20日、京畿道高陽市一山東区聖石洞の1便も3車線道路で古紙回収用リヤカーを引いていた60代の高齢者が、後を追っていたスポーツ用多目的車(SUV)に突っ込んで死亡した。 事故が発生した時間は午前4時55分頃だった。
明け方や夜間に古紙を回収するために手押し車を引いて出てくる老人たちが交通事故に遭うことが続き、安全対策作りが必要だという声が高まっている。
26日、韓国老人人材開発院の「2023廃止収集老人実態調査」を調べれば、韓国の廃止収集老人は約4万2000人余りに達する。 古紙収集中の交通事故経験率は6.3%で、全体老人歩行者の交通事故経験率0.7%の9倍に達する数値だ。 (中略)
ヘラルド経済は26日、ソウル城東区(ソンドング)と永登浦区(ヨンドゥンポグ)で古紙収集老人たちと同行した。 同日、取材陣が会った古紙回収老人は計7人。 彼らは皆無彩色の服を着ており、そのうち蛍光ベストを着用した人は1人だけだった。
手押し車も安全措置が不十分だった。 古紙回収用リヤカーや手押し車の後面には反射板が付着されておらず、生命の紐とも呼ばれる交通事故防止の夜光ロープ「ダンディバー」バンドもなかった。 ダンディーバーバンドは夜光反射布で製作され、早朝や遅い夕方にも視認性確保に容易だ。 (中略)
「地方自治体で運転者が古紙収集老人をよりよく分別できるように視認性を高めるベストや夜光バンド着用を誘導する方法が先行されなければならない」と話した。 続いて「手押し車を歩行者と見る場合、歩行権の妨害になる可能性があり、直ちに手押し車が歩道に行かなければならないと許容されれば、他の交通手段も歩道移動を許容してほしいという憂慮があるため、現実的に難しい部分がある」と説明した。
(引用ここまで)
楽韓Webでもたまに取り上げている「古紙回収をする高齢者」問題。
先月20日に60代の女性がリアカーを引いていた際に、70代男性が運転しているSUVに追突された亡くなるとの事故がありました。
朝4時の出来事だったそうで。
まあ、リアカーの視認性の悪さは半端じゃないですからね……。
韓国の保険業者のやっているYouTubeチャンネルがあって、車載カメラの映像をいろいろと流しているのですが。
これとかリアカーがどんな感じで道を渡っているのかが分かる好例かなってのがあったのでご覧ください。
横幅がオーバーしているので、法規上リアカーは歩道では引けないとのこと。
リアカーを引いて歩道を歩くと3万ウォンの罰金だそうで。
1日段ボールを回収しても、収入が5000ウォンとかの高齢者にはきつい話ですね。
まあ、そんなわけで今日も車道を歩いて交通の邪魔になっているわけですが。
そんな交通弱者の彼らを救うために「愛のリアカー」がプレゼントされている、なんて記事を紹介したことがありますね。
韓国の高齢者、現金収入を求めて段ボール回収……自治体「リアカーは交通弱者となり危険だ」→「そうだ、軽量リアカーを蛍光塗料で塗って安全な『愛のリヤカー』を作ろう」……そっちかー、そっかー(楽韓Web過去エントリ)
今回の冒頭記事も同様に「反射板のついたベストを着たり、反射板のついたバンドで段ボールを巻いたらいいのでは」みたいなことになっているのですが。
そもそもリアカー引いている状態で蛍光ベストが目に入るかなぁ……ってのと。
社会構造として「リアカーを引いて段ボールを回収する高齢者」の存在があることがおかしいって方向にはどうしてもならないんですね。
まあ、現実的にいるんだから少しでも安全にしたいって考えるのも当然ですが。 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex