'スーパースター'大谷翔平(LAドジャース)が劇的なサヨナラ満塁ホームランで40ホームラン-40盗塁を達成した。アジア出身初であり、歴代最短試合での40-40だ。 (中略)
の象徴である20ホームラン-20盗塁を軽く飛び越えて40-40まで達成し、万能選手としての強烈な存在感をプレゼントした。
(引用ここまで)
40本塁打と40盗塁を同一シーズンに達成する40-40を大谷翔平が達成。
日本人プレイヤーがメジャーリーグで40-40を達成、それも最小試合数でとかもうわけがわからないよ。
下手をしたら50-50ペースですしね。
あと偉大なのは盗塁失敗が今年はかなり少ないところ。40盗塁に対して4回だけ。
40本塁打している打者の盗塁成功率90%とかもうなんなんだか。
身体能力の根本的な強さと、眼のよさがあってかつ来シーズンからはまた投手やるんでしょ?
いや……なんかもうね。
マンガでもそんなヤツおらんわ。
あ、そんでですね。
韓国独自の「20-20クラブ」ってヤツあるじゃないですか。
秋信守、18号本塁打…“20-20”達成目前(楽韓Web過去エントリ)
あれがなんでできたのかっていう話をちょっとしましょうか。
韓国プロ野球は1982年に始動したのですが、その際のチーム数は6。87年には7チーム、90年代になって8チームになったものの、根本的に試合数が少なかったのですね。当初は80試合。
翌年からは100試合前後。
1989年以降は120試合以上、2015年以降は144試合制で定着しています。
ちなみにメジャーは1960年代から162試合制。日本は1990年代半ばまで130試合制、2000年代半ばからは144試合制。
根本的に試合数が少なく、30本塁打が達成されたのは7球団になった翌々年の1989年。40本塁打は1992年。
といったわけで20本塁打、20盗塁が韓国では「すごい記録」だったわけです。
それこそ日本やメジャーで30-30に相当するような。
ま、そんな事情は日米共に知ったこっちゃないので、「メジャーで20-20クラブに加入したチュ・シンスは大打者だ」とか言われても「なんだそりゃ」って話になってしまうのですが。
……まあ、韓国基準では大打者かもしれませんね。知らんけど。
ちなみに韓国ではすでに達成者50人以上になってて、なんのありがたみもない記録となっています。そりゃそうだ。韓国もいまは144試合制ですからね。
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