璧すぎるな」と思った次第

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 麻雀やるんですかってコメントにありましたが、やります。雀魂は三麻、四麻ともに雀豪。四麻メインですが、雀豪1~2を行ったり来たりしています。
 集中すればもうちょっと勝てるとは思うんだけども。なんかもう新しくID作ってずっと雀士くらいで銀の間無双したいですね。
 だけどもまあ、負ける時に納得できる負けなのは王の間で打っている時なので、精神衛生的にはそっちのほうがいい。
 銀の間とかだと「そのリーチ裏3つ乗ってもラスのまんまだが?」なんてこともままあるので……。

 それとトランプが副大統領候補にJ・D・バンスを選んだってことで、今回も徹底的に分断を利用するのだな……と感じました。
 トランプの支持層って要するに「成長から取り残された白人層」なので。
 その「行き詰まり」象徴であるラストベルトで育ち、なんとか大学まで出て成功したバンスですからね、もう完璧な選択。
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