韓国が日本を追い越したという感情の領域を越えて、韓日逆転現象がもたらす国際政治的な含意に注目する必要がある。数年前から激化する米中の戦略覇権葛藤を説明した「トゥキディデスの罠(Thucydides Trap)」は世間に広く知られている。韓日逆転現象が内包する重要な政治的含意は、韓日両国がトゥキディデスの罠にはまるかもしれないということだ。韓日がこの罠を避けることができる近道は、一日も早く日本と韓国の甲乙関係を確実にひっくり返すことだ。歴史的加害者が「乙」の位置に、被害者が「甲」の位置に入れ替われば、今より両国関係は平穏になるとみるからだ。
数字に表れた国家競争力ではすでに両国の位置は変わったが、両国国民の認識は変化が遅い。このため依然として韓国に対する日本のパワハラが続く。これを解消する最も早くて強力な方法は、韓国が早期にG7(主要7カ国)であれG9であれ確実な主要先進国クラブに加入することだ。
我々がこうした具体的な成果を見せることで日本の認識遅滞現象を正さなければいけない。そのために我々は世界的な強国構成員としての権利と義務を果たすという確固たる意志を表明する必要がある。これを貫徹する準備を徹底することはもちろんだ。
(引用ここまで)
面白い記事があったのでピックアップ。
日韓関係は逆転すべきだ、っていうもの。
「もはや日本と韓国のひとりあたりGDPは逆転したのだから、日本と韓国の上下関係も変化すべきなのだ!」って。
いやさぁ(笑)。
まあ、ドル建てのひとりあたりのGDPはひとつの指標ではありますよ。
それがすべての関係の上下に影響を及ぼすって考えかたはすごい。
斬新だわ。
「韓国に対するパワハラが続く」ってのもなにを言っているのか分からないんですが、例の「半分のコップ理論」とかですかね。
あるいは処理水放出か。
そうして二カ国間関係を「パワハラかそうでないか」って視点でしか見れないのがまたこれすごい。
「渋沢栄一を1万円札の肖像にしたのはパワハラだ」とかもうなにを言っているのやら。
そんなん「すべての行動について韓国へ配慮しろ」ってほうがむしろパワハラですわ。
で、「立場が変わったことを見せつけるために、G7でもG9でも構わないので入ることだ」なんですって。
「世界的な強国構成員として、権利と義務を果たすという確固たる意思を表明する必要がある」のだそうですよ。
ODAだけ見ても、韓国の2023年の実績は31億3000万ドル。
日本のそれは196億84万ドル。6.3倍。
日韓間の国力の差を2.5倍とすると、ざっくりODAだけでも2.5倍増やす必要がある。
さらにJICAのように人の派遣もする必要がある。
……できるの?
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