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2024年06月

韓国経済:電気料金の滞納、1000億ウォンに迫る……負債が200兆ウォンを超える韓国電力、どこにも出口がない

カテゴリ:経済 コメント:(69)
「コロナの時より深刻」…韓国の電気料金、滞納110億円に迫る(KOREA WAVE)
韓国電力の資料によると、1~5月に2カ月以上滞納した住宅・一般用電気料金総額は前年比5.3%増の985億9000万ウォンだった。新型コロナウイルス禍の2021年末の636億3000万ウォンと比べて54.9%増加した。

用途別では住宅用電気料金滞納額が230億7000万ウォン。同期間の比較では2021年132億6000万ウォン、2022年156億6000万ウォン、2023年225億5000万ウォンと毎年増えている。

事務室・商店街などで利用する一般用電気料金滞納額は755億2000万ウォン。こちらも2021年以降、増加傾向にある。

滞納件数では、1~5月の住宅用電気料金滞納件数は54万5300件で、既に昨年1年間の54万2500件を上回った。一般用電気料金滞納件数は8万5400件で、昨年1年間の9万2800件に迫っている。
(引用ここまで)


 韓国で電気料金の滞納がコロナ禍にあったころの1.5倍になっています。
 住宅用が230億ウォンほど。
 一般用が755億2000万ウォン。一般用は事務所等なので自営業などですね。
 コロナ禍の延滞額をはるかに超えているってだけでもひどい話。
 まあ、自営業についていえばコロナ禍の頃に「数年は利息なし」で融資されていたので、こうした破綻の先延ばしをしていただけって話でもあるのですが。

 輸出を中心にしている企業は業績をそれなりに上げているのですが、内需が本当にひどいことが分かる数字ではないでしょうか。
 韓国政府は今年になってから2回ほど電気料金の支払えない小規模自営業者に対して、最大20万ウォンの支援をしているのですが、年間売上が3000万ウォン以下の自営業者のみなのでそこまで効果も出ていません。
 一応、今月になって年間売上6000万ウォン以下に制限が緩和される模様。
 つまり、制限を緩和しなければならないくらいに状況がきついわけでもあります。


 ちなみに韓国電力はこの夏には電力料金値上げをしない……というかできない状況。
 エアコンをちゃんと使ってほしい、ってことなのかな。
 ガス料金は値上げするそうです。

ガス料金は8月に6.8%値上げ…「200兆ウォン借金」韓電、電気料金いつ上げるか(ニュース1・朝鮮語)

 韓国電力はすでに原価以下の電力供給を強いられて長いのですが、この記事によるとなんと原価の60%で供給中。原価厨大喜び。
 ムン・ジェイン政権時代に安価な石炭火力を取り潰して、かつ原子力発電も廃炉にしてかつ新規建設も取りやめにされている。
 あと値上げも封じられたんだよね。ムン・ジェイン政権時代に。

 結果、負債は200兆ウォンを突破。1年間の利息だけで4兆ウォンの支払いをしている状況。
 そんな中で電気料金の滞納が増えている。韓国電力はどれだけ殴られたら気が済むのかっていうね。
 まあ、公企業なんていくらでも借金負わせても大丈夫だろって考えなんだろうなぁ。

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韓国人「2002年、アジア通貨危機後のどん底にいた韓国人はワールドカップで『我々もできる』との確信を得たのだ」……あー、そういう風に「使った」ところがあるってことか

韓国人は今なお遠大な夢に飢えている【寄稿】(朝鮮日報)
 大韓民国国民という事実だけで胸がいっぱいになり幸せを感じたのはいつだったか。1987年の民主化、88年のソウル・オリンピック、2002年のサッカー韓日ワールドカップ。どれも感激の時代だった。その間にアジア通貨危機も起こった。そのため02年のW杯は一層心地よく美しかった。韓国の準決勝進出が決まった瞬間、レッドデビルズは街中にあふれ出した。歓声が大地を揺らし、韓国人の誰もが幸福のかげろうの中に消えそうに感じられた。

 神話はみせかけのあり得ない作り話ではなく、自尊の意識がその根底にある。20世紀の韓国人は「漢江の奇跡」と「民主化」という神話を作ったが、2002年のW杯準決勝進出は21世紀の韓国人にとって最初の神話だった。 (中略)

 ヒディンク監督のサッカーは単なるサッカーではなく、韓国人にとって夢そのものだった。アジア通貨危機は韓国の成長神話を崩壊させた。韓国人のプライドは崩壊し、敗北感が広がった。しかしヒディンク監督のサッカーを見て韓国人は狂ったように声を上げ、泣き、笑い、限りない幸福感に満たされた。国全体で「俺たちもできる」という自信、反転のエネルギーが溶岩のようにあふれ出した。サッカーを変えてほしかったのに、韓国社会と歴史まで変えてしまった。世界国家・大韓民国という21世紀の歴史的進路がその時に定まった。

 W杯に出場する韓国代表の監督を巡り韓国のサッカー界は今まさに泥沼状態となっている。韓国サッカーは退化しており、韓国政治はもっと深刻だ。進歩陣営は犯罪者を「有能な人間」と称賛し、うそを「代案的思考」と呼ぶ。保守陣営は無能で、分裂し、幼稚になった。大韓民国には世界最高の国となる潜在力は十分にある。ヒディンク監督がその事実を証明した。2002年のW杯でベスト16進出が決まった時、韓国国民はすでに満足感に満たされていたが、ヒディンク監督は「私はまだ足りない。もっと突き進んでいく」と選手たちにげきを飛ばした。彼は最初から優勝を夢見ていた。夢は私たちの中の能力への予感だ。しかし今の韓国サッカー、韓国政府は夢が枯れてしまった。国民に霊感を吹き込み、その力を一つにして偉大な歴史が切り開かれたあの時が懐かしい。私たち国民は今その夢を渇望している。
(引用ここまで)


 韓国社会が閉塞感を感じている。この閉塞感に対抗するためには遠大な夢が必要だ。
 そう、2002年のワールドカップ4強進出のように!

 まあ、いろいろと言いたいことはあるのですが。
 韓国では「2002年のワールドカップにおける結果」がどのように受け止められているかがよく理解できる記事ではないでしょうか。
 ……あれから22年かぁ。

 スペイン、イタリアからはそれぞれ20年過ぎても「あれはひどかった」って言われていますし、直接の被害国ではないイギリスからも「あれはないわ」くらいのことを言われてました。

日韓ワールドカップ20周年で語られる思い出→イギリス人記者「日本は最高だった!」→イタリア・スペイン「……いや」(楽韓Web過去エントリ)
日韓ワールドカップから20年、あの「世紀の大誤審」のモレノはいま……(楽韓Web過去エントリ)
イギリスのタブロイド紙「2002年、韓国代表がW杯で準決勝に進出した」「誤審まみれだった」とあの試合を紹介……永遠に語り継がれるか(楽韓Web過去エントリ)

 それ以外にもGoal.comは「ワールドカップ、10大誤審」で3位に「2002年の韓国」を挙げています。具体的なゴールとか誤審とかじゃなくて「2002年の韓国」が誤審。


 海外からの評価は総じて「誤審」。
 「片方に有利な誤審」が連続して起きる可能性ってのはあり得ない確率でしかないので、誤審といってもけっきょくはそういうことなのですけどね。

 ですが、韓国国内ではあれが「IMF管理下に置かれてどん底を経験した国民の希望の光になった」扱いなのです。
 滑稽といえば滑稽ですが、なるほど「どこか」がワールドカップをそういう部分に活用したのだなぁとは理解はできないわけでもない。

 でもまあ、あれで「韓国」というものを知った日本人も少なくないことを考えると、悪くはなかったのかなとも感じます。
 イタリア、スペインには災難だったけどね……。

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