ソウル市は65歳以上の廃止収集高齢者に対する安全保険加入を支援すると5日明らかにした。
昨年、韓国老人人材開発院の「廃止収集老人実態調査」によると、廃止収集活動中に22%が負傷した経験があると答え、交通事故経験も6.3%に達した。 高齢者全体の歩行者交通事故の経験率0.7%(2022年)の9倍にのぼる。
ソウル市は古紙収集過程で起きた交通事故傷害による死亡·後遺障害最大500万ウォン、傷害事故診断慰労金10万~50万ウォンを保障することにした。 廃止収集活動中に他人(第3者)の身体や財物損害に対する賠償責任(対人·対物)も最大500万ウォンまで保障する。
ソウル市に住民登録された65歳以上の廃止収集高齢者であれば、別途の加入手続きなしに保障を受けることができる。 (中略)
ソウル市は古紙収集の高齢者が危険な道路ではなく、歩道で通えるように幅1m以下の軽量リヤカー300台を今年12月までに普及する計画だ。 一般的に古紙収集用リヤカーは幅が1mを超え、車道だけで利用可能で、頻繁な交通事故の原因になる。 市は来年も古紙収集の高齢者に軽量リヤカーの普及を続ける予定だ。
保護装備なしに暗い夜の道路の上で働く高齢者たちが、安全事故予防のための夜光ベスト(1558個)、安全帽(1141個)、リヤカー付着照明(871個)なども希望者に限って支給する。
(引用ここまで)
ソウル市が古紙回収している高齢者に保険をかけることに決定。
ソウル市民であり、65歳以上の古紙回収高齢者であれば無条件で加入できる、というかできている。
まあ、いうても最大500万ウォンなのでなにもないよりはマシ、くらいですかね。
それくらい、交通弱者としての存在が際立っているし、かつ保険をかけることができない脆弱層でもあるってことか。
記事によると22%が収集時に怪我をしたことがあり、交通事故は6.3%が経験しているとのこと。
一般的な高齢者の歩行時の交通事故遭遇率が0.7%。
古紙回収の高齢者は9倍の事故遭遇率ってことになるわけか。
まあ、そりゃ保険もかけようよって話になるわな。
で、さらに軽量リアカーを300台用意するとのこと。
先日も書きましたが、幅が1メートルを超えるリアカーは車道を走らなければ(歩かなければ?)いけないと法律で決まっています。
というわけで、今回用意された軽量リアカーは幅1メートルにして歩道を歩けるようにしたそうです。
……ただ、幅1メートルのものでどれだけ段ボールが回収できるんでしょうかね。
無料なのか有料なのかは不明。
それ以外にも蛍光ベスト等も支給するとのこと。
んー。「古紙回収高齢者への支援」だから、ってことなんでしょうね。
以前にピックアップした「愛のリアカー」と同じ取り組み。
韓国の高齢者、現金収入を求めて段ボール回収……自治体「リアカーは交通弱者となり危険だ」→「そうだ、軽量リアカーを蛍光塗料で塗って安全な『愛のリヤカー』を作ろう」……そっちかー、そっかー(楽韓Web過去エントリ)
ただねぇ。
「古紙回収高齢者」は古紙回収がしたいんじゃないし、いいリアカーがほしいわけでもない。
……ちょっとした現金収入がほしいだけなんだよなぁ。
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