労働者23人の命を奪った京畿華城市の一次電池業者アリセル火災事故は、軍納不正と無理な製造工程などの他にも「総体的な安全管理不良」で起きた惨事であることが明らかになった。
非常口はきちんと設置されておらず、さらに一部の非常口は出入証を所持した「正規職」だけが出入りすることができた。
不法に派遣され現場に投入された勤労者たちは非常口がどこなのか、自分たちがどんな危険に露出されたのかも知らなかった。 これは結局、20人以上の命を奪った悲劇につながった。 (中略)
警察によると、今回の火災発生場所では計3つの出入り口を通過しなければ非常口に到達できないが、一部は避難方向ではなく発火部方向に開かれるようになっていた。
また、非常口は常に開かれていなければならないが、一部のドアには保安装置が設置されており、IDカードを所持した「正規職」だけが出入りすることができた。 (中略)
派遣労働者たちは、きちんとした安全教育を受けるどころか、非常口がどこなのかも分からず、自分たちがどれほど危険な工程に投入されたのかも知らなかった。
(引用ここまで)
6月にあったリチウム一次電池工場での大火災。23人が亡くなるという大事故でしたが。
「徹底的に安全管理ゼロ」だったことが判明しています。
「正社員の持つIDカード」でないと出られない非常口があったり、そもそもどこに非常口があるか等の安全教育ゼロ。
派遣労働者は避難経路とか一切知らされないまま、パッケージ作業をやらされていた。
事故が起きたらもう終わり。
……まあ、韓国だなぁと。
唐突にちょっと違う話をしますね。
韓国の地下鉄のホームドアは天井まで届いているタイプなのです。
こういったタイプ。
韓国ではこのホームドアの内側に入らされて修理をすることが多数あります。それも営業時間中に。
逃げ場がまったくないので、修理作業中に電車がきたら終わり。
そして実際に電車と接触して作業者が亡くなるって事故が幾度も起きています。
楽韓Webで把握しているだけでも4回起きているかな。2022年にも起きています。
何度事故を起こしても反省せずにまったく同じシチュエーションの事故を繰り返しているのです。
……そんなわけで冒頭記事にあるような「派遣労働者には避難経路は知らされない。非常口なのに正規職のIDカードがないと開けられない」って事故も繰り返すことになるでしょう。
何度でも何度でも。まあ、安全教育とかするより作業させるほうが儲かりますしね。しかたない。
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