共に民主党のイ·ジェミョン代表は14日、尹錫悦大統領弾劾訴追案が可決された後「国民の皆さんがこの国の主人であることを証明している」として「第1次戦の勝利を祝い、感謝申し上げる」と話した。
イ代表は同日、国会本会議を終えて汝矣島の集会現場を訪問し、壇上に上がってこのように話した。
イ代表は「しかし国民の皆さん、やっと小さな山一つを越えただけ」とし「私たちの前にさらに大きくて険しい山が待っている」と話した。 彼は「私たちが今日しばらくこのように私たちの勝利を祝うが、彼らは国民が主人である国を否定し、絶えずに再び自分たちが支配する国に戻ろうと画策している」として「私たちが力を合わせて彼らの反撃を防ぎ、究極的勝利に向かって互いに手を握り共に進まなければならないのではないか」と話した。
(引用ここまで)
さて、弾劾決議案が国会で成立し、憲法裁でも認められる確率が99%超。
なにしろ大統領が国会になにもいわずに戒厳令を発令するってのは現行憲法ではどう見ても違憲。さらに国会閉鎖を命じたのも違憲。
憲法裁判所はこれらの違憲行為が罷免に値すると判断せざるを得ません。
では、「次の大統領は誰なんだ」、そして「どのような人物なのだ」って話になりますね。
それこそが李在明、イ・ジェミョン。
まず、プロフィールを紹介しておきましょう。
貧しい家に生まれ、小卒で少年工として工場で勤務し、働きながら中卒、高卒の資格を取り、大学に進学。さらには司法試験に合格して弁護士資格を持っています。
兵役は少年工時代に負った左腕の傷で障害ありとして免除されています。
5代前のノ・ムヒョンにも似た「成り上がり」のプロフィールを背負っています。
韓国人が大好きな「貧しいけれども、本人の努力で成功した」パターン。
……ですが、気性がアレすぎます。
本人がかつて語った少年工時代のエピソードがこちら。
「(女子の)髪の端をつかんでしつけを直してやり、昼休みには力の弱そうに見える同僚に向けて食事用のトレーを取って投げるという蛮行をやっていたので、工場内ではある程度の立場を占めるようになっていた」
(引用ここまで)
これをあたかも成功譚として語っていたのですね。
2006年、本人のブログで書かれた「我が生涯」的なかなり長い自伝で書かれていたものです。
基本、こうした人物です。
いくつかエピソードを箇条書きに羅列していきますか。
・実兄を「心の病院」に強制入院させたことがある。
・強制入院の件を知事選挙中に指摘され、「そんなことはやっていない」と嘘をついた。
・その嘘で公職選挙法違反に問われてものの、なぜか大法院(最高裁)で有罪が覆ってぎりぎりセーフ。
・その無罪を主張した裁判長は後にイ・ジェミョンが主導した不動産開発プロジェクト(テジャンドン開発不正)の企業に顧問に天下り。
・現在、7つの罪で4つの裁判にかけられている。
・1テジャンドン開発不正 背任 / 利害衝突防止法違反
・2ウィレ新都市開発不正 旧腐敗防止法違反
・3ペクキョンドン開発不正 背任
・4城南FC違法後援金 第三者供賄 / 犯罪収益隠匿
・5偽証教唆 (2020年の公職選挙法違反裁判での)偽証教唆
(地裁判決:無罪)
・6公職選挙法違反 虚偽事実公表(2020年判決のものとは別)
(地裁判決:懲役1年執行猶予2年)
・7北朝鮮違法送金 第三者供賄 / 外為取引法違反 / 南北交流協力法違反
・この裁判について逮捕状が発行されて国会に逮捕許諾が求められた際、数十人規模で造反票が出て逮捕許諾が出てしまう。
・ただし、裁判所が逮捕を認めず、収監されず。これまたぎりぎりセーフ。
・上記の造反議員が大量にいたことで今年4月の総選挙では自分の派閥にしか公認を出さず、徹底的に非ミョン派(非イ・ジェミョン派)を粛清した。
・甥がつきあっていた女性とその母を×した際の刑事弁護人になった。
・その後、その件を「デート暴力」と矮小化した。
・そもそも国会議員になる前に前科4犯(飲酒運転を含む)。
・上記の不動産開発疑惑等で関係者が5人ほど「極端な選択」で亡くなっている。
・こうしたエピソードを満載した「グッバイ、李在明」との書籍に発禁処分を申請したことがある。
●経済政策関連
・典型的な「大きな政府主義」
・前回の大統領選挙ではベーシックインカムを提唱。
・なお、年100万ウォンというしょぼさで失笑を買った。
・「低所得者に低利率でお金を貸さない銀行は正義ではない」との発言あり。
うわ、長くなっちゃったな。外交方針や対日発言も書こうかと思ったのですが、それはまた次回に。
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