共に民主党のイ・ジェミョン代表の支持率が、与党の次期候補の支持率の合算を上回る状況が続いている。 ユン・ソンニョル大統領弾劾審判が終盤に進むほど、中道層を中心にこのような気流が強化されている。 「反イ・ジェミョン」の情緒が広がる状況で早期大統領選挙が現実化する場合、候補たちの予備選挙競争「コンベンション効果」で支持率を逆転させるという与党戦略が始まるよりも前に壁にぶつかった格好だ。 中道層の票心を狙った「外延拡張」競争で勝負をしなければ、与党の雰囲気反転が容易ではないという展望が出ている。
韓国ギャラップが実施した「将来の政治指導者選好度」調査によれば、イ代表への選好度は12・3非常戒厳直前の昨年12月1週目29%から1月2週32%、2月3週34%で上昇勢を継続した。 キム・ムンス雇用労働部長官、オ・セフンソウル市長、ホン・ジュンピョ大邱市長、ハン・ドンフン前代表、アン・チョルス議員、ユ・スンミン前議員など与党候補の選好度の合計は、昨年12月第1週目の20%から2月第2週27%まで上がった。 ユン大統領弾劾審判の終盤に至った2月3週には、直前の調査より3%ポイント下落した24%と集計された。 イ代表と与党候補間の選好度の格差は、1月第4週に6%ポイントまで縮まったが、2月第3週に10%ポイントへとさらに広がった。
このような流れを主導したのは中道層と分析される。 中道層に限れば、李代表と与党候補間の格差は、12月第3週の25%ポイント(それぞれ39%、14%)から2月第2週の10%ポイント(31%、21%)まで縮まった。 しかし、2月3週には14%ポイント(35%、21%)で再び遠ざかった。
(引用ここまで)
日本で今年の韓国大統領選に向けての話をもっともしているメディアは楽韓Webではないかって気もしています。
さて、ちょっと前に「イ・ジェミョンは野党・共に民主党からの大統領候補としてすでに一本化されており、高い支持率となっている」、その一方で「与党・国民の力からはまだ一本化は遠い状況で個々の支持率は低いけども、合算すればイ・ジェミョンと競るくらいの数字にはなっている」との話をしました。
韓国次期大統領支持率、イ・ジェミョンが43%で2位に25%Pの差をつける圧勝! これでイ・ジェミョンが次期大統領に決定……か?(楽韓Web過去エントリ)
その差が開きつつある、との世論調査の結果。
さまざまな世論調査企業があるのですが、おおよそ同じ方向性でイ・ジェミョンはほぼ変わらず、かつ与党側候補者への支持率がじわりと減っているといったところ。
まだ与野党共に党内予備選挙は予定も立っていないのですが、与党側の動きはなんとも鈍い。
左派紙であるハンギョレに煽られるくらいは鈍い。
[社説]支持率を失った国民の力、尹錫悦、最終弁論前に沈黙… なぜ?(ハンギョレ・朝鮮語)
こちらでも「憲法裁判所が弾劾を決定するまで動きを見せないつもりだろう」とされています。
憲法裁判所が弾劾が決定した日を0日目として、大統領選挙までは最大で60日。
パク・クネ元大統領の弾劾が決定し、罷免されたのが3月10日。
その際の大統領選挙は5月9日に行われました。
きっちり60日。
つまり、罷免されるまで動きのない国民の力が選挙戦に使えるのは最大で60日。
きついんじゃないかなぁ。
冒頭記事にあるようにいくらイ・ジェミョンへの拒否感が強くても、あまりにも時間が短すぎる。
与党・国民の力が動きを見せなければ見せないだけイ・ジェミョン大統領誕生に近づいている感じです。
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