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2025年01月

韓国メディア「米日首脳会談で日本はトランプに1兆ドルの贈り物をした」……ええっと、注目点そこなんだ?

日本、トランプ氏に贈り物…「日本製鉄、USスチール所有の代わりに投資」(毎日経済・朝鮮語)
ドナルド・トランプ米大統領が日本の石破茂首相との初の首脳会談で、日本製鉄が米国鉄鋼企業のUSスチールを買収して所有する代わりに、大規模な投資に乗り出すことにしたと明らかにした。

石破首相はこれと共に日本企業の対米投資規模を1兆ドルに増やし、米アラスカ州送油管建設方案を議論するなどトランプ大統領に「贈り物包み」を抱かせた。

トランプ大統領は7日(現地時間)、ホワイトハウスで石破首相との会談後に行った記者会見で、前任のバイデン政権も認めず、自分も反対してきた日本製鉄のUSスチール買収と関連し、企業が新しい合意をしたと発表した。

彼は「日本製鉄がUSスチールを買収して所有する代わりに、USスチールに大規模に投資することにした」とし、「自分が来週、日本製鉄側に会って交渉を仲裁する計画だ」と明らかにした。 トランプ大統領は「私はUSスチールが買収されることを望んでいなかったが、投資は愛する」とし、新しい合意に対して「私は大丈夫だ」と話した。 (中略)

石破首相はトランプ大統領に贈り物を抱かせるために努力した跡が歴然だった。 トランプ大統領は同日も、米国が日本との交易で1000億ドルを超える貿易赤字を記録していると不満を示した。

まず、防衛費支出を2027年までにトランプ政権1期目の時より2倍に増やすことを約束し、対米投資と米国産液化天然ガス(LNG)輸入を拡大することにした。

石破首相はこの日、日本の対米投資規模を1兆ドルに増やすことにし、両国が人工知能(AI)と半導体など先端技術産業協力を拡大することにしたと説明した。

彼はまた、米国産LNG輸入を「相互互恵的な方式」に増やすために協力することにし、バイオエタノールとアンモニアなど他の資源も「適当な価格」で購買する意向があると明らかにした。
(引用ここまで)


 日米首脳会談が終わりまして。
 意外と……といってはなんですが、和やかなムードが漂ってます。
 いまだに故安倍総理の影響力があったってことか。昭恵さんの口添えもあったかもしれませんね。



 安保関係についても確認が行われていますし、台湾海峡関連、北朝鮮の非核化についても言及あり。
 アメリカ産LNGを確保することができました。
 日本からは対米投資を1兆ドルクラスまで引き上げるとしていますが、まあ自動車を中心とするならさくっといけてしまうのでは。
 1年でやるとかじゃないでしょうし。「総額1兆ドル」ですからね。

 100点満点ではないにしても相手がトランプってことを考えれば90点以上、93、4点くらいはつけてもいいんじゃないですかね。
 ……まあ、安倍さんがいてくれたらなぁとはちょっと思いますが。


 個人的にはLNG輸入に目処がついたことは大成功だったと感じます。
 インドネシア産をはじめとした世界中の天然ガスにヨーロッパ各国が食指を伸ばしている状況で、長期契約も危うい可能性がある中で本当にうまく振る舞えたんじゃないでしょうか。
 それなのになぜかトランプ大喜びっていう。Win-Winってことか。

 で、それに対して韓国が「日本がトランプに朝貢している!」くらいの言いようで報道しているっていう。
 まあ、なんだ。
 たぶん、現在のトランプ政権下における日米関係は特別というか……特殊なのでしょう。
 カナダ、メキシコに関税を課すくらいの状況下でこの対応を得られるっていうのはね。

 韓国メディアの報じる日米首脳会談は8割くらいが「アメリカに1兆ドル!」ってことだけで、韓国に関連している北朝鮮の非核化への言及すら少ない。
 米韓首脳会談が次の政権になるか、現在のチェ・サンモク大統領代行になるのかは分かりませんが。
 ムン・ジェインへの2分間首脳会談と同じレベルのものになると思いますよ。
 まさか日本と同じ扱いを求めたりしないでしょうね?
 ……やりそうだけどなぁ。

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韓国、文化財貸出をスムースにするための「差し押さえ免除法」を立法することなく「貸し出してくれ」と言い続ける……要するに貸し出された文化財を狙っているってことですよ、それ

直指「差し押さえ免除法」ないので「国内では見られない」(ニューデイリー・朝鮮語)
直指(直指心体要節)が1973年以後、フランスで50年ぶりに初めて公開された。 しかし国内では法改正(「差し押さえ免除法」)がなされず、直指を貸与できない状況だ。イ・ボムソク清州市長はフランス国立図書館直指展示会に招請され8日から訪問したが、直指貸出が不可能だ。 フランス政府は「差し押さえ免除法なしには直指を借りることはできない」という立場を出した。清州は2001年、2006年、2016年、2018年の5回、国内展示を要請したが取り消された。 差押免除法は外国にある遺物を借りても没収・譲渡することを禁止することをいう。
(引用ここまで)


 直指心体要節は「金属活字で印刷された世界最古の本」とされるもの。
 14世紀に印刷されたものとされており、韓国では「我々の優れた印刷文化を示すもの」とか「グーテンベルクの印刷機に先んじている」、なんなら「グーテンベルクの印刷機は我々のパクり」くらいのことを述べています。

 ……いや、かなり本気で。
 「セルビアの教科書には印刷文化の始祖はグーテンベルクであると書かれている!」と文句を言っているくらいです。

 ただ、その直指心体要節、韓国には現存しません。
 19世紀末に駐韓フランス公使だった人物が文化財を蒐集しており、帰国の際にフランスへと持ちこんでいるのです。
 で、件の人物が亡くなった後に長年行方不明だったのですが20世紀後半にフランス国立図書館に寄贈されていたのが発見されて、フランスでたまに公開されることがある……といった経緯を辿っている文化財です。


 韓国からは何度かに渡ってフランス国立図書館に対して、「韓国国内で公開するために貸出をしてほしい」って依頼をしているのですが。
 フランスからは「差し押さえ免除法もない韓国に貸し出すことはできない」って言われ続けています。
 差し押さえ免除法は貸し出した文化財に対して、「あの文化財は私の物だ」とかいった仮処分等の法的な申請が行われても適用を免除されるもの。
 要するにスムースな貸出、返還のための法律です。
 冒頭記事によると、韓国側は2001年、06年、16年、18年とフランスに対して貸出の要請をした模様。
 すべてで断られています。

 20年以上、同じように「差し押さえ免除法がない国には貸し出せない」って言われ続けているのに、立法すらしようとしない。
 これがどう受け取られるかって言ったら、そりゃ「貸し出したら即座に差し押さえしてやる」って狙っているってことですよ。

 そんなもん、対応してもらえるわけないですよね。
 2018年には「我々は対馬の仏像が盗まれたあとにどうなったか知っている」とまで言われたそうですわ。
 ま、無用なリスクを避けるのであれば「貸し出さない」って判断になるのは当然ですよ。

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韓国メディア「1回のボーリングが失敗したから『詐欺だ』などと言っていたら資源開発などできない」……韓国では無理、でしょうね

資源開発までもが政争の具となる韓国で何ができるのか【2月8日付社説】 東海深海ガス田探査(朝鮮日報)
「大王クジラ(シロナガスクジラ)プロジェクト」と呼ばれる東海深海ガス田開発事業の第1回ボーリングの結果は失望すべきものだった。 (中略)

 以前開発に成功した東海ガス田も11回目のボーリングの末に成功し、ノルウェーの北海油田は33回目のボーリングで油田を発見した。今回の第1回ボーリングの結果はある程度予想できたものだといえる。よって、その結果をめぐって成功だの失敗だのと言うのは性急すぎる。それにもかかわらず、既に「詐欺だ」という非難の声が上がっている。第1回ボーリングの結果だけで「詐欺だ」と言うなら、世界のほぼ全ての油田が詐欺だったことになる。

 こうなった最大の理由は、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領がこのボーリングを政治問題化したからだ。 韓国石油公社が物理探査資料を基に石油発見の可能性を期待してきた大王クジラプロジェクトは、同公社と韓国産業資源部(省に相当)の次元でじっくり進めればいいものだった。ところが昨年6月、尹大統領が突然、国民に対してサプライズで発表した。(中略)すると、最大野党・共に民主党は「国会議員総選挙の敗北と支持率下落による局面を切り替えるための切り札だ」と批判した。事実、そうした面があると言わざるを得なかった。

 情けなくて嘆かわしいのは、このようにあらゆることが政治上の争いに帰結する国で何ができるのかということだ。これをやればあの党が反対し、あれをやればこの党が反対する。李明博(イ・ミョンバク)政権が海外資源開発を推進したものの、朴槿恵(パク・クンヘ)政権・文在寅(ムン・ジェイン)政権が突然、「積弊(前政権の弊害)」だとして断罪し、苦労して続けてきた資源開発プロジェクトがほとんど失敗に終わってきたという経緯がある。 その後、レアアース(希土類)の価格が高騰し、後々まで悔やまれた。
(引用ここまで)


 昨日、迎日湾ガス田プロジェクトについて、だいぶひどい社説をざっと羅列しましたが。
 どれもこれも「まるで詐欺じゃないか」とするものばかり。
 特に左派紙からの論評はひどいものでしたね。

 その中でも「試錐は1回で成果が出るわけじゃない」ってものも少ないのですがありました。
 冒頭記事の朝鮮日報の社説と、昨日のだとファイナンシャルニュースが擁護かな。
 あと韓国経済新聞のこちらのコラムも擁護というか、「科学的見地から見守るべきだ」って論調。

【取材手帳】シロナガスクジラ「失敗」と考えれば資源開発の未来はない(韓国経済新聞・朝鮮語)

 一応、こんな話もあるのですよということで。
 少数意見ではありますが。


 でもまあ、当該事業が継続できるかについては無理かな、との感触。
 まず、韓国石油公社は約20兆ウォンの債務超過状態。
 今回もっとも有望だった場所の試掘は単独負担したものの、これ以上は「国外企業との協業で……」とのことですが。
 乗ってくる企業がありますかね?
 一応、「天然ガス、石油自体は存在する」ってことなのでどこかの山師が引っかかるかなぁ。

 もうひとつの理由はまさに政治的なもので。
 ユン大統領がからんだ案件なので徹底的に潰されます。
 先日のLNGカナダの案件がイ・ミョンバクの資源外交がらみだったために潰されたのと同様。
 基礎科学研究院にまともに予算がいかなくなったのと同様。
 政治がからんだ案件は次の政権で必ず潰されるのです。
 韓国では。

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