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2024年12月

戒厳令を出したユン大統領(職務停止中)の支持率、なぜか40%を突破してしまう……さすがに弾劾29連発はやりすぎだったか

ユン大統領支持率40%突破…非常戒厳以後初めて(韓国経済新聞・朝鮮語)
国会弾劾訴追案の可決で大統領の職務が停止したユン・ソンニョル(大統領)の支持率が40%台を突破したという世論調査の結果が5日、公表された。 昨年12月3日にあった非常戒厳事態以後に実施された世論調査(中央選挙世論調査審議委員会公表基準)で尹大統領支持率が40%台に進入したのは今回が初めてだ。

韓国世論評判研究所(KOPRA)がアジアトゥデイの依頼で今月3〜4日、全国の満18歳以上の男女1000人にユン大統領を支持するかどうかを尋ね、同日発表した結果によると、尹大統領を「非常に支持する」(31%)、「やや支持する」(9%)とした回答者は40%だった。 「全く支持しない」(56%)、「やや支持しない」(4%)と答えた回答者は60%だった。 「よく分からない」は1%だった。

年齢別に見れば肯定評価は10〜20代37%、30代36%、40代26%、50代39%、60代40%、70代61%と現れた。 否定評価は10〜20代60%、30代63%、40代74%、50代61%、60代59%、70代38%と集計された。 (中略)

政党支持率調査では、共に民主党39%、国民の力36%、祖国革新党7%、改革新党2%、進歩党1%、その他政党3%、無党派層10%、よく分からない1%だった。
(引用ここまで)


 ユン大統領(職務停止中)への支持率が40%を突破しました。
 戒厳令発令直前が20%前後だったので、だいたい倍にまで増えましたね。
 ……えーっと。
 まあ、要するに野党・共に民主党がやりすぎたんですよ。

 保守性向のある人々が「戒厳令はやりすぎだ……」ってなっていたのが「いや、共に民主党がやりすぎだわ」って転じてきた感じです。
 イ・ジェミョンの事件を担当した検事にも弾劾。
 大統領代行にも弾劾。
 結果、弾劾29連発までやってきたわけで。


 党支持率については共に民主党が39%、国民の力が36%。もうほぼ横並び。
 この党支持率は直近の他の調査とほぼ同じなので、政権支持率もあるていどの精度はあるんでしょうね……。

 次期大統領については「国民の力からの候補」「共に民主党からの候補」で別になっているのであまり参考になる数字ではないですかね。
 共に民主党内の支持率見てみると、イ・ジェミョン(党内43%)の次がキム・ドンヨン京畿道知事(ムン・ジェイン政権時代の企画財政部長官)で党内9%。
 共に民主党からについてはイ・ジェミョンで確定かな。

 司法リスクもなんとか潜り抜けて、逮捕状発行の決議案では造反者が出たほどの党内闘争も公認を操ることで勝利して。
 あと数ヶ月後には「イ・ジェミョン大統領爆誕」……か。
 楽韓Webのネタ的にはよいのだけども、東アジア情勢的には本当によろしくないんだよなぁ。

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韓国の次期大統領優良候補であるイ・ジェミョン、就任後の外交を予想してみよう。「GSOMIA破棄」「在韓米軍撤退」も?

憲法裁判官明日就任…弾劾審判加速されるか(SBS・朝鮮語)
二人の裁判官が任命され、6人体制で審判を宣告することが正当かどうかについての論議は静まる見通しです。

憲法裁判所法は7人以上の憲法裁判官が出席して事件を審理し、このうち6人以上が賛成してこそ弾劾を決めることができると規定していますが、パク・クネ元大統領の弾劾を決めた時にも裁判官が8人いただけに、憲法裁がこれ以上この条項を考慮しなくても済むのです。

このため、ユン大統領やハン・ドクス首相などに対する弾劾審判にも拍車がかかるものとみられます。

ただ、マ・ウンヒョク裁判官候補者に対する任命保留論議は憲法裁判所でも続くものとみられます。 (中略)

憲法裁は文亨培所長権限代行と李美善裁判官が退任する来年4月18日以前にユン大統領弾劾事件の審判を終える方針だということです。
(引用ここまで)


 韓国の憲法裁判所が8人体制になり、弾劾審判の審理を急いでいます。
 記事によると4月にふたりの憲法裁判官が定年退任する前に結論を出すとのことで。

 4月に結論が出るとなると、イ・ジェミョンの公職選挙法違反についての判決はまだ高裁判決が出るかどうかといったところ。
 イ・ジェミョンが大統領になるのが早いか、それともユン・ソンニョルが弾劾に対してごねにごねてイ・ジェミョンに有罪判決が出るのが早いかのマッチレースが繰り広げられていましたが。
 どうやらイ・ジェミョンがその命運を(今回も)保ちそうです。

 というわけでこのエントリではイ・ジェミョンが外交的にやりそうなことをつらつらと予想してみましょう。
 具体例については「当たるも八卦当たらぬも八卦」くらいに思ってください。
 そうした傾向がある人物だ、との理解していただければ幸いです。


1)GSOMIA破棄
 韓国の為政者がまず最初にやるべきことは前任者、あるいはそれよりも前の為政者がやったことをひっくり返すことです。
 易姓革命ですね。
 ムン・ジェイン大統領がイ・ミョンバクやパク・クネの主導してきた政策を覆したように。
 具体例でいえばイ・ミョンバク政権で主導してきた基礎科学研究院をほぼ潰したり、パク・クネ政権時代に日本と合意した「問題は完全かつ不可逆にかいけつされた」とする「2015年 日韓合意」を覆すなどしてきました。

 その一方で必要なのはかつての為政者ができなかったことを達成すること、あるいはそれを大きく超えることです。
 「以前の為政者よりも徳がある」ことを見せるために必要な儀式ですね。
 それを考えると対日政策としてGSOMIA破棄は充分にあり得ます。
 ムン・ジェイン政権では破棄宣言をした後に、アメリカから「おまえはバカなのか?」くらいの扱い、圧力を受けて渋々撤回した経緯があります。

 韓国左派は米韓同盟はもちろんのこと、日米韓の防衛協力に対して特に反感を抱いています。
 イ・ジェミョン自身も前回の大統領選の最中に「日本は信用できる完全な友好国だろうか(いや違う)」と述べています。
 2016年には「日本は敵対国」とも述べていますね。  日韓間における防衛協力の象徴はGSOMIAであり、それを破棄することは支持層に対してのアピールにもちょうどいい案件であり、ムン・ジェインが失敗したことを「成し遂げてみせる」となる可能性があると見ています。

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2)在韓米軍撤退への合意
 そもそもトランプ次期大統領は在韓米軍を削減、できることなら撤退したくてしかたがなかったことは既報です。
 第1次政権では周囲の閣僚から「まだ早い」「せめて2期になってから」と説得されて本格的な言明を避けていました。
 マーク・エスパー元国防長官は回顧録で以下のように述べています。

「2期目」に在韓米軍撤退 トランプ氏固執と高官回顧(産経新聞)

 現状、閣僚に指名予定されている人物で在韓米軍撤退を妨げるメンツはいないように見えます。
 説得できるとしたら国防次官に指名予定のエルブリッジ・コルビー氏くらいかなぁ。

 そこに反米大統領であるイ・ジェミョンがさっそうと登場するわけです。
 うん、まあ……米韓で同意できちゃうね。
 トランプ第1期はアメリカ議会から歯止めがありましたが、現在は共和党が多数派となっているので議会からもストップはかからないでしょう。

 そして韓国の左派にとっても在韓米軍を撤退させることは念願ともいえます。
 ムン・ジェイン元大統領の外交安保メンターであったムン・ジョンインは「韓国の大統領が出ていけと言えば、米軍は出ていかなければならない」とまで発言したことがあるほど。
 イ・ジェミョンは反米度でムン・ジェインを超えるために在韓米軍撤退に同意することでしょう。
 韓国左派は熱狂するでしょうけどね。一時的には。
 在韓米軍については削減で済めばいいなぁ……とは思っています。

 あとはまあ「全方位外交」を標榜してどこからも相手されなくなる、とかがあり得ます。
 基本、イ・ジェミョンについては「でっかいムン・ジェイン」と考えてくれればよいですかね。
 反米、反日意識が5割増しになったと思ってもらえればだいたい当たらずとも遠からずってところです。

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韓国人「このままでは現政権はもちろん、次期政権も外交的に疎外されてしまう。コリア・パッシングの時代がふたたび来るのだ」……あ、それ大正解です

【コラム】進む道失った韓国外交(中央日報)
「コリア・パッシング」問題が再びふくらんでいる。これは韓国が外交舞台で疎外され不利益を受けることを指す言葉だ。昨年12月3日の非常戒厳事態後にコリア・パッシングに対する不安感は内外で大きく広がっている。それもそのはずで、韓悳洙(ハン・ドクス)大統領代行まで弾劾訴追され、崔相穆(チェ・サンモク)経済副首相兼企画財政部長官が代行を引き継ぐ未曾有の状況を迎えているためだ。外信はこれまで「だれが韓国で軍を統帥するのか、だれがコントロールタワーのトップにいるのか不安定だ」という報道を何回も出した。米国戦略国際問題研究所(CSIS)のビクター・チャ氏も「トランプ氏の大統領就任後に朝米会談が開かれる場合、韓国の(実質的な)政権がないならばかなり厳しい状況に直面するだろう」と話した。 (中略)

しかし文在寅政権初期のコリア・パッシングは今回とは性格が大きく異なる。その原因が北朝鮮政策をめぐる対立だったためだ。歴史的に見るとコリア・パッシングは大きく2種類に分けられる。まず、われわれの無能による疎外だ。旧韓末の韓国の状況がそうだった。冷戦時代の北朝鮮政策が米国に大きく依存したのも韓国の対外影響力が不足していたためだ。2番目は強大国との対立により望んでいなのに疎外されることだ。文在寅政権初期の状況がこれに当たる。現在のコリア・パッシングはおそらく前者に当たるだろう。尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が状況をひっくり返したためだ。先月16日にトランプ氏の大統領当選後初めての記者会見でこうした懸念は現実として現れた。韓半島(朝鮮半島)周辺強大国との首脳外交を予告しながらロシア、中国、日本、北朝鮮などと違い韓国には言及すらしなかった。

こうしたコリア・パッシングを防ぐためにトランプ政権に刻印させなければならないことは大きく2種類だ。最初に、北朝鮮問題と関連して韓国政府が排除されてはならないという点だ。2番目に、トランプ政権の最大の懸案のひとつである中国牽制に向けては韓米同盟、韓米日協力が必須ということだ。同盟の戦略的価値を強調しなければならないということだ。 (中略)

現状は第1次トランプ政権当時とは違う。当時はトランプ大統領が議会と共和党を完全に掌握できておらず、初の任期をむかえる慎重さから政策を強く押し進めなかった。しかし今回はビクター・チャ氏の言葉通り、就任から100時間以内に重要な政策があふれる可能性が大きい。これにもかかわらず、韓国政府は借りてきた猫のような身分になる公算が大きい。その代価を次期政権が支払わなくてはならないのは問うまでもない。
(引用ここまで)


 昨日、「日米の外相が相次いで韓国を訪問するのは、ぐだぐだになっている現政権を支持することを内外に知らしめるため」とのエントリを書きました。
 わざわざ外相が韓国現地に訪問して「外交関係は問題ない」との態度を示さないともたないレベルにまできている、と判断されたってことなのでしょう。

 まあ、現政権に対応するのはそれでいいとして。
 いや、よくはないけども日米としてできるのは最大ここまでですから、もうこれ以上はどうしようもないので。

 問題は2週間後にトランプ政権になった後、絶対的な外交空白が生まれるであろうこと。
 少なくとも次の大統領が選ばれるまで、悪い意味で「凪」でしょうからね。
 冒頭のコラムでは「コリア・パッシングがまたひどくなるのでは」と危惧していますが。
 まあ、そりゃスルーされるでしょうよ。


 そして最大の問題は弾劾が憲法裁判所で成立してイ・ジェミョンが大統領になった後、ですよ。
 現状、憲法裁判所はえらい勢いで弾劾の審理を急いでいます。
 国会は弾劾案について「内乱罪に相当する」との主張を撤回しました。

韓国国会「尹大統領の弾劾事由から内乱罪を外します」→尹大統領側「内乱罪が成立しないのなら弾劾訴追そのものが誤り」(朝鮮日報)

 これはテクニカルにいえば「内乱罪にまで審理内容が波及すると時間がかかるだろうから、戒厳令発令だけで審理をお願いします」ってことですね。
 そして憲法裁判官は8人になったので審理、協議も可能になったと判断することでしょう。
 パク・クネの弾劾については8人で審理でしたから。前例主義からいっても「8人なら問題ない」となることでしょう。
 そして、4月にふたりが定年退任するよりも前に、弾劾決定が行われる可能性も大きい。

 現状のままなら公職選挙法違反の判決が出る前に、弾劾決定の判断が下されることでしょう。
 つまり、遅くとも5月頃に「イ・ジェミョン大統領」が誕生します。
 イ・ジェミョンは自らの反日反米指向を隠したことがないので、韓国の外交はえらいことになります。
 米韓首脳会談がトランプ−イ・ジェミョン会談になるとか胸が高鳴りますわ。不安で。

 一方で反日もひどいことになるでしょう。
 ムン・ジェイン政権時代の5割増しで済めば御の字。
 次のエントリで「イ・ジェミョン政権下で予測される3つの反日」を書いてみるつもりなのですが、「これくらいで終わればいいなぁ」ってなってます。

 結果として、日本からもアメリカからもヨーロッパからもスルーされ、「ムン・ジェイン政権時代の5割増しで無視される」ことになるでしょうね。
 冒頭コラムが危惧するように「コリア・パッシング」は成立しますよ。おそらく5年に渡って。

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楽韓さん、本日の動向 - 劇場版イデオンがYouTubeで全編見れるだって?

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 劇場版イデオン接触編・発動編がYouTubeで見られるっていう。
 なんていう時代なのか。画質は480Pですけどね。

 今日までなのでこの歴史的作品を見たことがない人は是非。
 初代を含めた富野ガンダムもだけど、大人になってから見るといろいろと違って見えてきます。

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 スマイルセール 初売り3日目。
 なんかいろいろ雑多にピックアップします。
 それ以外でも下のバナー経由で買い物をしてもらえると、楽韓Webに小銭が入ります。

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 ちょっとサプリメントの類いも行っておきましょう。
 いつものルテイン。加齢性黄斑変性症予防にエビデンスあり。疲れ目等あるなら一瓶くらいから試してみるのよいと思いますよ。

 

 あと飲んでいるもののセールがないのですがビタミンDは1000〜2000IUくらいは飲んだほうがいいかなって気がしています。25μg=1000IUですね。
 最近、あすけんで「足りない」とされているのでカリウム錠剤を飲みはじめました。
 「ナトリウムを排出してくれる」ってことなのですが……まあ、年末くらいからなのであまり効果はないかも。ただ、Apple Watchのバンドがひとつ減ったのでむくみが取れてる可能性はあり(単に痩せただけの可能性も)。



 あとカルマグはなんか適当にメーカーをローテーションして取ってます。
 普通の生活しているとカルシウムはちょい足りない感じなので就寝前に。DHCのがセールになってますね。



 それほど奇天烈なものは飲まずにベーシックなものばかりですかね。

 あ、それとアレジオン20の72錠が5000円ちょい。これは強烈に安い。
 ジェネリック市販薬とほぼ同じレベル。もう用意しておいたほうがいい人もいるでしょう。
 ついでにAmazonのフェキソフェナジン(アレグラジェネリック)も安いのでこのレベルでよい人はこちらも。60錠、30日分が800円。安っ。




 個人的に折りたためるテントと畳める簡易トイレ(通常時は踏み台としても使用可能)を買っておきました。実家の庭だったら展開できるか。
 無駄になることを祈りつつ。




 あとダイエットの共である難消化性デキストリン(食物繊維)とノンオイルツナを置いておこう。
 デキストリンあるなしでだいぶダイエットの効果、違ってたと思います。
 ノンオイルツナ1缶116円は最近ではホントに安い。あすけんやるとノンオイルツナ缶のありがたさが身に沁みます。



【PR】Kindle Unlimitedが3ヶ月99円のキャンペーン中!

 KADOKAWAのニューイヤーセールからまた何点か。

KADOKAWA ニューイヤーセール会場

 ゆうきまさみ+とり・みきの土曜ワイド殺人事件が2冊とも55円。
 ガルディーンのノリが好きな人はいけるはず。




 「アンゴルモア 元寇合戦記」が3巻まで55円、以降全巻55%オフかな。
 続編の博多編は8巻まで55%オフ。元寇を扱った歴史物ではありますが、まあフィクションですので。




 「没落予定なので、鍛冶職人を目指す」が2巻まで68円、5巻まで半額。これはあまりハマらなかったなー。
 そこそこ読めるのは間違いないですが。



 そういえば早川のセールまだやってた。「ファスト&スロー」は人がどのようにして意思決定プロセスを行っているかについて書かれたもの。行動経済学の理論的創始者。
 ポランニーの影響を感じるのだけどもどこがどうとは言い表しがたい。システム1の考えかたは本来の意味での暗黙知に近いと思うのだけども。
 こちらもノーベル経済学賞受賞者の著書ですね。

ファスト&スロー (上)
村井 章子
早川書房
2012-12-28


 あと双葉社のセールからは「うちのメイドがウザすぎる!」が3巻まで33円。画力すごいっすよ。おっさんもちゃんと描けている。

双葉社33円セール対象タイトル一覧



 インド料理の食べはじめは御徒町で微妙な時間にごはんになってしまったので、駅前のディップパレスで。
 パクチーサラダ、チャナマサラドライ(ひよこ豆のドライカレー)、ロティをバターなしにしてもらって2枚。チェーン店なのですが、それなりのクオリティ。

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 ディップパレスは第1候補ではないけど、「まあここでもよいか」ってなれるお店ではありますね。

 今日のKindle日替りセールからのピックアップこちら。