2日、行政安全部(行安部)によると、昨年廃業した国内テコンドー道場は244ヵ所だ。 3ヵ所に止まった2013年と比べると、10年間で廃業規模が約81倍にも大きくなった。 年間廃業総数は2016年に122ヶ所で初めて100ヶ所を越えた後、毎年165〜322ヶ所ずつ廃業する実情だ。
全国1万216のテコンドー道場は、少子化で学齢人口が減少し、新規修練生の補充に困難を来たしている。 大多数の修練生は幼稚園から小学校低学年の10歳前後だ。 通常、中学校への進学を控えて道場を辞める。国技院によると、テコンドーの修練を中断した人のうち42.6%が小学校高学年(11~13歳)であることが分かった。中断する理由としては、△運動への興味の欠如(22.5%)△上位学校への進学(17.1%)△勉強に支障をきたす(15.4%)などが挙げられた。 事実上、テコンドー道場の「保育機能」が終わるやいなや、主な顧客層が道場を離れるのだ。
これまでテコンドー道場は共働き夫婦にとって恵みの雨のような存在だった。師範たちが幼稚園・初等学校の下校時間に合わせて子供たちを車で道場まで連れて行き、保護者の退勤時間に合わせて夕方まで管理しているためだ。 テコンドー道場はテコンドー以外の縄跳びやドッジボールなど各種体育活動、英語授業、礼儀作法教育まで行うと広報した。安い費用で効果的に子供を預けられる大衆保育施設として位置づけられた。 ワーキングママのユ・ヒミンさん(44、京畿南楊州)は「1人当たり月18万ウォンを払えば週5回子供たちを預かってくれる」とし「休みの時は朝から夕方まで一日中管理し、ご飯まで用意する『総合育児センター』の機能をする」と話した。
大多数のテコンドー道場が10歳前後中心のプログラムで運営しているため、青少年と成人からますますそっぽを向かれている。 業界によると、テコンドー訓練生全体のうち、成人の割合は1%余りに過ぎない。 テコンドー師範である40代のチェさん(ソウル麻浦区)は「『テコンドー=子ども』という認識が固まり、エリート教育を受けようとする青少年が来ず、生活スポーツとして成人が学ぶ空間が自然に消滅した」と話した。
(引用ここまで)
テコンドー道場が実質的な小学生までの託児所として機能しており、スポーツを行う場所としては機能していないとのニュース。
記事によると、「小学校が終わったら道場主が車で迎えに来てくれて、縄跳びやドッヂボールをさせながら英語活動等までやってくれる」とのことで。
そこまでやらないと人が集まらない、ということなのでしょう。
そういえばちょっと前に子供への暴力沙汰でニュースになったソンサッカーアカデミーですが、当初はそうした運営をしていたようです。
ただ、教育などの免許の問題でサッカーを教えるだけに落ち着いたそうですが。
このテコンドーの不人気は韓国のテコンドーが弱体化したことも原因として挙げられるでしょうね。メダルを量産するいわゆる「孝行種目」だったのは過去のこと。
かつては「1カ国から出せるのは男女2名ずつのみ」と韓国のメダル独占を阻止するような条項まであったのですが(というか、それをやらないと正式競技に採用されなかった)。
そうした条項も撤廃されているのにもかかわらず、東京オリンピックでは銅メダル2個と銀メダル1個に終わってました。その前のリオで金2・銅3、さらにその前のロンドンでは金1・銀1。
韓国のテコンドー選手が世界に通用しなくなっているのですね。
結果、兵役免除も望めないし、年金も望めない。
であれば、若者にとってわざわざ時間をとってやるような競技ではなくなったってことなのでしょう。
ま、託児所として機能しているのであれば、それはそれで道場のありようとしてはいいのではないですかね。
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