金融機関から金を借りた65歳以上の自営業者は負債規模が年間所得の10倍を越えると分析された。 (中略)
キム研究委員がコリアクレジットビューロー(KCB)資料を分析した結果、今年第2四半期末基準で65歳以上自営業借主の総貸出残額は平均4億5千万ウォンであることが分かった。
30代の自営業者の平均(2億3千万ウォン)の約2倍の水準で、自営業者の年齢帯が高いほど総融資残高の規模も増加した。
反面、年間所得の場合、65歳以上の自営業者の平均は4600万ウォンと集計された。
30代自営業者の平均(4200万ウォン)より高いが、40代(5300万ウォン)、50代(5300万ウォン)、60~64歳(4800万ウォン)よりは低い水準だ。
キム研究委員が個人事業者貸出と家計貸出を包括して年所得対比総負債残高比率(LTI)を計算してみた結果、年齢帯が高いほど平均LTIが高くなった。
特に、65歳以上の自営業者のLTI平均は10.2倍で、全体自営業者の平均(8.0倍)を上回った。
(引用ここまで)
1本目の更新は「20代の非正規雇用が42%に及んでいる」「20代人口は減っているのに、むしろ非正規雇用が増えている(正規雇用は減っている)」と、韓国の若者が苦境にあることをエントリで描きましたが。
今度は65歳以降の自営業が苦境にある、とのニュース。
65歳以上で自営業をやっている場合、借入金は平均で4億5000万ウォン(約5000万円 )となっている。
その一方で所得は4600万ウォン。
だいたい、10倍の借金を抱えているわけです。
かつ現在の韓国は内需が萎れていて自営業者を支えるような状況にない。
廃業した自営業者は100万人近く。
韓国で廃業する自営業者が100万人近くに……前年から13.7%増の背景には「もはや韓国の内需は自営業者を支えられないまでにやせ細っている」事実が(楽韓Web過去エントリ)
さらに「自営業がどうにもならないけど、低利の『自営業者向け融資』がおいしいので廃業していない体で副業している」自営業者もいたりします。
韓国の自営業者「廃業したいけど、『自営業者向け融資』が返せないので『廃業していない体』で副業」……不況も極まってんな(楽韓Web過去エントリ)
返済余力がないので、金融機関にとって不良債権化するでしょう。
こう……じわりじわりとスパイラルを下っている感じなんですよね。
韓国では自営業者が全労働者の20%前後。
それが「廃業したくても借金でがんじがらめでどうにもならない」ところまで来ている。どうするんですかね、これ……。
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