仁川青羅火災の原因が「スプリンクラー未作動」であることが明らかになった中で、該当設備がプリアクションバルブ(準備作動式)スプリンクラーだったことが確認された。 「準備作動式スプリンクラーは地下駐車場には不適合だ」という専門家の指摘にも関わらず、国内の大部分のアパートには該当スプリンクラーが設置され、似たような事故がいくらでも発生する可能性があるという指摘が出ている。
7日、仁川消防本部によると、今月1日に発生した仁川青羅アパートの電気自動車火災内部調査で、駐車場上部に設置された準備作動式スプリンクラーが作動しなかったことが分かった。 消防関係者は「アパート地下駐車場に設置されたスプリンクラーは準備作動式であることが確認された」とし、「正確な未作動原因については追加調査中」と説明した。 (中略)
準備作動式スプリンクラーは大きく2段階を経てこそ火災を感知することができる。 火災感知器が煙などを感知すれば水をヘッドに送り、以後ヘッドに持続して熱が加わるとヘッドが爆発し水を撒く方式だ。 特に、該当方式は誤作動を防止するために2つ以上の火災感知器が交差で感知してこそ防水され、火災鎮圧に時間が相対的に長くかかるしかないという分析だ。
一般的に平時スプリンクラーヘッドまで水がたまっていて火災時に直ちに水を防水してくれる「湿式スプリンクラー」とは異なり、準備作動式は反応時間が遅く各種バルブなどにともなう誤動作の憂慮も大きいという指摘を受けてきた。
安定性も劣るという分析だ。 連結されたバルブが正常管理されなかったり、スプリンクラーヘッド損傷時にも配管内の気密状態が検証されないため、いざ火災時に他の所に水が漏れたり誤作動を起こすなど問題を発生する場合が多いためだ。
(引用ここまで)
先日、ベンツの電気自動車から出火して地下駐車場全体に燃え広がった火災があったことをお伝えしました。
韓国のマンション地下駐車場で電気自動車から発火、まるで自動車の墓場のようになってしまう……インフラ損傷で住民は避難生活へ(楽韓Web過去エントリ)
70台が燃えたと書きましたが、これは全焼したものだけ。さらに70台が燃えているそうです。
出火当時、地下駐車場のスプリンクラーが作動していなかったことが判明しました。
……まあ、韓国ですね。
「煙を感知すると『スプリンクラーに注水』、熱を感知すると『放水』する」となるものだそうで。
とてつもなく延焼したのはスプリンクラーが作動しなかったからではないか、ともされているのですが。
ただまあ……この火の勢いですからね。
どれだけ延焼が防げたかは不明。
水ではリチウムイオン電池の炎は消せませんから。
それでも温度を下げることができたらさすがに140台が被害を受けることはなかったかなぁ……。
ちなみにこのベンツのBEV、充電中でもなかったし出火前の数日は乗ることもしていなかったそうで。
フレーム以外は全焼しているので原因究明とかも不可能になったとのこと。
あ、ついでに忠清南道で電気自動車が燃えました。
こちらは充電中に出火したものだそうです。
懸命に放水していますが、まったく火が消える様子がない。「電気自動車の横には駐車しない」とか対策しているユーザーも増えているそうですわ。
まあ、自衛しないとなぁ。
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