8月に集計された韓国の失業者のうち、5人に1人が6カ月以上求職活動をしたにも関わらず働き口を得られなかった「長期失業者」であることがわかった。長期失業者はここ6カ月にわたり増加傾向を示しているが、失業者全体に占める長期失業者の割合はアジア通貨危機以来最も高い水準だ。希望する仕事を見つけられない「仕事ミスマッチ」と雇用鈍化・内需不振など経済状況の影響が複合的に作用した結果とみられる。 (中略)
働き口を探すために長い時間を浪費しなければならない長期失業者が増えた背景には、求職者が望む良質の仕事が足りない「仕事ミスマッチ」の影響があるとみられる。8月基準で、直前の職場を1年未満で退職した長期失業者の退社理由のうち「時間・報酬などの作業条件が不満」は24.7%に達した。「臨時または季節的仕事の完了」(26.4%)に続き2番目に多い理由だったが、自発的な退社理由としては最も高い割合を記録した。
長期失業者の割合の増加は、最近の雇用市場の困難さを示すもう一つの指標である「休んでいる」人口の増加とつながる。長期間働き口を見つけられなかった失業者が求職を放棄すれば、非経済活動人口に分類されるが、経済活動を放棄した特別な理由を明らかにしない場合には「休んでいる」人口に分類されるためだ。8月基準の「休んでいる」人口は昨年より24万5千人(10.6%)増えた256万7千人と集計された。これは統計作成が始まった2003年以後、8月基準で過去最も高い水準だ。
内需不振、雇用鈍化など景気回復の不振が反映された結果という意見もある。
(引用ここまで)
韓国、泥沼の不況シリーズ。
失業したまま6ヶ月が経過した失業者の割合が通貨危機後では最悪の数字となった、とのこと。
8月の数字として1999年の20.1%以来で最悪の20.0%。
25年ぶりの悪さ。
まあ、通貨危機の頃はもちろんもっとやばかったんでしょうけども。
その余波が韓国内を漂っていた頃と同じくらいには現状はやばいってことです。
なんでこんなに延々と職探しをしているかっていうと、大企業(雇用者250人以上)の雇用が10.8%しかないから。
韓国経済:大企業の新規就労者、前年同月比で5000人しか増えない……大企業と中小企業の給与格差はほぼ倍、さらに正規と非正規の差もほぼ倍……なのに大企業に就職できているのはわずか全就労者の10%だけ(楽韓Web過去エントリ)
下手に中小企業の非正規なんかに就職した日には、大企業の正社員と比べて1/4の給料しかもらえないわけですよ。そりゃ必死になるでしょ。
さらにいうともっとまともな給料のもらえる30大財閥とかだともっと狭き門。
日本なんか話にならないくらいの競争社会なわけですよ。
で、その競争社会に疲れ果てて、「ただ休んでいる」だけの人々が256万7000人にまで達したと。
……韓国の生産年齢人口が3657万人。
その7%が「ただ休んでいる」のです。
ま、働きたくてもまともな給料がもらえないから、なにもしてないって話なんでしょうけどね。
「自分にふさわしい職がないので休むしかないのだ」ってアレ。
まるで両班っすなー。問題は両班と違ってタバコをくゆらしていても収入が入ってくるわけじゃないってことくらいですか。
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