災難安全法によると、災難は自然災難と社会災難に区分される。 シンクホールは「崩壊」事故であるため社会災難であり人災に該当する。 後進国ではシンクホールが天災に変わる。 したがって、責任者も防止対策もないため、絶えずシンクホール現象が繰り返されるのだ。 (中略)
釜山市でも大小のシンクホールが発生し、市民が不安に苦しんだ。 2023年、万徳地下道路(トンネル)でシンクホールが発生したが、釜山市は事故原因をまともに分析せずにそのまま覆った。 江西区鳴旨(カンソグ·ミョンジ)などで発生したシンクホールも適当に見過ごした。 原因分析がなかったため、当然対策が講じられなかった。 2024年に沙上~下端線の地下鉄工事区間で11件のシンクホールが発生したが、釜山市は分析過程で決定的な原因を明らかにできず、単に工法変更、優秀ボックス不良、遮水壁不良などを原因として提示した。
核心的な質問はこれだった。 トラック2台が埋め込まれたシンクホール空間を占めていた土はどこに行ったのかだ。 釜山市は問題を複雑にして正確な原因を明らかにできなければ、誰も責任を負わないと考えただろう。 結局、対策も立てられなかった。 典型的な後進国型災害対応方式だ。 (中略)
釜山市は地下安全特別法に基づき、シンクホール発生の危険性を減らさなければならない。 人災を覆い隠そうとする釜山市の後進行政の代わりに、たとえ天災でも人災の要素を探して制度改善をする先進行政が必要だ。
(引用ここまで)
ロッテワールドタワーの工事があった頃、周辺にいくつものシンクホールが生じて話題になりました。
当時、ソウル市は「道路陥没であってシンクホールではない」とか言い出してて「ニュースピークかな?」となったものでした。
ソウル市が「地下鉄工事で生じた穴はシンクホールではない、ただの道路陥没だ」と主張をはじめる(楽韓Web過去エントリ)
このシンクホール連発の理由はソウルメトロのトンネルに土砂が流れ込み、泥水となっていったためだった、とのこと。
冒頭記事の筆者も原因究明を行ったのだそうです。
まあ、それでもソウル市にはぼこぼこ穴がいつも空いてますけどね。
地下鉄由来のシンクホールは少なくなったのかな。
で、その著者が「釜山市はシンクホール発生の原因究明をせずに埋め戻しているだけだ!」って糾弾しているのですが。
……発生原因を突き止めたら大変だよ?
だって対策しなくちゃいけませんからね。
ソウル市だったらまだなんとかそうした予算も計上できるのでしょうけども。
釜山市なんて消滅危惧都市ですから。
去年に「人口減注意」から「消滅リスクあり」になりました。
韓国メディア「これがプロ野球チームのある都市なのか?」……韓国第2の都市であるはずの釜山が「消滅危機」に陥る(楽韓Web過去エントリ)
人口流出が続いててソウルへの供給源にしかなっていないんですよ。
シンクホール発生原因なんか調べてしまって、それが構造的なものだったら大ダメージですからね。
埋め戻すだけなのはある意味、賢いのではないですか。少なくとも穴を放置しているわけではないのですから。
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