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2024年11月

韓国で起きた済州航空機事故、激突したローカライザーは「2020年に台風対策でコンクリートの基礎が作られた」模様……ああ、韓国だからね

「初期にはコンクリートの丘がなかった」…2020年の用役報告書も「壊れやすさの確保」を明示(JTBC・朝鮮語)
国土交通部は今日(31日)、2007年に開港した務安空港のローカライザーに最初からコンクリートの支柱があったと発表しました。

チュ・ジョンワン国土交通部航空政策室長「最初の設計の時も竣工した時も、丘の形のセメント支持台がその中に入っているような形で設置されていました」

しかしJTBC取材の結果、この内容は事実と違いました。

当時、空港工事を管理していたソウル地方航空庁の元高位管理者は「務安空港初期のロカライザーは確かにコンクリートの丘がなかった」と話しました。

続けて「2006年に工事がほとんど進行された状況で視察に行ったが、設計規定により他の所のようにローカライザーだけがありコンクリートの丘はなかった」と説明しました。

コンクリートの丘が作られた経緯については「2020年滑走路補強工事をしながらローカライザーが台風など気象被害で破損することを防ぐために補強作業をする過程で生じたもの」と説明しました。

ところが2020年3月、韓国空港公社が公告した務安空港用役課業内容書にもローカルライザーは壊れやすく設計されなければならないという条件が明示されています。

「装備アンテナや鉄塔、基礎台など計器着陸施設の設計時に壊れやすさ(Frangibility)を考慮して設計しなければならない」ということです。

計器着陸施設の設計は、国内外法など最新の設置基準に従うべきともされています。

ローカライザーの支持台に材料制限がないという内容はどこにも明示されていません。

2020年に再工事用役を公告する時もなかったコンクリート支持台がどのように追加されたのか調査が必要に見えます。
(引用ここまで)


 韓国でニュース専門のケーブルテレビ局であるJTBCが、務安国際空港の済州航空機着陸事故についてスクープを出してます。
 国土交通部長官(大臣に相当)が「務安空港のローカライザーは設置当初からコンクリートで基礎が作られていた」「法律・規程違反ではない」って発言をしていたのですが。

 どうも違うらしい、との話。
 設計当初はちゃんと壊れやすい素材で作られていたのだけれども、2020年に滑走路を補強した際に、ローカライザーもコンクリートの基礎にしたのではないかと。


 開港したのは2007年。その当時は壊れやすい素材だったとの証言。
 なんでも台風対策だとの話ですけどね。

 「壊れやすい素材でローカライザーを作ったら、台風で倒されそうになったのでコンクリートで補強してみた件」

 ……普通だったらないんですが。
 悪いな、ここは韓国なんだ。
 韓国だったら「こういうこと、普通にあるよね」ってなるんですよ。

 三豊百貨店の崩壊事故からこっち、そんなんばっかりですから。
 直近ではセウォル号の沈没事故も同じ構造です。

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済州航空機事故、アメリカの専門家は「やはりあそこに頑丈な構造物があったことはおかしい」「アメリカでは構造物を頑丈にしてはいけないとの規定がある」→ただし、韓国の規定では完全に問題なし。他の空港にも同じような構造物がある模様

<チェジュ航空旅客機事故>米専門家「空港設計多く見たが務安は最悪」…コンクリート構造物に批判(中央日報)
務安(ムアン)国際空港で発生したチェジュ航空事故と関連し、米国の専門家らは空港の設計問題を集中的に指摘した。

ワシントン・ポストが30日に伝えたところによると、元パイロットのダグ・モス氏は同紙に「空港のレイアウトが事故の重要な原因とみられる」と指摘した。彼は「個人的に特異な空港設計をたくさん見たが、今回のものは最悪」と話した。滑走路を完全に平らにするには多くの費用がかかるため滑走路に若干の傾斜があることは珍しくないが、これを考慮しても務安空港は設計上に問題があったという説明だ。

また、専門家らは空港の滑走路の端に設置されたコンクリートの構造物が被害を増やしたという見方を強めている。

航空安全コンサルタントのジョン・コックス氏は同紙に「事故機が滑走路を走る様子を写した動画を見ると、パイロットはある程度コントロール力を維持していたことがわかる。彼らは滑走路に立派に着陸した」と話した。続けて「もしそこに(コンクリートなどの)構造物がなかったならば安全に止まれる十分な空間を確保できたかもしれない」と伝えた。

米非営利団体、航空安全財団のハッサン・シャヒディ会長は同紙に「(空港内の)構造物配置は国際標準により決定される」と指摘した。米連邦航空局(FAA)の規定によると、滑走路近くの構造物は過度に丈夫な素材で作られてはならない。航空機の衝突時に構造物が頑丈であれば被害が大きくなるためだ。
(引用ここまで)


 務安空港での済州航空機事故で、滑走路の延長線上にあった「頑丈なローカライザー」が海外紙で話題になっているとのこと。

 韓国であれを設置する際に──

 「ローカライザー、ここに設置しても平気かね?」
 「滑走路2800メートルあるし、そこから200メートル以上離れている。平気平気」
 「着陸脚出なかった時はどうすんの?」
 「フラップで速度調整できるんじゃね」
 「フラップの油圧死んでたらまずくない?」
 「日航機事故のあとは多重化されてるし平気っしょ」
 「胴体着陸で滑ったらまずいと思うんだけどなぁ」
 「法律にも違反してないし平気だって」

 ……というような話は、おそらく一切出てないです。
 出てても上から2番目までかな。

<チェジュ航空旅客機事故>務安空港設計会社「ローカライザーは安全区域外…制約条件ない」(中央日報)

 韓国国内の規定にはなんら反していない。
 ただ、FAA(アメリカ連邦航空局)の規定では滑走路周辺の構造物は堅牢であってはいけないとする規定があるそうです。


 最初に動画見たときは「あー、進入速度速いけどこのまま滑っていけばなんとかなるか……摩擦で燃料に引火しなければ……ってなんで爆発?」ってなりましたからね。
 まあ、航空業界ではまた話題になるのでしょう。

 サンフランシスコ空港でアシアナ機が事故を起こした際は「韓国人は目上の人間になにかを進言することができない」「サングラスをつけてはどうかすら言えないのだ」って話になったように。
 当時、韓国メディアや韓国政府からは「事故が機長の問題だとするのは(アメリカの)愛国的報道」とか、「サンフランシスコ空港は欠陥空港だ」とか「韓国の航空安全は世界一のレベルにある。NTSBは間違っている。冷静に事故原因を探求すべき」なんて声が上がっていました。
 なお、最終報告書では「機長がオートパイロットに頼り過ぎたために起きた事故」とされました。

 まあ、こうして手痛い教訓を得て航空業界は事故を少なく、起きても被害を最小限にしていく努力が為されるのでしょう。
 あと務安空港には鳥を検知する装置が導入されていないって話も出てて「あー」ってなってます。

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 航空業界の「ミス」に対する対応が描かれている本です。
失敗の科学
マシュー・サイド
ディスカヴァー・トゥエンティワン
2016-12-23

楽韓さん、本日の動向 - 今年もみなさんにお世話になりました。

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 なんだかんだで大晦日まで更新してますね。まあ、後半は2本更新続きでしたが。どうにかなったっぽいので来年からは3本更新に戻れると思います。

 さて、相場は大納会でやや下げたものの、相場は1年を通してはまあ悪くなかったかなと感じます。
 ダウ平均700ドル下げでスタートする最終日とかもう勘弁してくれって感じですけどね。
 オルカンのみの人も、S&P500の人も、NASDAQ100、FANGやSOXLの人もとりあえずお疲れ様でした。
 まあ、明後日からまたがんばりましょう(笑)。来年は医療株の年になる気がしています。それもあってモデルナ買い増し予定。
 大発会は月曜日か。

 2025年の予測なんてのも見ておきましょうかね。半導体と自動車で。



 ま、当たるも八卦当たらぬも八卦です。

ーーーーー

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航空専門家、韓国の航空機事故に対して「滑走路の近くにコンクリートの壁がある空港は見たことがない」「ある理由がまったくない。そこにあるのは犯罪に近い」と発言

<チェジュ航空旅客機事故>英国航空専門家「滑走路のコンクリート外壁、見たことない」(中央日報)
英国の航空安全分野の専門家が179人の命を奪った務安(ムアン)空港惨事に関連し、滑走路の端の壁との衝突が災難の決定的な原因だと指摘した。 (中略)

リアマウント氏は「状況を考慮すると、操縦士はとても立派に飛行機を着陸させた」とし「飛行機がかなり速い速度で移動していたが、地面を滑るように降りてきた」と説明した。ランディングギア(飛行機の車輪)が下りないまま速い速度で前進した事故機は結局、滑走路の外壁と衝突して炎に包まれた。

リアマウント氏は「そのような種類の構造物はそこに置いてはいけない」とし「滑走路から200メートル離れたところに強固な物体があるというのは今までどこにも見たことがない」と話した。務安空港の滑走路の端から外壁までの距離は323メートルだ。 (中略)

リアマウント氏は「(コンクリートの外壁は)そこにある理由が全くない。そこにあるというのは犯罪に近い」とし「信じられないほどぞっとすること」と語った。
(引用ここまで)


 なんか特別な話がないかぎり取り上げない、と言った先から特別な事情が出てきてしまうというね。
 映像を見ても分かるように、速度はかなり出ているものの胴体着陸自体はすんなりといっています。
 フラップなりリバーサーなりで減速できていれば……と思ったのですが。



 なにかに激突した結果、炎上しているのが分かります。
 Googleマップでチェックしたところ、こっちの南側っぽいかな。

スクリーンショット 2024-12-30 23.39.42.png
(画像引用元・Googleマップ

 まあ、南側も北側もこんな感じでブロック塀で覆われています。
 あまり見たことがないですね。少なくとも空港周りでは。羽田とかは金網っぽいもので囲われていたような。


 専門家の話でも「なぜこんなところにコンクリートの壁があるのか」と疑問を呈しています。
 ……なんでですかね。
 一度くらいは「オーバーランした時にこの壁は危険なのでは」って話、出たと思うのですが。

 理由としては「北朝鮮対策」くらいかなぁ……と思ったのですが、務安国際空港があるのは全羅南道の黄海側。
 けっこうなド田舎です。
 さすがにここでそんなことを警戒する理由もないと感じますが。

 あ、それと空港ロビー内に遺族用のテントが設置されてる模様です。

スクリーンショット 2024-12-30 23.54.38.png
(引用元・The Peninsulaの記事からスクリーンキャプチャ)

 毎度思うのですがなんで近隣のホテル確保じゃなくてテントを設置するのだろう。

【追伸】
 ブロック塀に衝突したのではなく、アンテナを保持するための構造物があり、そちらにぶつかったとのことです。
 記事にあるSky Newsで語られている動画もあったのでそちらもどうぞ。



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韓国憲法裁判官「6人じゃ大統領弾劾審理ってできないのでは?」と言い出して弾劾審判が塩漬けに……4月にはさらに2人が定年退任で4人になってしまい、さらに審理不可能な事態に……こうした事態の対応は憲法に記されていないので塩漬けのまま?

韓国憲法裁判官の一人「6人での決定は不可能」…このままでは弾劾審判終わらない(中央日報)
6人体制で運営されている憲法裁判所が尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領に続いて韓悳洙(ハン・ドクス)大統領権限代行首相の弾劾審判まで全10件の弾劾審判を同時に進める事態に直面した。こうした中、6人の裁判官のうち一人は「6人全員一致議決は不可能」という立場であることが確認され、崔相穆(チェ・サンモク)「代行の代行」経済副首相が3人の裁判官を任命しない場合、尹大統領弾劾審判の結論を出せないまま「憲法裁の時間」がひたすら長くなるという見方が出ている。さらに来年4月18日に文炯培(ムン・ヒョンベ)裁判官、李美善(イ・ミソン)裁判官までが任期満了で退任すれば、憲法裁には4人の裁判官だけが残り、憲政史上初めて「植物憲法裁」に転落する。 (中略)

あ事件は山積しているが、憲法裁は非常事態を迎えている。国会が選出すべき憲法裁判官3人を国会が長期間放置し、憲法裁は機能まひ直前の10月14日、「裁判官7人以上で事件を審理する」(23条1項)という憲裁法規定効力を自ら停止しながら審理機能はかろうじて維持した。「便宜主義方式」(ハン・サンヒ建国大ロースクール教授)という批判もあったが、「苦肉の策」(裁判所関係者)という評価が多かった。

しかしこれは審理定足数に関する決定にすぎず、「終局審理(議決定足数)は6人以上の賛成がなければならない」(憲裁法23条2項)という規定まで適用されるかは不明だった。理論的には現6人の裁判官全員一致で罷免・違憲など主要決定が可能という解釈も出たが、憲法裁はその間6人で終局審理が可能かについて「議論中」とだけ明らかにした。

ところが最近、憲法裁内部で「裁判官のうち一人は『6人だけで事件を終結させるのは不可能』という立場」という話が出てきた。この裁判官は「憲法は裁判官9人を大統領・大法院(最高裁)長・国会が各3人ずつ指名するが、国会指名の3人が満たせていない状況で残りの6人が最終決定を出せば民主的正当性がない」という趣旨を他の裁判官に明らかにしたという。

仮に裁判官が現在のような立場を維持する場合、現6人の体制では尹大統領弾劾審判をはじめとするすべての事件の結論を出せなくなる。ソウル市立大ロースクールのキム・テファン教授は「6人体制だから決定できないという規定はない」としながらも「ただ、6人が審理して6人が賛成するのと9人全員合議体で6人以上が賛成することに対する規範力は異なって受け入れられるという懸念もある」と話した。 (中略)

与野党が裁判官任命膠着状態を来年4月18日まで継続する場合、憲法裁ではすべての機能が停止する最悪の状況を迎える。文炯培憲法裁判所長権限代行と李美善裁判官が退任して4人体制になるからだ。この場合、尹大統領弾劾審判を含むすべての事件の審理がオールストップする。

文・李裁判官の後任は大統領が推薦するが、大統領の職務停止状態で大統領権限代行が推薦できるかも不透明だ。憲法裁憲法研究部長だったキム・スンデ元釜山大ロースクール教授は「4人体制になれば憲法裁では対応できない瞬間を迎える」とし「国会が譲歩しようと憲法裁が決断を下そうと、最悪の事態が訪れる前に憲法裁のまひを防がなければいけない」と話した。
(引用ここまで)


 ユン大統領、並びにハン・ドクス国務総理の弾劾について、憲法裁判所の問題がクローズアップされるようになってきました。
 本来、憲法裁判所は9人で構成されます。
 大統領からの推薦で3人。
 国会からの推薦で3人。
 大法院(最高裁に相当)からの推薦で3人と規定されています。

 このうち、国会からの推薦分3人が延々と与野党間の政争によって指名されていません。
 本来であれば与野党がひとりずつ推薦し、もうひとりは協議の結果で推薦する者が決まるという方式でこれまで決定されてきました。

 ところが野党・共に民主党は「我々がふたり分を決定する」と言い出して、延々と空席が続いてきました。
 さらにユン大統領への弾劾案が成立してからは「我々が圧倒的多数なのだから、3人分を決めさせろ」とごり押ししているのですね。
 それに対してハン・ドクス国務総理(前大統領代理)が「与野党の協議を通してほしい」としたところ弾劾されたわけです。
 いろいろと理由をつけていますが、「早急に(与野党協議抜きで)憲法裁判官を決定して、ユン大統領弾劾成立に向けて憲法裁判所を正常化したい」からハン・ドクスは弾劾されたと考えて間違いありません。


 このままでは6人で大統領弾劾を審理せざるを得ず、パク・クネ大統領(当時)の弾劾審理の時の8人だった時以上に「審理に公平性を欠くのでは」との危惧が拡がっていました。
 そこに今回、憲法裁判官のひとりから「6人では審理を終了させることはできない」と言い出した……と。

 さすがに6人での審理は原則を損ないすぎている、と判断しましたか。
 弾劾審理に際しての原則は「7人以上で審理し、6人以上が賛成した場合に成立する」と規定されています。
 ところが現状では6人全員の賛成でなければ弾劾成立が見込めない。
 まあ、実際に審理すれば全員が賛成せざるを得ないくらいにユン・ソンニョル大統領の戒厳令発令は違憲の疑いが濃いものですが。
 それ以前の問題が存在している、と指摘していると。

 さらに4月には定年でふたりの憲法裁判官が退任予定。
 このふたりは大統領による推薦だったので、大統領代理の代理であるチェ・サンモク副首相兼企画財政部長官が推薦して補充する必要があるのですが。
 そもそも「大統領代理の代理」にそんな権限を任せていいのか、との疑念がありまして。

 こうした状況下での規程をなにも憲法に定めていないので「あわわわわわ」となっているのが現状。
 韓国人はよく「日本はマニュアルにがんじがらめだ。我々韓国人は柔軟に物事を進めるのでマニュアルなどに縛られない」とか言い出すことがあるのですけどね。
 「国家運営のマニュアル」である憲法が欠陥を抱えたままだったってのは大笑いです。

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