26日、韓国銀行の報告書「金融安定状況」によると、昨年末基準で外部監査を受けている全体企業(2万8946社)のうち16.4%(4761社)が限界企業であることが分かった。1年前(15.5%)に比べて0.9%ポイント増加した。企業の負債全体のうち限界企業の借入金の比重は1年間で17%から26%に増えた。韓国銀行は、営業利益を金融費用(利子費用)で割った利子補償倍率が3年連続1未満の企業を限界企業と定義している。収益を上げても利子を返済することができない状態が3年間続いた、いわゆるゾンビ企業だ。
業種別では宿泊・飲食(59%)、輸送(49.2%)、電気ガス(46.1%)、不動産(43.8%)などの業種で限界企業の借入金比率が高かった。これとは逆に、電機電子(11.3%)、石油化学(4.1%)、航空(0.2%)業種は相対的に債務償還能力が高かった。
限界企業が増えれば金融圏の財政健全性に負担として作用する。預金取扱機関の限界企業信用供与(貸出や社債など)規模は昨年末基準で銀行圏が125兆3000億ウォン(約13兆8300億円)で全体借入金の88%を占める。相互金融(13兆1000億ウォン)、貯蓄銀行(3兆9000億ウォン)などが続いた。ただし、限界企業信用供与額全体のうち貯蓄銀行など非銀行業圏が占める比率は昨年11.9%で、2020年(7.3%)と比較すると顕著に増えた。
限界企業相当数は「借金のドロ沼」から抜け出すことができない。これまでお金を借りて借金を返していたため、すでに借入元金と利子が大きく膨らんでいるからだ。韓国銀行によると、借入金増加率は限界企業進入2年前から対正常企業比8.2%ポイント高く、限界企業進入2年後には正常企業に比べて平均0.95%ポイント高い利率を負担していたことが分かった。最も大きな問題は不良企業が増えると、正常企業の営業環境にも影響を及ぼすという点だ。限界企業が金融支援などで長期間耐えるほど正常企業は新規研究開発投資や資金調達で制約を受ける場合がある。
(引用ここまで)
韓国で外部監査を受けている企業のうち、16.4%がゾンビ企業。
ここでいうゾンビ企業は、3年間(以上)に渡って営業利益で借入金の利息を返すことができない企業のこと。
で、外部監査を受けているってことは日本の条件だと上場企業、もしくは資本金が一定以上の額の企業。
つまり、それなりの規模の企業だってことなんですが。
その規模であっても1/6がゾンビ企業。
本来であれば市場から退場すべき企業が残りまくっていて、金融機関に負担を与えているっていうね。
こうしたゾンビ企業が借金を返さないので、金融機関が自己資本比率を上げられない。
ゾンビ企業の借金はほぼ塩漬けの不良債権ですから。
結果として、優良企業が事業のために資金調達しようとしても貸し渋りにあってしまうわけですよ。
ゾンビ企業がお金を返せるかっていうと、現在の高金利下ではほぼ無理。
設備や土地を整理するしかないのですが、それは事業そのものを終わらせるのに同義。
韓国の政策金利が10月に下げられるかどうか。
アメリカに追随するとは思うのですが、思い切って0.5%P下げられるかなぁ。
9月の消費者物価指数を見てからになるとは思うのですが。
……どんな経済政策でも「石破総理」よりはマシかもしれんなぁ(ため息)。
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