韓国電力の資料によると、1~5月に2カ月以上滞納した住宅・一般用電気料金総額は前年比5.3%増の985億9000万ウォンだった。新型コロナウイルス禍の2021年末の636億3000万ウォンと比べて54.9%増加した。
用途別では住宅用電気料金滞納額が230億7000万ウォン。同期間の比較では2021年132億6000万ウォン、2022年156億6000万ウォン、2023年225億5000万ウォンと毎年増えている。
事務室・商店街などで利用する一般用電気料金滞納額は755億2000万ウォン。こちらも2021年以降、増加傾向にある。
滞納件数では、1~5月の住宅用電気料金滞納件数は54万5300件で、既に昨年1年間の54万2500件を上回った。一般用電気料金滞納件数は8万5400件で、昨年1年間の9万2800件に迫っている。
(引用ここまで)
韓国で電気料金の滞納がコロナ禍にあったころの1.5倍になっています。
住宅用が230億ウォンほど。
一般用が755億2000万ウォン。一般用は事務所等なので自営業などですね。
コロナ禍の延滞額をはるかに超えているってだけでもひどい話。
まあ、自営業についていえばコロナ禍の頃に「数年は利息なし」で融資されていたので、こうした破綻の先延ばしをしていただけって話でもあるのですが。
輸出を中心にしている企業は業績をそれなりに上げているのですが、内需が本当にひどいことが分かる数字ではないでしょうか。
韓国政府は今年になってから2回ほど電気料金の支払えない小規模自営業者に対して、最大20万ウォンの支援をしているのですが、年間売上が3000万ウォン以下の自営業者のみなのでそこまで効果も出ていません。
一応、今月になって年間売上6000万ウォン以下に制限が緩和される模様。
つまり、制限を緩和しなければならないくらいに状況がきついわけでもあります。
ちなみに韓国電力はこの夏には電力料金値上げをしない……というかできない状況。
エアコンをちゃんと使ってほしい、ってことなのかな。
ガス料金は値上げするそうです。
ガス料金は8月に6.8%値上げ…「200兆ウォン借金」韓電、電気料金いつ上げるか(ニュース1・朝鮮語)
韓国電力はすでに原価以下の電力供給を強いられて長いのですが、この記事によるとなんと原価の60%で供給中。原価厨大喜び。
ムン・ジェイン政権時代に安価な石炭火力を取り潰して、かつ原子力発電も廃炉にしてかつ新規建設も取りやめにされている。
あと値上げも封じられたんだよね。ムン・ジェイン政権時代に。
結果、負債は200兆ウォンを突破。1年間の利息だけで4兆ウォンの支払いをしている状況。
そんな中で電気料金の滞納が増えている。韓国電力はどれだけ殴られたら気が済むのかっていうね。
まあ、公企業なんていくらでも借金負わせても大丈夫だろって考えなんだろうなぁ。
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