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2025年01月

韓国メディア「1月の求人倍率が0.28倍になりました」……え、0.28倍? 「通貨危機以降で最悪の数字」だそうですよ

カテゴリ:経済 コメント:(56)
IMFに匹敵する雇用寒波…1月の求職者1人当たりの雇用は0.28件(ニュース1・朝鮮語)
今年1月の雇用保険常時加入者増加幅が2004年1月以後21年ぶりに最低を記録した。 求職者1人当たりの雇用数を意味する求人倍数も、国際通貨基金(IMF)通貨危機の時の1999年以後26年ぶりに最も低い水準に落ちた。

10日、雇用労働部の「雇用行政統計で見た労働市場動向」によれば、先月末基準で雇用保険常時加入者は1517万4000人で、前年同月より11万5000人(0.8%)増加に止まった。

増加幅は04年1月(7万3000人)以来の最低値だ。 雇用保険常時加入者増加傾向は維持されているが、増加幅はますます鈍化する姿だ。

産業別に見れば製造業とサービス業雇用保険常時加入者は各々1万1000人、12万4000人増え、建設業は2万1000人減少した。 製造業はその他の運送装備・食料品・自動車は増え、繊維・金属加工は減った。

サービス業は保健福祉・専門科学・教育・宿泊飲食・運輸倉庫中心に雇用保険加入が増加したが、卸小売・情報通信は減少傾向を継続した。建設業は総合建設業を中心に18ヵ月連続減少傾向だ。 (中略)

「経済の腰」に挙げられる40代もやはり人口減少の影響で雇用保険加入者が5万1000人減少した。 部門別では建設業(-1万7000人)、卸·小売(-1万2000人)、製造業(-1万人)、不動産(-4000人)などで減った。

反面、50代は6万8000人、60歳以上は14万6000人増え、雇用保険加入者の増加傾向を牽引した。 30代は5万9000人増えた。

雇用の減少傾向は日増しに目立っている。 先月の求人倍数は0.28で、昨年1月(0.48)比0.2ポイント(p)下落した。 求人倍数はワークネットを土台に新規求職人員を新規求人人員で割った値だ。 求職者1人当たりの雇用数を意味する。

先月の求人倍数は、IMF通貨危機時の1999年1月0.23以後、最も低い水準を記録した。 求人倍数下落の主な背景としては働き口減少が挙げられる。 人口減少の影響で先月の新規求職人員は47万9000人で前年同月対比3万3000人(-6.5%)減少したが、新規求人人員は13万5000人で前年同月対比10万1000人(-42.7%)急減した。
(引用ここまで)


 韓国の求人倍率が0.28倍に。
 え、0.28倍? 求職者が4人いればひとりは職になんとかありつける……ってことか。
 1月としては1999年1月の0.23以来の数字。
 すなわち、通貨危機以降では最悪の数字となるそうです。

 日本の統計だと手元に年ごとの有効求人倍率しかないのですが、ここ50年ではリーマンショック後でかつ民主党政権初年の2009年の0.47が最低。
 下から2番目が1999年の0.48。これはアジア通貨危機の余波。
 その次が0.52で2010年。これ見ても本当に民主党政権ひどいわな……。
 なお、安倍政権になって上向き、2014年以降で1を割りこんだことはありません。

 季節ごと月毎に要因があるので単月のものと年間のものを比較として持ってくるのもどうかと思うのですが。
 あとこれが有効求人倍率(有効期間2ヶ月間)かどうかも分からないのですが。
 どっちにしても「年初の求人倍率が0.28倍」はきついわ……。


 きついというか、前年同期比でマイナス0.2ポイントとかもうね。
 0.48も大概ですが、そこから1年で0.28はちょっと尋常ではない数字です。

 一応、雇用者そのものは増えてはいます。
 ですが、肝心の建設業で前年同月比マイナス2万1000人。
 いまだに建設、不動産は闇の中。

 おまけにユン大統領の出した戒厳令からこっち、心理的不況も厳しい状況となっています。
 すっかり消費者心理も冷えこんでいる。
 そして雇用環境も通貨危機以来の悪さ。
 どこにも出口がないなぁ。

 楽韓Webでは去年くらいから「21世紀に入って最悪の不況」と何度か言ってきましたが、その根拠となる数字がまたひとつ……といったところです。

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韓国メディア「対馬の寺に所有権が認められようと関係ない。仏像が韓国内にあるいまのうちに政府間で交渉して返還を認めさせろ!」と叫ぶ……韓国は常にその機会を狙っているってわけです

元々私がいるべき場所はここなのに……瑞山「浮石寺仏像」、647年ぶりの悲しい帰郷(京郷新聞・朝鮮語)
1月24日、忠清南道瑞山浮石寺で仏像1点が公開された。 高さ50.55㎝、重さ38.6㎏のこの仏像は金属を溶かして観音菩薩を形象化した。 仏教で「慈悲」を象徴する観音菩薩は「世の中の声を聞いてすべての衆生を救済する菩薩」だ。 自然に観音菩薩像には該当地域の人々の時代的な願いが込められるようになる。 これは仏像が宗教的·芸術的価値を越え、それ自体で歴史と呼ばれる理由だ。 (中略)

仏像の所有権について大法院1部(主審大法官オ·ギョンミ)は「仏像が製作・奉安された高麗時代の寺院『徐州浮石寺』と原告(瑞山浮石寺)は同一の権利主体と見ることができるが、日本観音寺が仏像を時効取得したと見ることができ、原告はこの事件の仏像の所有権を喪失した」と判決した。 もともと仏像が瑞山浮石寺にあったのが正しいが、日本観音寺が法人格を取得した1953年1月26日から20年間所有の意思で占有(自主占有)し取得時効が完成したということだ。 これで「647年ぶりに故郷に帰ってきたが、滞在できる時間は100日」という瑞山浮石寺金銅観音菩薩坐像の数奇な運命が確定した。

大法院は日本観音寺の仏像所有権を認めたが、これをいつまで返還しろとは明示しなかった。 これについてある文化財関係者は「1951年に発見された仏像の腹蔵物(仏像の体の中に入れるすべての物)から『高麗国西州浮石寺』と書かれた結縁文まで出てきたが、1953年に法人格を取得した観音寺が平穏·公然と自主占有をしたというのは一体どういう意味か」とし「結局、大法院が韓日関係が改善されるように見えるので中途半端な判決で政府に決定権を渡した」と話した。 実際に仏像所有権を争った裁判所の時間が終わっただけで、「略奪文化財返還」という外交の時間は始まってもいない。 浮石寺住職のウォンウ僧侶は「仏像は本来その時代、地域の苦痛を解決したいという宗教的念願を込めて作られるもの」とし「何の縁もない日本観音寺に仏像を祀っても何の意味があるのか」と話した。 それと共に「所有権とは別に仏像返還運動は継続していく」と付け加えた。 (中略)

「一部のマスコミが『盗んできた対馬仏像』などの表現を使っているが(朝鮮日報、1月24日付記事)、最高裁の判決ですでに日本に返還しており、現在は正当な貸与契約を結んで浮石寺に祀っている。 これ以上このような表現は使わないでほしい」と述べた。

残るのは政府の外交努力だ。 しかし韓日関係改善を成果として強調してきた政府はまともに機能できず、実際の成果も確認されていない。 仏像が韓国にある時「略奪文化財返還交渉」を始めることと日本に帰った後に交渉することは次元が違う。 もう100日も残っていない。
(引用ここまで)


 2012年に対馬観音寺から盗まれ、韓国で13年間も留め置かれていた観世音菩薩坐像。
 これまでの経緯をちらと楽韓Webの過去エントリと共にざっくりと見てみましょうか。

 韓国の浮石寺から「我々が本来の所有者である」との主張があり、盗品であるにもかかわらず、所有権が争われることになったのです。
 これが2013年のこと。
対馬の仏像盗難犯、やはり韓国人だった。そして押収した仏像は返還されるのか?(楽韓Web過去エントリ)

 2017年に韓国の地裁は「浮石寺に所有権がある」との判決を出しています。

韓国、対馬から盗難の仏像を返還しないことを決定(楽韓Web過去エントリ)

 さらに判決確定前に仏像の受け渡しまでしようとしていました(検察側の仮処分申請で危うく阻止)。

韓国地裁「仏像は判決確定前に韓国側の寺に渡してOK」 → 間一髪強制執行停止に成功!(楽韓Web過去エントリ)

 さすがにこの地裁判決に対してはトンデモ判決であるとの批判が韓国国内からすらも少なからず出ていたそうです。

韓国人「なんだ、この仏像は韓国のものなのか」「窃盗犯は愛国者だ」……対馬仏像盗難事件を韓国公共放送が詳報(楽韓Web過去エントリ)

 その後、ムン・ジェイン政権下で長らく審理すら行われなかった(韓国ではよくあること)のですが、高裁で2023年2月に「日本の観音寺に所有権がある」との判決が出ました。

対馬から盗まれた仏像、高裁の「所有権は日本の寺」判決でもまだまだ返還への道は遠い模様(楽韓Web過去エントリ)

 さらに2023年12月には観音寺に所有権があることが韓国の大法院(最高裁に相当)から認められました。
 ただし、その後の足かけ3年に渡って返還についてはなんの音沙汰もなしのまま。

韓国最高裁、対馬から盗まれた仏像の所有権は日本の観音寺にあると認定、ようやく判決確定で返還への第一歩に(ただし、まだ問題は……)(楽韓Web過去エントリ)

 最終的には韓日議員連盟に所属する議員が「このままでは韓国への文化財貸出に大きな支障となる」との懸念から、具体的な返還交渉を行うこととなりまして。


 返還条件として韓国の浮石寺で100日間法要を行い、その後に返還するとのこととなりました。
 観音寺側も渋ってはいたようですが──

対馬観音寺前住職「半分しか信じられない。10年間だまされてきたのだから、まただまされるかもしれない」と仏像返還条件の「100日法要」要求に危機感を表明(楽韓Web過去エントリ)

 文書で返還確約をしたとのことで同意。
 いったん、韓国政府から観音寺に返還され、1月24日に浮石寺に貸し出されて現在展示が行われています。

対馬から盗まれた仏像、ようやく観音寺へと返還……すぐに韓国の寺に持ちこまれて100日法要が開始される(楽韓Web過去エントリ)

 お釈迦様の誕生日とされている5月5日まで展示が行われ、その後返還される予定。
 あくまでも予定。
 ずいぶん昔から書いているものだ。

 で、韓国の左派紙である京郷新聞が「観世音菩薩坐像が韓国国内にあるうちに外交交渉で韓国に返還をさせろ」と言い出しています。
 ……ね?
 盗難文化財であろうとなんだろうと、根本的に返すつもりがないのです。
 先日、「韓国は何度フランスから文化財貸出を断られても『差し押さえ免除法』を立法しようとすらしない」との話をしました。

 韓国国内に入ったと同時になんらかの形で有耶無耶にして『返還』を狙っているのです。
 それ以外に差し押さえ免除法を制定しようとしない意味がないですからね。
 台湾からもフランスからも日本からも文化財貸出を断られるというデメリットを抱えたままであっても、差し押さえ免除法を絶対に作ろうとしない理由なんてひとつしかないんですよ。
 「外交交渉で返還させろ!」って狙っているのです。
 京郷新聞が証明してくれましたわ。

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韓国で「理系全校1位だった高校生がフィルム貼り職人になった」「月給は400万ウォン超え」が話題でニュースに……普通に職人になることは難しいってことか

韓国のフィルム技術者22歳、月収44万円…理系全校1位だったのに大学を選ばなかったわけ(KOREA WAVE)
最近、YouTubeチャンネル「熱血男子」に、2003年生まれのインテリアフィルム技術者、ト・スンヒョンさんが出演した。

ト・スンヒョンさんは普通科高校の理系で全校1位を何度も取り、当時の夢は数学教師だった。師範大学に進学できる成績だったが、他の道はないかと探していたところ、YouTubeでインテリアフィルムの施工を見つけました。母親も「この仕事が合っているのではないか」と勧めたという。

特別な技術講習は受けず、主にYouTubeの動画を参考にしたという。ト・スンヒョンさんはインテリアフィルム代理店を自ら訪ね歩き、仕事を探した。そして日当8万ウォン(約8800円)で働き始めたという。 (中略)

ト・スンヒョンさんは大学に進学しなかった。

「19歳でこの仕事を始めたばかりのころはあまり稼げないので、友達のように遊びたいと思ったこともありました。でも、それは一瞬の考えで、大学を卒業しても学科通りに就職する人はそう多くない。それなら大学進学にあまり意味はないと思いました」

「私は自分の価値を高めたいと思った。幼いころから、どんな分野でも専門家になることがカッコいいと感じていたので、自分だけの技術を持ちたかった」

現在の収入は日当19万~20万ウォンほど。月平均400万ウォン(約44万円)ほど稼いでいるという。

「最初は日当8万ウォンから始まり、9万、10万ウォンと少しずつ上がりました。20万ウォンをもらえるようになるには時間がかかりました。日当10万ウォン後半をもらうには、施工のクオリティやスピードが一定レベル以上で、『上手だ』と言われるくらいにならないとダメです」
(引用ここまで)


 韓国の大学進学率は2015年前後あたりに70%を割りこみ、「このペースなら60%台定着も……」と期待されたのですが。
 現在は74.9%と過去最大を記録。
 18歳前後の年齢の韓国人は「大学に進むのが一般的」となっています。

 これは「大学卒業者以外の就職が苦しいのなら大学を増やせばいいじゃない」とばかりに、2000年代半ばのノ・ムヒョン政権時代に「これも大学」「あれも大学」と専門学校等を大学認定してしまったことで起きているのですが。
 まあ、案の定というか名も知れぬ大学がいっぱいできただけで終わり、名目上の大卒者が増えただけとなりました。

 その背景には儒教(朱子学)思想の上下関係を極端に重視する考えと、科挙の思想があります。
 共通テストに準じる修能試験当日、受験者はまるで科挙を受ける人物であるかのように大事にされるニュースなどを見ても理解できるのではないでしょうか。


 じゃあ、大学を卒業していない場合はどうなるか。
 賃金はざっくり半分以下です。40代ともなれば1/3とかもざらにあるかな。下手したら1/5とかでも不思議じゃない。
 ただ、これは事務職の場合であり、ブルーカラーはまた異なります。

 地方なんかじゃ「月給400万ウォンで求人を出しても応募すらない」ってレベルで人材難なのですが。
 前述の儒教思想で「身体を動かす仕事は下」とされているので、誰もなろうとすらしない。

 そんな中、その「月給400万ウォン」を稼ぐブルーカラーに転じた人々の話題がぽつぽつと出るようになりました。
 先日は大学を中退し、兵役終了後にバス運転手になった人物の話でしたね。

韓国で28歳の若者が「月給400万ウォンと待遇の悪くないバス運転手に就職」とのニュース。これが「絶望的なニュース」である意味とは?(楽韓Web過去エントリ)

 今回はインテリア向けのフィルム貼り職人。高校の成績で全校1位になって、大学進学も余裕だったけども他の道を探してこの職に就いたそうです。
 当初は日当8万ウォン。現在では19〜20万ウォンを稼いでいると。
 ……前回のバス運転手の時にも語りましたが、こうした人が「特別な人」として扱われている状況が絶望的。
 普通にいるのなら韓国社会が変わったってことになるんでしょうけどね。

 韓国の場合、「牛後になれ!」って推奨されることがほとんどですから。
 「雨宿りをするなら大監(李氏朝鮮時代の高級官僚)の家でしろ」なんて言葉があるくらいで。
 こうして「鶏口になる」ことは忌まれるのでしょうね。

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楽韓さん、本日の動向 - 「愛・おぼえていますか」を数十年ぶりに観るなど

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 ベルサイユのばらを観にいこうと思って、近場の映画館を検索したら「マクロス 愛・おぼえていますか」が4Kリマスターで上映されてる!?
 先月25日から公開だったとのことで、今週で公開終わる可能性もあると思って、TOHOシネマ日比谷で観てきました。ベルサイユのばらは週後半にでも観にいこう。
 もはやストーリーラインを全然覚えていなかったけど、当時のトレンディドラマ的な作りだったことだけは記憶にあった(笑)。
 劇場で見れてよかったと思います。音がやっぱ劇場と家とじゃまったく違いますね。
 当時は劇場リアルタイムじゃなくて、だいぶ後になってレンタルビデオで見た覚えがあるなぁ。

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 「しょせん他人事ですから」が全巻30%ポイント還元。1巻だけでもいいから読んでおいたほうがいいと思います。ネットリテラシーが上昇するマンガです。3巻くらいまでは少なくとも読んでもよいかな。



 ハヤカワ文庫の「かぜの科学」が半額。
 風邪についての雑学満載の本。「強いウイルスは宿主を殺してしまうので拡散しない」等のよく知られているものもあれば、「へえ」となれる雑学もけっこうあり。
 翻訳がけっこうよい気がします。

かぜの科学 もっとも身近な病の生態 (ハヤカワ文庫NF)
ジェニファー アッカーマン
早川書房
2024-05-22


 「僕の妻は感情がない」の1巻が69円、4巻まで半額。アニメ化された作品ですね。それはそれとしてハマらなかった。でも面白いのは間違いないとは思います。
 なんでハマらなかったのかねぇ、って自分で分析するのもよくやるんですが題材かなぁ。



 重野なおきの4コマもう1冊。竹書房のですが「雑兵めし物語」も面白いです。歴史調べてたら題材見つかったって感じですね。1巻109円、2巻が半額。



 それと「ドカ食いダイスキ! もちづきさん」が30%ポイント還元。
 血糖値スパイクとか見てて怖い。ギャグマンガであり、ホラーでもある。糖にどこまで血管が耐えられるか、勝負だ!



 「明日の敵と今日の握手を」が1巻半額。2〜4巻は23〜28%ポイント還元。
 前もちらと話した「外交」をメインテーマに扱っているマンガ。キャラが立っててよいですわ。おすすめ。



 今日のKindle日替りセールからのピックアップこちら。
200万人の「挫折」と「成功」のデータからわかった 継続する技術
戸田大介
ディスカヴァー・トゥエンティワン
2024-10-18