仁川市が国際自動車競走大会「フォーミュラ1」(F1)誘致戦に飛び込むことになった過程と検討資料などを明らかにせよという市民団体の情報公開請求に対し、大部分非公開決定を下したことが確認された。 市民団体は、数千億ウォンの税金が投入される行事であるだけに、意思決定過程を透明に公開し、市民の意見を取りまとめなければならないと指摘する。
24日、ハンギョレが仁川平和福祉連帯を通じて確保した仁川市のフォーミュラ1誘致推進関連情報(公開)決定通知書を見ると、仁川市は仁川平和福祉連帯が要求したフォーミュラ1誘致計画と関連した議論資料の相当数を非公開処理した。 これに先立ち仁川平和福祉連帯は先月から11日まで3回にわたり仁川市にフォーミュラ1誘致と関連して情報公開請求をした。 この団体が情報公開を請求したのは仁川市が日本・モナコ出張の時にフォーミュラ1側に提出した意向書と協約書、フォーミュラ1と韓国パートナーであるテファホールディングスが仁川市に送ったフォーミュラ1開催提案書と協議内容、大会を主管するフォーミュラ1グループ関係者の松島・青羅現場踏査資料、フォーミュラ1誘致のための政府および民間関係者との面談資料、サーキットデザイン業者との実務協議資料、仁川経済自由区域庁とフォーミュラ1グループが結んだ秘密維持協約関連資料などだ。
しかし、仁川市はモナコ訪問時にフォーミュラ1グループに提示した協力意向書、サーキットデザイン業者との実務協議資料だけを公開しただけで、残りの資料は非公開・情報不存在通知をしたり、すでに公開された報道資料などに代替した。 特に非公開処分された日本訪問当時、フォーミュラ1グループに提出した意向書・協約書、仁川経済庁とフォーミュラ1グループ間の秘密維持協約締結関連資料などは仁川市のフォーミュラ1誘致計画がどんな過程を経て出てくることになったのかを確認できる核心資料に挙げられるという点で必ず公開されなければならないというのが市民団体の立場だ。 (中略)
市民団体は、フォーミュラ1の誘致と後続事業の進行に数千億ウォンの予算が投入されるという点で、情報を透明に公開することが必須だと指摘する。 仁川平和福祉連帯のイ・グァンホ事務処長は「全羅南道霊岩でも検証過程なしにフォーミュラ1を誘致し、4300億ウォンの予算を浪費した前例があるのではないか。 同じ轍を踏まないためには仁川市のフォーミュラ1誘致計画がどのように始まり、どのような手続きを経たのか透明に公開し、公開された資料を根拠にフォーミュラ1誘致が仁川に役立つのかを冷静に確かめてみなければならない」と話した。
(引用ここまで)
仁川市がF1招致で村おこしすると表明してから3ヶ月ちょい。
どうやら一時の気の迷いとかではなく、本当の本気でF1招致をしようとしているとのこと。
市民団体は赤字体質の仁川市がF1招致をすることに悲観的で「予算をどのように捻出しているのか、どのように使用されているのか」を把握するために情報公開を求めているのですが、完全に黒塗りの書類が出てきたとのこと。
……まあ、しょうがないというか。
FIAとの交渉についてはNDAが結ばれているでしょうから、出せるわけがない。
FIAは新規参入のGPにはかなり高額な参加費を要求することで知られています。
韓国だけでなく、マレーシアやインドで開催されては中止されていますが、なかなか新規参入国が根付かないのには、そうした背景があるのです。
ちなみに現在、韓国で唯一の国際格式のパーマネントサーキットであるはずの韓国インターナショナルサーキットがどうなっているか。
一応は週末ごとにレースが行われてはいます。
ただ、ほとんどがアマチュアレースばかり。
食事するところすら周囲にゼロで、車で20分以上走らないと打ち上げすらできないっていう隔絶した土地です。
冠レースはスーパーレース・チャンピオンシップくらいなもんですかね。ツーリングカーレース。
フォーミュラカーによるレースは一切なし。
まあ、国外で活動している韓国人レーサーがほとんどいないことでお察しください。
そんな状況でF1開催して、韓国人の興味を惹けるのか。
交通の便は市街地コースなのでかなりよいでしょうけども。難しいんじゃないかなぁ……と感じます。
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